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神話の世界!?はじめての熊本その4(2002年9月21日〜23日)

 道の駅青雲橋は、国道で日本一の高さがあるアーチ橋「青雲橋」の西詰めにあります。国道以外では、龍天橋というのが日本一とのことで、こちらは、青雲橋から車で5分程の距離があり、国道沿いにも「日本一のアーチ橋」と案内があります。今回は、龍天橋には行かなかったのですが、少し気になります。
 とりあえず、朝食でも・・・と思ったのですが、道の駅は売店のみ空いている様で、2階にあるレストランは営業していない様子でした。ちょっとしたスナックでもあるかと思って、一応、店内をうろうろとしたのですが、お土産以外にはみつからず、しょうがないので、腹持ちのよさそうなお餅を購入しました。地元の方が作られたお餅らしく、生産者名が表記されていました。あんこの入ったお餅だったのですが、3つ目まではおいしくいただけました。何事も限度があるということで、4個目あたりから、ペースが落ちてきて、5個目だと、なんだか胸焼けする様な気分に・・・。
 お餅を食べる為に、道の駅の裏手にある青雲橋公園へ向かいました。それほど大きく無い公園なのですが、青雲橋を良く見る事ができる様に設定されており、展望所付近の木々も無く、なかなか手入れが行き届いているといった感じです。しかし、ブリッジミュージックフェスティバルというのが行われるとのことで、その設営作業の関係で、青雲橋をゆっくりと眺めることはできませんでした。
 ところで、このお餅を食べた後のゴミ何ですが・・・これまた、ごみ箱が無いんですよね。ここでも、売るだけかい!と思ってしまったんですが・・・。売っているんだったら、それを始末できるぐらいのことをやってくれないと・・・って思うんですが。これは、ホントに改善を求めたくなります。道の駅で、これはイカンでしょう。

 

 で、いよいよ今回の旅の目的地、天岩戸神社へ向かいます。道路の案内通りにいけば良いので、道に迷う事はありません。30分程車を走らせていると、目的地天岩戸神社に到着。駐車場には警備員が出ており、なかなか人気のある場所なんだと改めて確認。ただ、駐車場は出雲大社や伊勢神宮などと比べると、かなり小さいですが、それは規模の問題なのかもしれません。
 天の岩戸、天照大神が素盞鳴尊の悪行に怒ってお隠れになったところだということ以外何も知りません。天照大神ということで、伊勢神宮と同じ祭神と思ったんですけど、良く考えると、伊勢神宮は天照大神では無くて、神武天皇なんですよね。あれ、段々と自信が無くなってきたぞ・・・(^^ゞ
 何にしろ、この天岩戸神社が、伊勢神宮より古いわけで、天岩戸が起源になるはずと思ったものの、出雲大社や伊勢神宮とは全然違う大きさです。鳥居の横に天岩戸五社参りと書いた地図があり、日陰参りと日向参りの説明がありました。そこに、天岩戸神社に西宮と東宮があるということが、書かれてあり、それぞれ祭神が、西宮が大日要尊(オオヒルメノミコト)、東宮が天照大神とありました。ということは、東宮の方が大きいのか?と勝手に思いながら、近くにある西宮から参ることにしました。
 参道のところどころに、「天岩戸の遥拝をお望みの方は、ご案内いたしますので、社務所へお申し出ください」とあります。手続きなどがどうなっているかはまったくわからないのですが、こういうこともやっているのかと思いながら、とりあえず本殿の方へ向かいました。
 天岩戸自信は、岩戸川を挟んだ対岸にある旨が先の地図に書かれており、そこには禁足地とありました。対岸だから、わざわざ社務所に申し出なくても、どこか対岸が望めるところがあるだろうと思い、先に境内へ向かうことにしました。十数名ぐらいの団体が、拝殿横の通路から神主さんにつれられて、遥拝に行かれていました。結構、沢山のお客さんが天岩戸の案内を申し出ているものだと思ってその様子を見ていました。境内には、古代銀杏や神楽殿などがあり、神楽殿には「TBS雅子様おめでとう」で放映された場所という貼り紙がありました。

 そこから、岩戸川沿いに歩いて15分程度のところに「天の安河原(仰慕ヶ窟)」があります。神話によると、お隠れになった天照大神をいかにして連れ出すかを相談した場所とのことで、こちらは八百万の神を奉られているとのこと。折角なので、そちらへ参らせてもらったのですが、岩戸川の景観はなかなか見事なもので、神話の旅をしているという感じにさせてくれるぐらい、山深いところです。あまり、観光客がいないのかな?と思っていたのですが、天の安河原へ着いた時には、4〜5名程度の参拝客がいらっしゃいました。
 まず、ここを見て驚いたのは、河原の岩を積み上げているのですが、その数がすさまじいので、なんだかこの世の物とは思えない景観を成していました。なんでも、願い事を込めた石を積み上げることで、願いがかなうとのことなので、私も一つやってみたのですが、風景的にはひいてしまう雰囲気が漂っています。


 天の安河原から西宮に戻ると、また十数名の団体が拝殿横から遥拝に向かうのが見えました。本当に結構な人が、遥拝へ向かわれているのだと思い、私も申し出ることにしました。社務所のお姉さんにその旨を伝えると、しばらくお待ちくださいとのことで、社務所の前にある休憩所のベンチに座って、ミネラルウォーターを購入しました。
 それを半分程飲んでいると、案内の声がかかり、振り向くと、神官の方一人だけ・・・。あれ?と思っていると、どうやら私だけだった様で、まず、神域に入ることから御祓いをしていただき、境内の説明もいただきました。なんだか、一対一ということにちょっと気負いしたのですが、贅沢なことではあります。東宮と西宮に分かれているのは、天照大神の名前が2つあることから、ふたつの宮を置いたとのこと。なるほど、と納得してから、いよいよ神域に立ち入ることになりました。神域といっても拝殿の後ろなんですが、唯一天の岩戸を拝む事ができる場所になっています。神官の方にお話を伺うと、対岸の森のくぼんだあたりが天の岩戸とのこと。禁足地の為、古来から神官をはじめ、地元の方、工事業者など一切立ち入ることが禁じられているので、手を加えることができず、木々が育ったままの状態になっているとのことです。こういうことが、ずっと守られてきたわけですから、今後も守られるべきだとは思いました。
 そういえは、神域の中の特に重要な場所ですから、カメラでの撮影を遠慮していただく様に促していました。
 霊験あらたかな場所を参拝した後は、神楽殿の説明をしていただき(半紙に紙切りを行ったものを四方に飾るという風習についてなどのことです)、最後は、社務所にある写真を使っての説明で遥拝の案内は終了。これだけやっていただいて、無料というのは心苦しいと思ったのですが、そこかしこのお社で、お賽銭をいれているので、これで代用と身勝手なことを考えておりました。

 社務所から参道を歩いていると、資料館がありこちらには古代遺跡調査の品を中心に展示されていました。こちらは本当にお客さんが少ないのか、受け付けにも人がいない状態で、入場料は箱に入れてくれといった感じになっていました。中は、考古学資料を中心にしているのですが、近年のものもあったりとなかなか変化に飛んだ内容です。勾玉の形などの説明や、縄文式、弥生式土器の説明(弥生式土器の弥生の語源は、東京都文京区弥生町で最初に見つかったことから名付けられたということう初めてしりました)などが適度に説明されており、なかなか見やすい配置になっていました。

 

 資料館を出ると、神社の駐車場の袂に、細石(さざれいし)がおかれてあり、「君が代の細石」として展示されていました。同じ様なものをどこかで見た様な気がしたとおせっていたんですが、どうやら出雲大社の駐車場の様です。あちらの方が随分と大きかった様に記憶しています。
 そのまま、東宮の方へ向かうことにしまた。東宮へは、門前町を歩いて5分程度の所にあり、こちらの方がどちらかというと、ひっそりとした雰囲気です。西宮とは構造そのものか大きく違い、階段の先に拝殿があるといった、山にある神社といった感じです。ちなみに、東宮の前にも駐車場があり、こちらにもかなり沢山の車が駐車されていました。
 階段を登っていくと、ところどころで、スーツ姿の中年の男性に出会います。結婚式でもあるのかな?と思って拝殿まて行くと、数十名の人だかりが大きいとは言えない拝殿前に集まっています。拝殿の奥からは雅楽が聞こえ、どうやら巫女さんが踊っている様子です。いったいなんだろう?と思っていると、逆に妙なのが来たといった感じで、ジロっと見られてしまいました。拝殿でお参りすることは出来ない様子でしたので、拝殿、本殿とあたりを見回す事にしました。
 と、そこで「神水」と書かれた看板を発見。あれ?と思って、そちらの方へ向かうと、ここでも湧き水がでている様でした。で、どういうわけか、先程、西宮で購入したミネラルウォーターのペットボトルが空の状態でもっており、これは天照大神様のお導きということで、ペットボトルに神水を入れて、車の中で飲むことにしました。ちょっとばかり得した気分です。
 どちらにしても、拝殿での神事は続いている様子でしたので、お参りすることはあきらめ、車に戻って、高千穂峡谷へ向かう事にしました。階段を降りて、東宮の入り口の神事の立て札を見てみると、どうやら今日は東宮の大祭の日だった様です。神事の謎がとけました。

 

 なかなか天岩戸神社は良かったと思い、お土産屋さんで、豆腐アイスクリームなるものをいただきました。恐らく、豆乳を使ったヘルシーなアイスクリームなんでしょうけど、確かに、豆腐と感じるアイスクリームで、少し癖のある味だと思いました。
 ま、それはともかく、高千穂まで車で15分程度、走ってみる事にしました。高千穂駅周辺は観光地らしい雰囲気を見せており、こういう町中を歩いても面白いだろうなぁと思いながら、高千穂峡谷へ向かいました。高千穂神社の前を通ると、急に下り坂になり、国民宿舎の駐車場の次に、高千穂峡谷への入り口があったのですが、満車と看板があり、警備員の方が道沿いに進む様に誘導していました。しょうがないので、ちょっと先にあるドライブウェイで車を止めてと思ったら、ここもまた、すごい数の車が停車しており、大混乱。こりゃ、駄目だと思って、また戻って、満車マークが消えていないかなぁと思っていたのですが、相変わらず、中に入るのを拒んでいます。せっかく、ここまでやってきて諦めて帰るわけにはいかんだろうということで、上の国民宿舎の駐車場に止めさせていただき、高千穂峡まで歩いていくことにしました。ホントは良くないんでしょうけど、私の他に数台が同じ魂胆だった様ですので、多めに見てもらう事にしましょう(^^ゞ
 何とか車を止める事ができたので、後は高千穂峡まで降りていくだけだったので、とりあえず駐車場の入り口に向かいました。てっきり、駐車場の入り口から駐車場まですぐだと思っていたのですが、全然そんなことなく、かなり歩いて下まで降りました。直線距離では百数十m程度ですが、歩く速度が遅いとは言え、十五分ばかり急な坂道を下りました。
 綺麗な景観かと思いきや、なんだか山の中を歩いている様な感じです。突然、水量は多くないものの、急斜面の広い滝が道路脇にありました。駐車場は、高千穂峡内にも何カ所かあるらしく、ところどころで、無線を持った係員の方が、誘導されていました。途中に「←真名井 五箇瀬→」と書いた看板があり、絵入りで書かれていたのですが、どっちがいいのかよく分からないので、とりあえず、橋が見える五箇瀬の方へ進みました。
 とりあえず坂道を終えると、橋があり、いよいよ高千穂峡を目の前にしました。思っていたよりも小さいと思ったのが、感想なのですが、上を見上げると、良くもまぁこんな高いところに橋を掛けたものだと驚きました。橋から下を見下ろすと、見事なまでに綺麗なエメラルドグリーンの水と、切り立った岩肌。なんとも、すごい風景のところにやってきたと感動でした。

 

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