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いい蕎麦・いい湯・いい信州編3(2002年10月19日〜20日)

 

 3時間弱ほどぽかぽかランドで過ごした後、更に北へ車をすすめました。といっても、10分ばかりすすんだところにある、道の駅白馬までだったのですが、ここで、2時間ばかり休憩しました。その後、時間がまだ余っていたので、そのまま北上して日本海まで出て、道の駅市振の関えちごに向かうことにしました。雨は、いっこうにやむ気配はなく、トラックの多い国道を北へと進路をすすめます。運転に自信の無い私にとって、もうスピードでやってくるトラックはなかなかの恐怖で、なんとか国道8号に出た時は、ほっと一安心といった感じでした。
 しかし、ここからが、なかなか大変なところでして、天下に名だたる親不知・子不知の海岸線を無理やり切り開いた道路な為、急カーブが多く、なかなか運転がしずらかったです。あまりに険しい海岸線の為、高速道路も海の上に作るといった状態で、この国道8号は、高速道路ほどお金をかけられなかったのか、海岸線に沿いながら、半トンネルで突き進むといった状態です。ちなみに、JR北陸線は、長大な親不知トンネルで駆け抜けていますが、それ以前は、たびたびの水害で寸断されていたとのことです。
 で、目的地は、市振だったのですが、突然「道の駅親不知ピアパーク」なるものを発見。カーナビにも載っていない道の駅で、正式な道の駅なのかどうかはわかりません。とりあえず、そこに入ってみて、ここで仮眠と思ったのですが、高速道路の下ということもあって、どうも落ち着かず、やはり目的地の市振まで進むことにしました。

 

 白馬を出て1時間30分。12時30分ころに到着。市振の関えちごは、思っていたよりも、小さな道の駅だったのですが、これぐらいの方が、仮眠を取るにはなかなか良いということで、翌朝9時ころまで8時間ほどぐっすりと眠ってしまいました。どこが仮眠なのか・・・(^^ゞ
 午前9時にむくむくと起きて、道の駅の食堂で朝食をとることにしました。朝食定食が650円と決して安くは無い値段。一応、売りが新潟産コシヒカリで、こちらはお替わり自由ですが、おかずは、納豆・生玉子・味付けのり・付け出しだけですので、これは、ちょっと高い感じがします。
 今日も、晴れそうな天気ではなく、どんよりとした雲が空一面に広がっています。その雲が、日本海をよりいっそう厳しく見せている気がします。
(朝食は、650円。ごはんはお替わり自由、付け出しと納豆、生玉子、味付けのり)

 

 市振の関を出て、のんびりと松本に戻ることにします。この復路の途中で、目ぼしい観光地があれば立ち寄ってみようという魂胆です。まず、最初に立ち寄ったのは、親不知ピアパークで、親不知海岸を見るには絶好のロケーションだと思います。確か、青梅海岸では、翡翠が取れるということで有名ですが、こちらは急峻な海岸線が見物だと思います。場所は、北陸自動車道の親不知ICを降りて東よりすぐのところで、大きな駐車場を完備しており、夏は海水浴もできそうな感じです。というか、その為に作ったのかもしれません。車を駐車し、海岸線を見てみると、本当に冬の日本海の様子で、左手の方にある防波堤では釣りをひている人が大勢います。その防波堤、左右で大きくちがい、左側は釣り人が釣りをしており、右側は、とんでもない波しぶきを上げています。いったいどうしてこんなことになっているのか不思議に思えるのですが、怖いもの見たさで、その防波堤まで向かってみることにしました。
 防波堤に上がると、遠くから見ている波しぶきとちがい、大きさもケタ違いである気がします。波しぶきが5メートル近く吹き上げ、防波堤にあたる時の轟音に驚きます。その逆側では、釣り人がのんびりと釣り糸を垂れているわけですから、なんとも不思議な光景だと思います。(2002年11月の今月の一枚をご覧ください。)
 風も強く寒いので5分程度で退散しようとしたところ、ものすごい轟音とともに、今まで見たことがない波が吹き上げました。思わず、見とれてしまったのですが、その一瞬が命取りで、こりゃ、やばいと思ってあわてて風下方向へ逃げたのですが、間に合わず、カメラを守る為、前傾姿勢をとっていたことから、背中やふくらはぎといった後ろ半分が降ってきた海水で濡れる始末です。ジャンバーの方は脱げばいいんですが、ズボンの方が・・・。後ろ側だけなので、座っていると、乾くはずがありません。色々と悩んだ末、乾くまでの間、ズボンを脱いで、助手席で風が良くあたる様にして運転しました。次の目的地まで、時間があるはずですから、乾くまでの間、なんとも間抜けな格好で運転していたことになります。誰も見ていないからよしとしましょ(^^ゞ

 

 小滝のあたりまでやってくると、ふと「天然記念物 ひすい渓谷」と書いた看板が目につきました。時間もあることだし、行き先も特に決めていないので、一度、立ち寄ってみることにしました。10Km程度ということでしたが、道がなかなか険しく、段々と山道になってきます。こんなところで対向車がやってきたら嫌だなぁと思っていたら、しっかりとやってきました。一台、小さい車が目についたかと思ったら、続いてバス。どうやら、旅館の送迎バスの様でしたが、しっかりとした大きさの観光バスで、もうちょっと先だったりしたら、すれ違うのが大変だったところです。先行の小さい車に感謝です。
 山道はどんどん険しくなっていき、岩魚の釣り堀の看板もあります。かなり力をいれているのか、やたら岩魚の釣り堀の広告が目に付き、ひすい渓谷の方が薄れてくる感じがします。途中、神秘の池「高浪池」と書いた看板があり、神秘の池というところにひかれたのですが、どれぐらい距離があるのかわかりませんし、天然記念物の方がプライオリティが高いので、ひすい渓谷の方に進路を向けました。
 ところが、後5Kmといった看板があるものの、道はどんどん険しくなり、カーナビを見てみると、道無きところを進んでいる状態で、不安になってしまいます。と、そこで、突然目の前に、小滝ヒスイ峡と書かれた石碑があり、急坂を少し下ったところに売店があり、その前に駐車場がありました。何台かの車が停車していましたので、観光客が何名かこられていた様です。展望台からヒスイ峡を見学ということになるのですが、こちらは峡谷美で天然記念物になったのではなく、硬玉の産地として天然記念物になったことから、峡谷美そのものにあまり期待をしていなかったものの、真向かいの山の切り立った岩肌、かなり深い谷に、山深い木々となかなかの見応えでした。
 現在は、翡翠を採取するのは、法律で禁止されており、罰せられるとのことでした。まぁ、天然記念物に指定されていますから、それは当たり前ですね。ちなみに、ここから流出して、姫川に流れ出た場合、天然記念物から除外されるので、採取してもかまわない様です。もしかしたら、この翡翠が青海町あたりで採取される翡翠の原型なのかもしれません。

 

 10分程度の滞在で次へ移動することにしたのですが、来た道を戻るか、それとも、そのまま山の方に入っていき、高浪池に向かうかの二者択一となりましたので、ここは「神秘の池」を選択することにしました。どうも、高浪池とひすい渓谷はセットになっている様な感じで、ひすい渓谷あたりの食事処は高浪池を案内している様でした。岩魚の釣り堀をすぎて、いよいよ林道に入ったのですが、これが、なかなか走りやすい道で、高浪池の方からこちらにやってくるのが、一般的だった様で、高浪池があって、ひすい渓谷があるといった感じだなぁと思いました。
 15分程度車で走ると、高浪の池キャンプ場に到着。国民休養地に指定されているとのことで、公園として綺麗に整備されており、大きな芝生は、グランドゴルフ場になっていました。この日は、年配の団体の方がグランドゴルフに興じており、かなり活気ある風景に驚きでした。また、土日を利用してキャンプにこられている方も多い様です。
 この高浪池のどのあたりが神秘なのかと思ったところ、どうやら体長4mの鯉がいるとの噂があるそうです。その名も「浪太郎」と「翠」と名付けられたそうですが、実際に存在しているのかどうかはわからない様で、あくまで『噂』と案内の看板には書かれていました(こちらには「150年前に地元住民が離したコイが現在3mにも成長し、ときどき、池面に現れるとの噂がある」と書かれてありました)。また、この池には出口となる場所が無いらしく、年間を通じて池面が一定とのことですが、岸へ流れる静かな動きがあるそうで、故に枯れ葉などが岸へ流れることから、高浪の池には木の葉が無いと言われているそうです。このあたりも神秘性といったところでしょうか。
 周囲2Km程度の小さな池なので、遊歩道が整備されており、キャンプ地の逆側には展望台もありました。神秘性というものが、どういうものなのかは、いま一つわからないのですが、あまりに静かな湖面と森の雰囲気がなんとも綺麗で、岸に近い湖面に枯れ木があるといったところも静けさを演出してくれている様に思います。なんとも綺麗なところに出くわすことができたと、思いながらこの遊歩道を一周することにしました。私以外にも、何人かの男性が、カメラを持ちながら(うち一人は、Dimage7の様でした。あれ、売れてますねぇ。)うろうろしています。

 

 途中、展望台の方に上がったのですが、田沢湖を彷彿とさせる様な山道の階段が続きますが、こちらの方はそれほど距離がありませんでした。しかし・・・もう後数段といったところで、「スズメバチ発生中 注意」「熊に注意」と書かれた札がかかっているではありませんか!ここまでやってきて、戻るべきかと考えたのですが・・・エイっと今回は登り切ってしまいました。できたら、分岐口あたりに掲げてくれていた方が良かったんですが・・・なんで、こんなところにあるのかと(^^ゞ
 運良く、スズメバチにも、熊にも出会わず(まぁ、私がクマとも言えないことも無いのですが(^^ゞ)、無事展望台で写真をとり終え、一周を果たすことができました。ここの展望台は、整備が行き届いているとは言い難いのですが、眺めは抜群、誰がとっても綺麗な写真が撮れそうです。
 なかなかいい名所に出くわしたなぁと思いながら、30分程度滞在しました。

 

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