闇に包まれるサヒメル 新館 最後は、受付の方、学芸員の方、案内の方と5〜6名の方に見送られ、「次回は是非晴れている時にお越しください」と声をかけられ、サヒメルを後にしました。いや、なんだか300円の天体観測もといプラネタリウムにしては、本当に手厚い歓迎を受けたなぁという感じです。こんなお得なことは無いと思います。この先、こんな体験って、まずあり得ないだろうなぁと思いながら、松江に向けて車を走らせました。貴重な体験ってこんなことを言う様な気がします。でも、今度は是非望遠鏡から星空を覗いて見たいですね。三瓶山は、光害が少ない場所だそうで、星空を見るにはかなり適した場所なんだそうですから、心はかなり動いています。
 帰り道は、県道40号から奥出雲公園の方に向かい、そこから県道325号に入って、佐田町へ向かいます。佐田町からは、国道184号で、出雲市内へ向かい、出雲ロマン街道を経て、斐川町から国道9号を通って、松江市内に入りました。さすがに、暗くなった時に、志津見ダム付近の国道184号は通りたくありません。本来ならば、そのまま国道54号の方を通る方が、早いのでしょうが、何となく国道54号線を通る気がしなかったので、県道325号を利用した次第です。でも、この道は結構正解だった様で、道路がそれほど悪くないので、往路と比べて20分以上の時間短縮となりました。当初、ホテルに到着する予定が、11時と言っていたのが、10時30分過ぎにまで、早くなっていたんですよね。これは、時間距離が短いので、気分的に楽な気がします。
 ところで、今回のホテルは松江東急インなんですが、こちらのホテル、駐車場が目茶苦茶せまくて、車の運転に慣れていない私としては、15分近く悪銭苦闘していました。何度も切り換えしをして、入れなければいけないので、最後に大きな試練が待っていたって感じでした。

 

 翌朝は、どうしようかと悩んでいたのですが、午前10時過ぎに、ホテルを出て、「美保関町メテオドーム」に向かうことにしました。車をそちらへ向けて走らせようとしたところ、「加賀潜戸」の案内を見かけ、これはいったいどんなものだろう?とちょっと寄り道をすることにしました。同じ島根半島ですから、メテオドームに向かうことを考えると、近いもんです。加賀潜戸(かがのくけど)の道路標識だけをたどりに車を走らせたので、どの様にして見ることが出来るのかなどは、全くわかりません。もし観光船などが出ていたら、載ってみようかな?と考える程度です。前には、一畑バスの観光バスが走っている様で、やはり有名な観光地なのかなぁなどと、思っていたのですが、側面を見ると、「隠岐航路連絡バス」の表示がありました。どうやら、加賀港から隠岐への航路がある様です。
 10時30分過ぎに、加賀港に到着。港の旅客ターミナルは、独特の形をした建物です。虹をイメージした配色もなかなか好感が持てます。この虹をイメージした配色は、加賀港から出ている隠岐航路の船が、「レインボー号」ということと関係がある様な気がします。となると、この建物は船をイメージした形なのかもしれません。このターミナルは、「マリンプラザしまね」という愛称がある様で、2階は展示場やインターネットコーナーなどがあり、どうやら島根町の公共施設といった感じです。加賀潜戸観光遊覧船の登りもマリンプラザしまねの前に立っていたので、どうやら、ここで間違いが無い様です。後は、観光遊覧船の発着時刻と料金が気になります。車を駐車して、マリンプラザの中に入ると、「遊覧船乗車券発売所」の文字が目につきました。とりあえず、窓口に向かうと、次の便は11時とのこと。時計を見ると、35分ですから、だいたい25分程度の待ち時間で乗船することが出来るようです。値段は1000円とのことなので、意外に安いなぁと感じた次第です。1500円ぐらいは覚悟していましたからね。
 時間まで、ターミナルの外を少し歩きます。ターミナルの横には、「出雲風土記登場地」の標があり、加賀神崎(加賀潜戸)とありました。この標、本当に簡単に説明が書いてあるのですが、今回は「佐太神社の祭神、佐太大神が生まれたとされている」とだけあります。それとは、別に「名勝・天然記念物 加賀の新潜戸」の説明がありました。「新」潜戸って一体・・・?って思うのですが、こちらの説明には、「支佐加比売命が、海に流れ着いた金の矢を射ったところ、見事貫通し、中が光輝いたという洞窟。」とあります。何だか、良くわからないけれども、出雲らしく神話に関係する場所であることは、間違いが無い様です。ところで、このマリンプラザしまねの岸壁では、かなりの人が釣りに興じている様で、ところ狭しと、糸を垂れている人がいます。
 そうこうしていると、海中展望グラスボードの出発時刻が近づいてきましたので、ターミナルに戻ります。特にこれといった案内もされている様子は無く、どこから乗船するのか、ちょっと疑問に思っていたところ、乗船する中年の女性が、グラスボードの乗り場の方へ向かうのを見かけましたので、後を付いていくことにしました。

 初めてみたグラスボードは、「唖然」。立派なターミナルはあくまで「隠岐航路」の為のもので、遊覧船は片手でやっているのか?と思える大きさの、船で驚きでした。20人ばかりのお客さんがこれに乗り込むのですが、果たして大丈夫か?と思うぐらいの大きさです。実際に乗り込んでみると、意外に乗船できるもので、後方は空きがあり、とりあえず海中を見ることができるガラスの横に座りました。漁船気分一杯で、船は出発。天然の良好らしく、波はおだやかとのこと。とは言っても、結構スピードを出しますから、揺れが無いといえば、嘘になります。年配の船長が独特の抑揚で、案内をしてくれます。まずは、左手にある桂島の説明から入り、なんでも桂島では散歩コースがあるとのことなので、下船したら一度立ち寄ってみようと考えます。

  

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