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食べてみたいなわんこそば花巻志戸平温泉編(2004/1/17〜18)

 

たかむろ水光園1 ま、何だか豆知識を得た状態で、道の駅を後にします。ついでに遠野の観光案内図ももらい、今回の遠野での目的地を、「たかむろ水光園」としました。大きな庭園があり、遠野の民族資料の展示も行われている様だったので、遠野を一挙にここで知ることができると思ったわけです。
 庭園の入場料は310円。温泉も併設されているのですが、どちらかというと、温泉の方がメインの様な施設でして、お客さんのほとんども庭園の方には立ち寄らない様です。ちなみに、温泉の入湯料は520円です。ずっとそうなのか、冬季だけそうなのかはわかりませんが、庭園の入場料を支払うと、時間があれば半券とレシートを差し出すと、差額の210円で温泉にも入浴することが出来ると教えていただきました。520円の入湯料は・・・と思っていたのですが、210円と考えると、出来れば入りたいと思ったりします。なんとも現金なもんです(^^ゞ

 庭園の方は、思っていたよりもかなり広大で、かつ民族資料の展示も私にとってはかなり興味深い物ばかり。資料の方は、やここさんにとっては退屈だったかもしれませんが、庭園の方はなかなか凝った作りになっています。まず、渓流をみながら坂を下りていくと、遠野池と名付けられた池があります。遠野の形を600分の1に模った池だそうで、そこには浮見堂ならぬ、夢見堂というお堂があります。夢見堂からは滝を眺めることが出来ます。池は、氷が這ってあり、散策路も雪で覆われており、冬景色といった具合です。春〜秋にかけては、この池は釣り堀になる様です。
 資料館としては、農耕民具館、暮らしの民具館、ふるさと消防館、酒造り資料館、灯の資料館などがあります。民具については、並べられているだけといった感じがあるのですが、基本的に建物そのものが資料的価値がある様で、それぞれの建物に入ることが楽しかったりします。岩手県では、「南部曲り家」という建物が有名だそうで、この南部曲り家の情緒をそのままにした休憩・宿泊施設もあります。大人数だと、家を一軒まるまる借りる感じで楽しいだろうなぁなんて、思って見学しました。中に入ると、自動販売機があるのですが、お客さんがいないこの時期は、もの悲しく見えてしまいます。

たかむろ水光園2    たかむろ水光園3

 個人的に一番面白いと感じたのは、暮らしの民具館で、ここの2階の資料を、食い入る様に見ていました。戦前の雑誌と思われる、「国際写真情報」が束になって置かれていて、どうやら自由に見ることができたのです。こういうのは、なんとも時代を感じるので、面白いく感じ、結局、20分程読んでいました。こういうのは、読み出す止まらないんですよね。また、若い昭和天皇の御真影も飾られており、なるほど、「暮らし」にかかわる展示であることは間違いありません。1階には、薬を混ぜる機械や、蓄音機なども置かれていますが、残念なのが説明書きがほとんど無いということ。これが充実していると、例え展示物が少なくても、随分と楽しめると思うんですよね。
 酒造り資料館は大きな建物で、宴会場や食堂としても使われる様です。その横に商家土蔵という建物があり、ここの1階にみずと酒についての資料というか、民具が置かれています。ここも2階に上がることが出来、2階に灯りに関する資料が置かれています。仕事がら、灯に関しては、興味深く見てしまいます。ちなみに、向かいには、「焼肉屋」というそのままの名前のお店があります。ジンギスカンや焼肉を頂くことかできるそうですが、お昼時を完全に外しましたから、開いている様には見えませんでした。

たかむろ水光園4    たかむろ水光園5

 最後に「ふるさと消防館」という施設に入ります。こちらの施設の目玉が、明治時代のポンプ車で、これだけは説明書きが付けられていました。なんでも、明治18年(1885年)に導入されたポンプ車だそうです。その後、80年にわたり使われてきたそうで、手直しなどを行って復元したものだそうですが、国内にあること自体が珍しい貴重な遺産であると書かれてありました。でも、パッと見た時は、ポンプ車というよりも、人力車みたいな感じなんですが、一番持ち運びがしやすい形だったということなんでしょう。それにしても、明治18年から80年ってことは昭和30年代まで使われていたんですよね。というよりも、その昭和30年から考えてももはや40年近い年月が立っているわけですから、よくも残っていたものだと驚くばかりです。導入されてから、119年目にして、私と出会えたと考えると、ちょっと運命的な感覚を覚えてしまったりするんですが・・・考えすぎですね(^^ゞ

  

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