もやのかかる三瓶山 基本的にビジュアルドームは当日の入館券があれば、何度見ても構わないので、約10分の休憩の後、星座案内も続けて見学させていただき、更にそのまま島根の自然をテーマにした映像を矢継ぎ早に見ていきます。20分間ずつの作品を3本立て続けに見たことになります。さすがに、全天周タイプなので、なんとなく目がおかしくなってきた感じがあるのですが、4本目のプラネタリウムは外せないってわけで、そのまま続けて4本目を見学させていただきました。

 土曜日の3時から行うプラネタリウムは、学芸員の方が説明して行うライブタイプのプラネタリウムになります。テープで流すものでは無いので、完成度は決して高く無いかもしれませんが、その場の雰囲気に応じた説明や、臨場感というものが感じられて、いいんですよね。
 基本的な内容は、本日の夜空の説明、七夕が近いということで、天の川の説明と、夏の有名な星座をいくつか説明するといったものです。天の川については、2本前に見た星座案内で、やっていたので、聞いたばかりの話ですから、新鮮で頭に入りやすい感じです。
 ライブ独特のコーナーとして、プラネタリウムの間にクイズがありました。別に当たっても、何かもらえるってわけでは無いですが、こういう趣向って変化があっていい感じだなぁと思います。
 ライブということで、時間も45分程度に延長しての説明ですから、かなり楽しめたというのが、その感想です。それにしても、これだけ長い間プラネタリウムの座席に座っていたのは初めてでは無いかと思います。普通、長くても1時間ぐらいですからね。今回は、2時間半、じ〜っと座っていたことになります。

 

姫逃池周辺 とりあえず、ビジュアルドームを出て、野鳥観測コーナーや島根の自然コーナーを見学。5時に閉館ということだったのですが、土曜日は午後6時までと案内があり、今晩の夜間観測についての案内がありました。ただし、曇天ならびに雨天の場合は、プラネタリウムの上映とのこと。望遠鏡を覗いて星を見るよりも、プラネタリウムをもう一度見れるって方に気持ちが動き、今晩の天気からいくと、確実にプラネタリウムであろうと踏んで、夜間観測へ参加することにしました。

といっても、観測は20時からで、現在時刻が17時15分頃。2時間半程度の時間があることになります。とりあえず、サヒメルを出て、サヒメル周辺を散策することにしました。といっても、雨が今にも降りそうな天気ですから、30分程度周囲をうろうろした程度です。雲が降りてきているという感じで、霧の中という雰囲気は十分。日が長いので、5時を過ぎても全然暗い感じはしません。霧といっても、そんなに濃いものではありませんから、林間の静けさを体験するには本当にいい感じです。しかし、姫逃池周辺を歩いたのは、失敗。雨が降っていたこともあって、草に水が結構ついていて、足がしっかりと濡れてしまいました(^^ゞ

 北の原を出て、一路三瓶温泉へ向かいます。三瓶温泉は、サヒメルとは全く逆の南側に位置します。車で大体15分程度の距離ですから、それほど遠いわけではありません。歩いていくのは、辛いですけどね。

 

 温泉は、国民宿舎としました。入湯料400円で、内風呂・サウナの他に、露天風呂が6種類あります。といっても、露天風呂の5種類が1人ないしは2人用の小さいタイプです。5月いうこともあってか、内風呂と、一番奥にある露天の酒樽風呂に菖蒲が置いてあり、菖蒲湯となっていました。そいうや、昔は子供の日に菖蒲湯に浸かったもんだなぁと懐かしく思います。ちなみに、露天風呂は、10人程度の大きさの岩風呂、五右衛門風呂2種類(1人用)、酒樽風呂2種類(1人用・3人用))、ひのき風呂1種類(2人用)となっています(人数は、私か勝手に判断しています。大きさの目安にしてください)。

 この温泉は、浴場自信や値段は、すごいコストパフォーマンスだと思うんですが、残念なことに、脱衣場が狭すぎるんですよね。まぁ、男性用だったらこれでいいのかもしれませんが、何でも入れ換えかある様なことが書かれてありましたから、女性用であの大きさだったら、大変なんじゃないかと思います。
 お風呂から出て、とりあえず国民宿舎の食堂で、夕食を取ります。1000円の三瓶そば定食にしましたが、味も量もなかなかのもので、おいしくいただけました。ただ、宿泊客の夕食時と一緒なので、バタバタと忙しそうで、何だか、妙な客がやってきたなぁって感じは否めません。営業してくれているだけ、ありがたいってことでしょうか?

 

三瓶荘前 さて、腹ごしらえも終わると、19時30分頃。車で15分程度の距離ですから、ゆうゆうとサヒメルに向かいます。夜間観測時は天文コーナーのみの営業となる関係で、入口は新館側のみとなります。受付を済ますと、観測カードなるものをいただきました。なんでも、15個以上の星を見ると、素敵なプレゼントが貰えるというものだそうです。指定された15個の星は、季節によっては見ることができないものもありますから、通わなければいけないということになります。そういう意味で、年間パスポートは大変良かったと言えそうです。ただし、今日は天気が悪いので、星を一つでも見ることができないので、1回損したってことになるんですかねぇ。

 5階の天文コーナーに上がると、学芸員の方が打合せをされていました。私の他にお客さんがいない様で、あれれ?と思ったら、お昼間にプラネタリウムの解説をしてくださった方が、「昼間もプラネタリウムご覧いただてましたよね?」って声を掛けてくださいました。続けて、「今日は天気が悪いので、プラネタリウムになるのですが、今晩の解説も私なんですよね。すいません。」とおっしゃいます。こちらこそ何を言うやらといった感じで、逆に他にお客さんがいないってことの方が、気になってしまいます。その後8時になるまで、天文コーナーを見学し、時間になるとまず最初に、別の学芸員の方が、天体観測に使う望遠鏡の説明をしてくださいました。
 4つほど並んだ、大きめの天体望遠鏡の特徴と、その制御を行っているパソコンについての説明から入り、天井は開けられないけれども、とりあえず天体望遠鏡を実際に動かして、説明をしてくださいました。その後奥にある60cm天体望遠鏡の説明に写ります。驚きの連続で、「何か質問があれば?」と言われるのですが、ど素人の私に思い浮かぶことなど、全くありません。ただただ、大きな天体望遠鏡を見て、感心するばかりです。

 

 そして、いよいよプラネタリウムに移動です。場所は、本館のビジュアルドームで、渡り階段を使って、移動となります。一応、傘を持ち歩いていたのですが、どうやら雨は降っていない様で、大丈夫の様です。昼間通った通路も夜に通ると、また違う顔を見せている様な感じで、これもまた一興といった感じです。
 大きなビジュアルドームに入ると、どこに座ろうかと悩んでしまいます。学芸員の方もサービス満点で、177席座席がありますから、選び放題ですとアナウンスしてくださいます。そして、いよいよ『貸切り』プラネタリウムの始まりとなります。と、学芸員の方が、貸切りですし、昼間にプラネタリウムをご覧いただいているから、何かリクエストがあればと聞いてくださったのですが、プラネタリウムでリクエストと言われても、困ってしまいます。それを察知してか、学芸員の方が、私の星座を聞いてくださり、それを織りまぜながらのプラネタリウムとなりました。
 一人でプラネタリウムを見る贅沢だけでなく、内容も私用にアレンジされながらですから、飽きることなく聞き入ります。こんな贅沢は他ではありえないなぁと思いつつ、それこそ、『夢の30分』となりました。

  

ホームページに戻る 各地方TOP編に戻る その1に戻る その3に進む

このページは、スタイルシート(CSS)を利用して構成しています。