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神話の世界!?はじめての熊本その5(2002年9月21日〜23日)

 ここから、どういうルートを取ればいいのか分からないので、人の流れに沿って歩いていくことにしました。どうやら、真名井の滝の方へ向かうことができる遊歩道の様です。かなり沢山の人が歩いており、さすがに有名な観光地だと思いながら歩くのですが、人ばかりでどうしようも無いといった雰囲気ではありません。ところどころで、三脚を立てて写真をとっている人がいるので、その場所に行ってみると、なるほど、確かに綺麗な景色だと思いました。ただ、同じ場所で写真を撮るのは失礼な気持ちになるので、ちょっと場所をかえたりして撮影したのですが、まぁ、後は腕が・・ね(^^ゞ
 そういえば、高千穂峡と言えば、切り立った岩にある滝を船から眺めるというのか、有名なので、その船に乗ってみたいと思い、乗船場を探しながら、峡谷を見ていました。とすると、一隻の手漕ぎボートが見えました。こんなところに、貸しボートがあるのか?と思い、これもまた一興だなぁと思いながら、遊歩道を歩いていきます。遊歩道を下っていくと、「ゴン・ゴン」といった音が聞こえます。
 何の音だろうと思っていたら、ボートが当たる音でした。先程から再三紹介している通り、この高千穂峡の川幅はかなり狭いんですよね。ところによって、狭い上に流れの速いところがあり、それがボートを団子状態にして、ボート同士があたっている音でした。この流れの速いところを上がるのは、かなり至難の業の様で、例え登り切る技術があったとしても、それを阻止する他のボードがあったりして、これが、見ていると、なかなか面白かったりします。本人は必死なんでしょうけど・・・。これを見ていて気づいたのですが、つまり先程上流で見た一隻というのは、この難関を見事に突破した勝者だったんですよね。この様子、私以外にも結構なギャラリーがいました。

 

 そのまま、下っていくと、あの有名な「真名井の滝」。というか、この名前、全然知らなかったのですが、高千穂峡というとこの風景!ってやつですね。思っているよりも小さいのですが、切り立った岩と鬱蒼と繁った木々に、枝垂れの様に流れる滝が、なんとも幻想的で、これは見に来た甲斐があったと思いました。うまい具合に、電池切れが深刻な状態になったりしたのですが、そのあたりは、ご愛嬌でしょう(^^ゞ
 写真はともかく、実物を見れば見るほど、高千穂峡の見事な雰囲気に魅了させてしまいます。言葉を失ったというのが、ぴったりの感じでした。ただ、この真名井の滝を見る場所は、目の前では無く゛横から眺めるといった感じになります。ゆえに、より近づいて見ようと思えば、手漕ぎボートに乗るのが一番いいんですよね。でも、さすがにこれだけ観光客が多く、かつ一人で手漕ぎボードというのも、寂しいので諦めました。
 真名井の滝のさらに下流側は、公園として整備されており、大勢のお客さんがこのあたりで、食事をしたりして寛いでおられました。あまりに人が多いので、ここは嵐山?と思ったりするんですが、まぁ、観光地ですからしょうがないでしょう。大体、その大勢の人の中の一員ですからねぇ。お土産屋さんや食事処ももあるんですが、なかなか面白いというか、見ていて不思議そうに思えたのが、流しそうめん。どうやって値段を出すのか不思議なんですが、テーブルの真ん中に竹のトイがあり、そこをそうめんが流れてくるってやつなんですけど、食べ放題とかにしないと、皿を数えるわけにもいかず、なかなか難しそうです。取り損ねると大変ですしね。
 あと、どういうわけか、チョウザメの養殖実験が行われていました。養殖に成功すると高千穂名物キャビアの缶詰とかが出てくるかもしれません。

 

 食事はしたかったのですが、残念ながら、財布を車の中に置き忘れていたことに気づきました。お店に入る前に気づいて良かった感じですね。再度、遊歩道を戻り、五箇瀬渓谷の方へ向かいます。記念撮影ということで、真名井の滝で写真をとったりなんかしていたんですけど、セルフタイマーの使い方もさることながら、記念写真を撮る事になれていない、いや撮られ慣れていないということもあって、随分苦労しました。やった、これでバッチシ!と思った写真のほとんどは、電池切れで保存されずにどこかに行ってしまいましたが・・・。
 この遊歩道、駐車場のあたりからは、九州自然歩道の名前になっていました。滝があるということなので、そちらの方まで向かう事にしたのですが、今までの遊歩道と違って、極端に人通りが減り(というか、私以外に歩いている人は見られませんでした)、道も自然歩道の名前に恥じない様になっていました。鬱蒼と繁った木々にビビリながら、アップダウンの激しい道を歩いていきます。五箇瀬渓谷を眺めながらゆっくりと歩いていくのを想像していたのですが、なんだか、山登りの様な感じになってしまい、汗が滝の様に流れ、薄暗い山道を登っていくといった感じです。こんなところで、何かのトラブルに巻き込まれたら、次に発見されるのはいつのことだろうなんて考えてしまいます。
 そろそす引き返そうかと思ったところで、「国民宿舎」と書いた看板が目に付きました。国民宿舎ということは、駐車場のところですから、往路と違う道を利用できて面白そうという気分になり、そのまま自然歩道を歩いて上がる事にしました。首に掛けていたタオルは、絞れるぐらいに汗を吸い込んでいます。 ここからが、かなりきつい坂道というか、階段で田沢湖のことを思い出してしまいます。あの時よりも、より一層自然味あふれるといった感じでしょうか。本当にすごい感じです。なんとか、国民宿舎の前にたどり着いたのですが、最終的な感想としては、往路に利用した車道を上がることを考えると、まだましなのかもしれないと想いました。こっちの方が、坂道がきついですけど、距離が短いと思います。

 

 この国民宿舎へはところどころに看板があったのですが、最後に、左 高千穂神社、右 国民宿舎と書かれてある看板がありました。そういや高千穂神社にも立ち寄ろうかと思ったのですが、さすがに今の状態で、立ち寄る元気は無く、とりあえず、車で高千穂神社に向かう事にしました。
 といっても、そんなに大層な距離ではなく車で走るとものの3分程度。駐車場に車を止めて、高千穂神社の境内に向かいます。こちらは、階段を上がったところに境内があります。本日何度目かわからないですが、手水で清めて、階段を上がります。神武東征の出発地という高千穂宮があるだけあって、なかなか格式高い雰囲気です。高さ55m、樹齢800年の巨大な杉があり、秩父杉と名付けられ、大事に世話がされている様子でした。他の木々も小さいわけではなく、この大きな木が神社をなお一層厳粛な雰囲気にしている様に思います。

 高千穂神社を後にして、一路、赤水に戻る事にしました。時間があまり読めないので、大事をとった配分で、高森に3時30分頃まで到着できるならば、温泉にでも立ち寄ろうという魂胆でした。熊本県内に入ると、熊本シティガイドに掲載されているので、温泉を見つけるのもそんなに苦労はしません。
 熊本県内に入ると、ループ橋がすぐにあり、そこで車を止めてちょっと見学。島根県のおろちループとは規模も大きさも違うとは言え、なかなか絶景です。高所恐怖症の私は、足が震えて下を見る事が出来ないですが、いい眺めです。といっても、眺める以外に何も無いですから、それほど見学する人がくるわけではありません。
 順調に高森市街地へ向かい、赤水へ進路を向けます。時刻は15時40分。温泉に入れないことは無い時間です。とりあえず、熊本シティガイドでどこに温泉があるか確認してみます。ところが、突然、渋滞が始まり、あれれ?といった感じです。渋滞が、どれぐらい続くかわからない状態で、トロトロと進みます。
 恐らく、阿蘇大橋が先頭だろうと推測し、脇道にそれて見ることにしました。熊本シティガイドによると、赤水の方へ行けるらしいとのことでしたので、途中に温泉があるとのことだったのですが、結局わからず、渋滞の状況で、赤水に到着できる時間も読めないので、そのまま諦めて赤水に向かいました。
 しかし、国道57号近くになってくると、渋滞に巻き込まれてしまいました。といっても、国道まで500mの地点でしたので、5分程で脱出、なんとか赤水駅近くまでやってくることができました。時計は16時20分を指しています。微妙な時間だなぁと思い、赤水温泉へ向かったのですが、営業しているのかどうかがわからず、とりあえず荷物の整理をして、レンタカーを返却しました。渋滞は、熊本市内へ向かって続いている様子です。

 

 車を返却して赤水駅に向かったのですが、列車の発車まで、1時間弱あり、さすがに暇なので、近くのファミレスで食事をとることにしました。食事をしていると、雨が降ってきてしまい、タイミングがなんとも・・・と思いながら、駅まで走りました。駅待合室にお客さんが結構いらっしゃったので、この小降りの間にホームに向かおうと思ったら・・・、列車が停車する位置から随分遠いところにホーム上屋がある様で、現在は使われていない場所の様です。どうせ暇するならば、ホームから写真でも撮ろうということで、小雨ふる中、ホームに走りました。ところが、私が走っていると、どんどんと雨足が強くなってしまい・・・やっぱり日頃の行いかと思ったりもしたんですが・・・。
 雨が降っているのは赤水駅付近だけの様で、ホームからは綺麗な夕景が見渡せます。うわぁ、なんともいい風景だと思って写真を撮って後から見てみると・・・う〜む、アフリカの写真(‥ )と思ったりしました。

 

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