ホテルに戻ると、パンが焼き上がっていました。思っていたよりも、随分膨らみ、大きさを増した感じです。まだ、あつあつといった具合で、今すぐぱくつきたい気分になってきます。お礼をいい、お金を払おうとすると、フロントでという話になりました。あれ?と思って、フロントに行くと、どうやら請求時に漏れがあった様で、フロントの方で困っている様ですが、何とかお金も支払い、ホテルを後にすることにしました。
車を運転しはじめると、すぐに、パンを食べたくなる衝動に駆られます。時間も11時半と少し早いですけどお昼時と言えなくもありません。いそいそと食べてみると、生地はふわふわで、さすがは焼きたてのパンといった感じです。あまり期待をしていなかった、形づくり様のトッピングも、それぞれに味があり、特にあんこやチョコレートといった甘いものがピッタリとくる感じで、満足でした。まぁ、1000円の体験料を高いとみるか、安いとみるかは、それぞれでしょうけど、個人的には、妥当な値段とだと思いました。何といっても、作る時も楽しいですし、食べてもおいしいですからね。
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さて車は一路、遠野に向かいます。東北横断自動車道が新しく開通したそうですが、カーナビだ出した答えはさほど、時間が変わらないとのことでしたので、一般道で向かいます。ほとんど、信号が無いので、速度は高速並とはいかないにしても、気分的にはかなり早い感じです。車の量も混むでは無く、かといって少なすぎるわけでも無いといった具合です。新幹線を超えると、途端に寂しい風景になります。
町の風情が出てきたところで、道の駅東和の看板があったので、車を駐車。道の駅といっても、スーパーみたいなところだなぁなんて思って、車を降りたところ、どうやら道の駅では無く、地元物産品を販売するお店だった様です。道の駅は、国道から少し奥に入ったところにあり、高速道路との接続部にあるとのことで、そちらに移動することにしました。
といっても、道の駅に何があるわけでもなく、昼食を食べることが出来るレストランと、簡単な物産館があるぐらいです。併設で、温泉があり、どうやらこの施設が道の駅東和の目玉の様です。物産館は比較的小さく、目新しいものは特にありません。唯一、木になったのは木で作られたおにぎりなどを包む薄い板というか皮。よく、みんなで遊びに行った時に、炊きすぎたご飯をおにぎりにすることが多いのでそれを包むのに丁度いいと、やここさんと相談して購入しました。そうそう、この道の駅の物産館になぜか、こたつが置いてありました。ご自由にご利用くださいと書かれてあるのですが、なんだか、目立つんですねぇ。ちょっと恥ずかしい感じで、先を急ぐということもあり、今回は利用しませんでした。
道の駅自体には、他に露店の様な店舗が3〜4箇所設けられており、全体的な印象としては、広々とした感じがです。一店舗、一店舗がポツンポツンと配置されている様な感じです。逆に店舗が小さいこともあってか、閑散とした印象すら受けます。これらの露店風の店舗については、春〜秋にかけては営業されているのでは無いかと思います。
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道の駅でちょっとした休憩をした後は、また、針路を東に取ります。途中、道路脇に「人工竜巻発電所建設予定地」というちょっと木になる看板を発見。よく分からないのが、全国募集と書かれてあり、これは、人工竜巻発電所建設予定地を全国募集しているのか、それとも、ここが人工竜巻発電所の建設予定地で、他に何かを全国募集しているのかは良くわかりません。ま、それはともかくとして、人工で竜巻を作って、その力で発電するという発想。もしかしたら、かなり凄いかもしれないと思うのですが、人工で竜巻を発生させることが、発電量よりも下回るのかがちょっと気になります。まぁ、でも考えれば、タービンを竜巻で回せば・・・うーん。やっぱりわからないなぁ。でも、何だか画期的な発想の様に思います。
左隣を釜石線が並走し、宮守駅を超えたところで、眼鏡橋があります。コンクリート製の橋で、それほど意匠にこだわっている様子もなさそうなんですが、気になります。この気になるという部分が、こだわっているところなのかもしれません。その橋を超えたところに、橋を見る為に、道の駅みやもりがあるので、こちらに立ち寄ります。なんだか、道の駅巡りになりつつあります(^^ゞ
ここは、東和とは全く違い、規模も大きいのですが、道の駅というよりも、地元のスーパーといった感じです。確かに考えれば、駐車場もあって、物販も出来るわけですから、外からのお客さんだけでなく、地のお客さんをつかんで、売り上げを確保するというのは、いい手かもしれません。言うなれば、トイレが大きくて、地元産の物販も扱っているスーパーといった表現がぴったりの道の駅です。
ここでも、雪が無い季節は広々とした芝生が広がっており、眼鏡橋が良く見えるあたりに、ベンチが置かれています。宮守川が横を流れており、雪解け水なのか、大変澄んだ印象です。宮守町のキャッチフレーズが「わさび」と「渓流」とのことで、川が大変綺麗であることを強調している様です。ちなみに、この宮守川、かなり複雑な経路をたどって、太平洋に向かっています。いや、現地にいる時はそれほど疑問に思わなかったのですが、良く考えると、何故川が内陸の方に向かっているんだろう?ということなんですよね。ということで、地図で確認したところ、宮守川は猿ヶ石川と合流して、そのまま花巻に行き、花巻で北上川に合流、北上川はそこから南下して、県境を超えて、石巻湾へ流れ出るといったものです。ちょうど、宮守から太平洋へ向かうには、北上高地が邪魔をしているということになり、それが途切れるのが、石巻ということなんでしょう。
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それを体現するかの様に、道の駅を出ると長い上り坂に差しかかります。これを超えると、目的地の遠野になります。右側には宮守川ではなく、猿ヶ石川が流れます。先の宮守川と比べると、随分大きい感じです。この川の特徴はなんといっても、その土手にある「桜並木」だと思います。今が冬なのが、本当に惜しまれるぐらい桜並木が続きます。遠野は民話の里であると同時に桜の名所なんだろうと思いました。本当に、春になると、提灯がならび、沢山の観光客が訪れるのだろうと容易に想像ができるくらい見事な桜並木です。冬なので、枯れ木ですけど・・・。
そうこうしているうちに、遠野に到着。とりあえず、情報を貰う為に、道の駅「遠野風の丘」に立ち寄ります。こちらの道の駅は、かなり規模の大きい、しっかりとした道の駅です。大きな物産販売所に、レストラン、フードコートなどがあり、人の数も先の2つに比べると大きく違います。やはり、有名な町の道の駅となると、入りが全く違うものなのかと愕然としてしまいます。
昨日の食事の時に気になったものの、購入することができずにいた、「わさびエール」なるものをこちらで発見。実は、宮守の道の駅でも探していたのですが、見つけることが出来なかったんです。それが、銘柄を見ると、「みやもり わさびエール」「みやもり わさびドライ」と書かれてあり、何故宮守の道の駅で販売されていなかったのか、ちょっと疑問だったりします。地ビールとして販売されていますが、発泡酒の部類に入るそうです。値段は、小瓶になるのかな?お酒を飲まないので、わからないんですが、とりあえず500円弱。私は、車の運転という問題もありますが、それ以前に飲めないという問題がありますので、やここさんがご購入され、レジで栓を抜いてもらい、フードコートで試飲していました。味は、そのまま「わさび」だそうです。それが、おいしいものなか、おいしくないものなのかは、わかりませんけど・・・。
ちなみに、その間、私はぼーっと店内を見渡していたら、「ウィンナーコーヒーを知っていますか?」と書かれた、メモを見つけました。カウンターの所に、貼り出されていたのですが、なんでも、ウィンナーコーヒーのウィンナーとウィンナーソーセージのウィンナーは同じ意味といったことが書かれてありました。確かに、ウィンナーソーセージがのっているコーヒーを想像しがちなウィンナーコーヒーなんですが、まさか意味が同じだったとは知りませんでした。なんでも、ウィンナーとは、オランダ風なという意味だそうで、つまり、オランダの首都、ウィーン風のコーヒー、ウィーン風のソーセージということだそうです。ちなみに、ソーセージは大きさによって細かく分かれているそうです。
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