列車の時間まで30分強ありましたので、周囲の散策をしてみました。といっても、特に目新しいものはなく、本当の田舎が目の前に広がっている様に思います。山があって、田んぼがあって、虫が泣いている、そんなイメージ通りの田舎は九州にあるのだと実感しました。もしかすると、生活に不便なのかもしれませんが、都会の便利とは違う何かうらやましいものがここにあると思いました。それが何かはわからないのですが・・・。
16時30分過ぎに阿蘇下田城ふれあい温泉駅を出発。最後は、普通のレールバスで、立ち客が少し出る程度の乗車率。第3セクターとしては、随分と乗車率が高いと思いました。終点の立野駅に到着すると、約5分で乗り継ぎということもあり、バタバタと駅窓口で、次の赤水までの乗車券を購入します。運賃210円。一駅なのにちょっと高いな?と思ったのですが、直線距離で5Km、スイッチバックなどもあるので、意外に距離がある様です。
JR九州らしい赤い気動車がホームに入ってきました。新造車なのか、座席もJR九州っぽさが良くでている黒のシートです。皮では無いにしても、これだけの車内設備をもった気動車は少ないと思います。座席は、後ろ向きに座っており、スイッチバックが行われることが分かっている様で、わざわざ、逆に向けるといったことはありません。
最初、山側に座っていたのですが、スイッチバック線で山側ってのは面白くないので、あわてて谷側に移動しました。眼下に今登ってきた線路が見え、向かい側には国道57号線が見えます。国道を見ていると、さほどの坂では無いのですが、列車ではあれだけの坂を登ることは至難のわざというか、絶対に無理なんでしょう。鉄路故の宿命ですね。国道を見ていると、阿蘇大橋を先頭に熊本方向、大分方向ともに混雑している様です。高森方面への分岐になるのですが、高森へは混雑していないので、信号のタイミングがいま一つ良くないのかもしれません。
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