ホームページへ戻る

北海道編に戻る

大沼・登別編3へ

大沼・登別編5へ

2002年夏の道南!大沼・登別編

 

 時計を見ると、15時30分頃ですので、今から地獄巡りに1時間30分ついやしたとして、17時頃に旅館に戻ってくると、お風呂に入ってのんびり過ごすことが可能な様です。これだったら、ちょうどいいというわけで、カメラを持って地獄巡りに向かうことにしました。地獄巡り〜お祭りって去年来た時と同じコースなんですけど、去年は薄暗くなってきた時でしたから、急ぎ足で見ていました。今回は、そのあたりがのんびりとみることが出来ると思ったのですけど、霧がかかっているので、果たしてどこまで見れるのやらとちょっと不安になりながら出発しました。

 で、仲居さんのアドバイスしてくれたことを無視して、北側からのコースを選択、坂を登っていくことにしました。地図は登別駅でY氏がもらっていた絵地図を便りだったですが、概略地図なおかげで、どうも地形の雰囲気と道が組み合わないんですよね。いよいよ地獄巡りのコースにはいろうかという当たりで迷ってしまい、その分岐当たりで右往左往。20分近くと悩んでおりました。あきらめて下から回ろうと下時に、なんとも獣道!?と思う様な入り口に、「大正地獄コース」の文字が目に入りました。確かに、小さく書いているわけじゃないんですけど、これ分かる人少ないよなぁなんて思いながら、まず木橋をわたります。入り口は小さくて、薄暗く、木橋も霧のおかげか写真をとると、夜では無いかと思ってしまう状態で、かつ人気が全く無く、こんな天候の悪い時にハイキング?といった状態でした。

 

 横を流れる川を見ると、白濁した水が流れており、匂いも硫黄の匂いが充満しているといった状態です。硫黄の匂いそのものは、しばらくすると、なれてくるもんで、特別嫌な感じはしませんでした。そのまま細いハイキングコース?をのぼっていくと、採湯施設が目につきました。さすがは源泉なのか、とっても熱い様で、Y氏が河原に降りて、少し手をつけてみると、場所によっては、とんでもなく熱いところがあった様です。ちなみに、熱気もそうなんですけど、湿度も高いので、汗だくになりながら、大正地獄に到着。展望台になっているのですが、誰もいません。とりあえず、記念撮影を行い、説明文を読むと、この大正地獄は不規則な湧出らしく、時には枯れてしまうこともあるそうです。また、枯れた湯釜にあらたに湧出したお湯は、「透明」だそうで、そこから「青」「白」「ピンク」「灰」「黒」と色の変化が起こるそうです。詳しい研究は行われていないそうなので、まだどうしてそうなるのかといったことはわからないらしいですが、なんとも不思議な湯釜です。

 

 大正地獄をすぎ、またもや山道をえっちらおっちらと登っていくと、突然、普通の道路にでました。そこに、親切にも地図が置いてあり、それを見ると、どうやら地獄谷の方へ行ける様であることがわかりました。大湯沼に向かってそこから地獄谷というのが、地獄巡りのフルコース(?)になるのでしょうが、そこまで行くと、おそらく旅館に戻ってもお風呂に行く時間が無いだろうということで、あきらめて歩きました。普通の道路はやっぱり歩きやすいなぁなんて思っていると目の前に、湯気と霧がすごい窪地が広がりました。うわっ、すごいパノラマと思うと同時に、50m先が見えない霧にも驚きです。バイクの親子らしい男女のカップルが写真を撮っているのが見えました。ここ、もしかしたら知る人ぞ知るところなのか?いったい、この窪地は何なのだ?と思いながら、歩いていくと、展望台らしきところに出ました。それには、「大湯沼」とあるでは無いですか・・・。どうやら、知らず知らずのうちに、大湯沼の方に歩いていた様です。大湯沼の大パノラマを堪能していると、外国人のカップルがY氏に写真を撮ってもらえないかとお願いしていました。ミノルタのカメラだったと思うのですが、一眼レフフィルムカメラだったので、少し緊張した様です。実際はどうかはわからないですけど、私だったら一眼レフフィルムカメラは、戸惑うだろうなぁなんて、思いながら、地獄谷を目指します。

 地獄谷に行かずして、地獄巡りをしたとは言い難いですから、予定と違って大湯沼まで見てしまいましたが、なんとか地獄谷を目指します。またもや、山道を歩くことになるのですが、いやぁ、舗装されている道とは大きく違うなぁなんて真剣に思います。
 写真をとりながら、足元に気を取られながら歩いていると、後ろから先程の外国人のカップルが手をつなぎながら、ものすごい勢いで降りてこられました。「すごい・・・。」と思わずにはいられません。

 

 地獄谷を展望台らしきところに出て、そこから地獄谷を眺めます。これは、なかなかの眺めだなぁなんて思っていたのですが、昨年見た、地獄谷の中央近くまでいける展望台に比べると、まだまだといった感じです。時計を見ると16時30分頃なので、この調子だと、お風呂は無理だなぁなんて、思いながら、地獄谷の方へ向かいました。
 地獄谷駐車場の方ではなく、地獄谷出張展望台だったかな、とりあえず、そんな名前の展望台の方を目指すことにしました。と、その近くまで行って、初めて、この展望台が目的地であったことに気づきました。
 昨年と変わらず、木製の遊歩道でその展望台まで迎えます。暗くなってきていることから、長時間露光で撮影しなければいけないのですが、しかし、この木製の遊歩道が揺れるので、人がやってこない時を狙って撮影しなければならない上に、レリーズを宿に置いてきたため、セルフタイマーでしか対応出来ないので、なんとも難しかったです。まぁ、成功したかどうかは別物ですね・・・。

 ちなみに、昨年撮影したのは、C−2500Lでしたから、今回はE−10ということで、カメラのグレードは上がっています。でも、私の腕は・・・。まぁ、そんなことは置いておいて、これで当初の目的をなんとか果たせて、後は宿に戻るだけとなりました。コースとしては逆になるものの、地獄谷駐車場へ向かいます。遊歩道の横、ところどころから湯気が出ており、それに触れると熱い様子がよく分かります。汗を書いているのは、これらの熱気も絡んでいるのかもしれません。

 駐車場からはショートカットする道がある様なので、それを選んで宿に戻りましたが・・・。いやぁ、なんというか、この道、ほんの200mほどなんですけど、とんでもない坂になっておりまして、木で作られた階段の幅が丸太分しかなく、雨あがりの状態では、足元が滑りそうで、怖くて怖くて・・・。ホントになんて、道だと思っていたら、最後の20mほどは、道なき道といった状態。ここで、Y氏が、足元を少し滑らした際にもっていた、傘で体制を整えようとした際、傘がポッキリと折れてしまいました。また、一度も使っていないのにぃぃと嘆いておられましたが、どちらかというと、体力的に参っているのも合わせてやってこられた様で、石水亭までの最後の坂を上ります。やっぱり遠いよなぁ、なんて思いながら、登るのですが、舗装されているので歩きやすいと思うのは、山道が中心だったからでしょう。

 

ホームページへ戻る

北海道編に戻る

大沼・登別編3へ

大沼・登別編5へ