定刻に列車は出発。各駅に停車しながら、釧路へ目指します。約1時間30分の行程なんですが、これといったお客さんの乗降も少なく、トコトコと走っていきます。日差しがきついだろうということで、進行方向左側の座席を選んだのですが、どちらかというと、進行方向右側、つまり西側の座席の方が景色は良い様です。
摩周の駅は、観光地へのアクセス駅とのことで、駅員さんも在中されています。以前は弟子屈という駅だったのですが、摩周湖に近いということで、摩周に改名した様です。しかし、観光シーズン前ということもあってか、お客さんは一組のみ乗車しただけでした。とはいっても、川湯温泉から標茶までの間、ほとんど乗客の移動がありませんから、乗降があったということだけでも、いい方なのかもしれません。
標茶で少しまとまった乗降があり、いよいよ釧路湿原が始まります。しかし、進行方向左側は、湿原では無いようで、いま一つの景観です。五十石の駅で、右側の座席に座っていた方が下車されたので、そちらに移動して、湿原の景観を楽しむことにしました。茅沼は以前、駅から1Kmほど南にある公共の宿を利用させていただいことがあり、思い出深いところです。右側にうつると今度は、左側の景色が気になったりして、ぼーっと見ていると、その公共の宿近くの道路を走っている荷物を持った女性の二人連れを見かけました。駅の方に向かっていた様なんですが、私が乗っている列車を見つけると、途端に走るをやめたみたいなので、どうやらこの列車に乗車するつもりだったのかもしれません。この次の列車まで約3時間30分。もしく乗り遅れたとするならば、ちょっと致命的な気がするんですが、大丈夫だったんでしょうか?
塘路の駅に到着すると、大勢のお客さんが乗車し、軒並み、車内は活気が溢れる状態になりました。やはり釧路湿原というブランド力はなかなかのもので、観光シーズン前であっても利用されている方が多い様です。立ち客が何名かできる様な状態で、2駅先の釧路湿原駅でお客さんが何組か入れ代わりました。釧網本線の稼ぎ頭といった状態でしょうか?こういう利用実態を見ていても、臨時列車ののろっこ号などが、釧路から標茶までの間に運転される理由がわかる様な気がします。
そうこうしていると、東釧路に到着。根室本線に入り、住宅街を抜けると、釧路駅に到着しました。
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