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2002年晩夏、博物館と湖秋田・田沢湖編

 

 2日目の朝、午前7時に起床した後、朝食を取ってから午前8時にホテルを出ました。
 千秋公園の堀の横を歩いて、秋田駅方向に向かいます。目指すは、トヨタレンタカー秋田営業所です。現在、お堀は道路工事か何かで大掛かりな手が加わっている様子で、景観としては、あまり良いものではありません。そんな中でも、お堀にある蓮の花を保護するためか、工事中の構造物(主にはトラックが入るための簡易道路なのだと思いますが)から、放水されている様になっていました。ちなみに、その効果があるのか、蓮の花は元気に咲いているのですが、やはりちょっと狭苦しそうな雰囲気なのは否めません。
 それを眺めていると、ふと探偵ナイトスクープで、蓮の花が開くときに「ぽん」という音がするという依頼があったのを思い出しました。といっても、蓮の花は早朝に開くらしいので、旅行先では早朝であっても、普段の朝と変わらない時間ですから、そんなものに期待することはできません。
 ただ、秋田の朝というのは、まだ眠っている様子で、人通りも少なく、旅行者としては、なんだか得した気分でした。そういや、昨晩コンビニを探しに町をうろうろとしていたのですが、そのときはまだ20時過ぎ?と思えるぐらいさびしい雰囲気でしたので、もしかすると、秋田市内でもあまり人通りの少ないところを主に歩いていただけかもしれません。

 秋田営業所で、受け付けを済まし、いざ出発ということになりました。今回は珍しくカーナビ付きを指定したのですが、まぁ、使う使わないは別にして、現在の位置は簡単に把握できます。しかし地図が読める人間にとって、現在進んでいる方向を必ず上に固定される仕様はなんとかならないものかと、思ってしまいます。まずは、それを解除することからはじまって、続いて、3次元画面を2次元画面に変更。これに意外と時間がかかるんですよね。信号待ちをしている間に急いで、設定をするんですが、あまりカーナビを使わないさらに、特定のカーナビでは無いので、操作方法がわからない状態で、それを探し当てるというのは、なかなか至難の業だったりします。
 そうこうしていることに気をとられていると、自分が現在どちらに向いていて、どの方向を目指しているのかということがわからなくなってきたりして、気が付くと、目的地とは逆方向の海側に向かって走っていました。
 そんなこんなで、秋田駅と北斗銀行の本店の間を2周ほどして、ようやく田沢湖方向へ足を進めることができました。目的地の設定をカーナビにしてもらったのですが、まず最初に出てくるのは高速利用のコース。あまり効率が良いとは思えないので、一般道優先コースで検索してもらい、それに沿って向かうことにします。あきたこまちの里、田園風景がつづき、ずいぶんと成長した稲が目にはいります。
 理想的な田舎の風景がそこに広がっており、平地があって山があるといった雰囲気で、テレビアニメとかで見る田舎のモデルはこのあたりじゃないのか?と思ってしまいます。私が良く出かける、島根県と比べて、風景が広いといった感じに見えます。

 田沢湖にいったい何があるのかといったことはまったく調べてなく、単純に田沢湖に行きたいと思っていただけですので、田沢湖湖畔までの設定をして、そちらを目指します。道中に「栗の資料館」とか「なんちゃら温泉」といった看板が目につき、そのたびに帰りにたらよって見ようかなと思ったりします。あの、観光地の看板って、私みたいな人には大変効果があるんでしょう(^_^;

 とりあえず、田沢湖が近くなってきたときに、「山の幸資料館」というのが目に入りました。「キノコとかの資料館なのか」と思いながら、どちらかというと、力を入れている様子の「田沢湖郷土資料館」の方にとりあえず訪れてみようと考えておりました。と、田沢湖プリンスホテルの前に出てくると、ようやく念願の「田沢湖」が目の前に広がりました。意外に大きく、綺麗な水。観光客もそこそこいる様でなかなか良いところだと思い、駐車場に車をとめて周囲を観光することにしました。田沢湖プリンスホテルが絶景な位置を占めているのですが、良いのか悪いのか、その敷地を妙にクローズドな空間にせず、一般客にも開放されていました。周囲に何件かのお土産屋さんがあり、その先に金色に輝く銅像があり、その下で記念撮影をしている人が大勢いました。いったいなんだろう?と思って、近くによったのですが、大した説明がないので、いったい何のことなのかわかりません。まぁ、田沢湖の観光スポットのひとつなんだろうと思い、一応何枚か撮影しました。もちろん、「ぶらっと国内紀行」に掲載するためです!
 観光客が入れ替わり立ち代りに記念撮影をされているので、私の様な一人ものが銅像単体の写真をとる隙というのはなかなか与えてもらえず、人が入れ替わる一瞬で撮影しなければいけないので、なかなか大変です。日差しは昨日と変わらず容赦なく照りつけるといった感じで、暑いしなかなか撮影させてもらえないし・・・ホント大変でした。
 その銅像の横に小さな社があり、そこに少しだけ説明文があったのですが、この金色の銅像は辰子姫というそうで、美しい姿を保つために龍に姿を変えて、田沢湖の神様になられたといった内容のことがかかれていました。余計にわけがわからないんですよね。美しい姿を保つためになぜ、龍になる必要があるのか?といった疑問がどんどんと湧いてきます。どうやら、田沢湖を良く知るには、予習してきたほうが良かった様です。

 

 辰子姫の銅像の写真をとって、さて次に移動というのは、これまた性急すぎるなぁと思い、少し湖の周辺を歩こうかと思ったのですが、タツコ姫の銅像から先は、車道しかなく歩いて移動するにはあまり適していない様でした。ふと、山側を見ると、「展望所入口」と表示あり、少しを山を登る様ですが、せっかくだから田沢湖全体を眺めてみようと思って、その案内看板とおり、展望台を目指すことにしました。
 その道は、鬱蒼と茂った森の中を延々と階段で登っていくといった感じで、急激な標高差がある感じです。かなり切り立った斜面らしく、一応斜めに進んでいるのですが、それでもなかなかキツイ坂といった感じです。当初は綺麗に整備された山道だったのですが、途中からは倒木にさえぎられていたりしてなかなか歩きにくい道でした。ところどころに、展望台までの距離が書かれた案内板があるのですが、山道ですのでその距離というのがあまり当てにならないんですよね。そのあたりは困ったものだと思います。だから、実際に歩いている距離に比べて、歩数は多いんじゃないかと思いました。
 山頂まであがると、そこが展望台かと思いきや、違うらしく、展望台まで後800メートルという看板が目に入ります。道のよしあしはともかく、とても気になったのは、マムシやらイノシシやらクマなどが出てこないかということです。もしもことがあった時の対処方法なんて知りませんし、この道、次に人がとおるのはいったいいつのことやら・・・。
 そんな不安を考えつつも山道ハイキングを進め、結局20分程度かかって、汗だくで田沢湖展望台へ到着しました。こんなところにお客さんはいないだろうと思っていたんですが、実は、この田沢湖展望台は西木村立の潟前山森林公園の施設の一部らしく、周囲にはロッジがあり管理等ではお土産ものも販売されています。例の山の幸資料館もこの公園の施設であることがわかりました。
 ということで、この展望台のすぐ近くに駐車場があり、こんなに苦労しなくてもやってこれたわけです。なんだかなぁと思いながら、日ごろの運動不足解消のための訓練だと前向きに考えることにしました。

 

 田沢湖を一望でき、田沢湖の向こうに見える駒ケ岳まで見ることができるのですが、駒ケ岳の上の方に雲がかかっているのが残念とおっしゃっていた観光客の方がいらっしゃいました。ちなみに、車でやってこれるとはいえ、さほど観光客はいない様子です。駐車場を見ても車も数台しか停車していない様子で、ロッジ利用者もこの時間になるとはけてしまった様子です。ゆえにゆっくりと田沢湖を堪能することができました。みればみるほど、綺麗な水の湖だなぁと思うわけですが、昨週見た倶多楽湖の方がもっと綺麗な気はしますが、大きさが全く違い、観光客の量から考えても、この綺麗さは奇跡的では無いかと思いながら、田沢湖を眺めていました。

 休憩を兼ねて見ていたのですが、とりあえず一息ついたので、管理等で飲み物でも購入しようかと入ってみると、お土産に目がいきました。西木村の特産品を販売している様で、うどん、そば、そうめんの3種類が販売されており、お値段も手頃で、製造業者もはっきりしているということで、これを購入することにしました(唐がらし梅茶の様に販売業者だけはっきりしていても、しょうがないんですよね)。乾めんで手頃な大きさだったので、4袋ずつ計12袋購入したのですが、これは、大失敗でした・・・。味がどうのというわけでなく、重たいんです。歩いて、ここまできていたわけですから、歩いて戻らなければいけないわけです。どうせ車で横付けできる位置なんだから、先に戻って、車でここまでやってくれば良かったんですけど、購入する時にそんな頭は回っていませんでした(^^ゞ

 歩いて戻ろうと思ったのですが、ちょっと気になるので、やはり山の幸資料館に立ち寄ることにしました。とりあえず、山の幸資料館まで向かったのですが、不思議なことに入口がわかりません。いったいどこに入口があるのか?と思って、資料館の周りをぐるりとしようと思ったら、どうやら途中からは道もなく、草原の中を歩いて下る様な感じになってしまいました。ちょうど下った先が、資料館の入口。変なところから客がやってきたって思われなかったかなぁなんて考えながら、山の幸資料館に入ると、係員のおじさんが、ようやくお客さんがやってきたといった感じで、窓口までこられました。入館料は200円とお手頃なお値段、まぁ、高くても入ったのですが、入館料が安いとそれだけでも、評価があがったりします(^^ゞ

 お客さんが本当にきていなかった様で、私の為だけに、館内の電気をつけるといった感じで、申し訳ない感じがします。施設は綺麗で、スリッパに履き替えて見学するといった感じです。その入口に、大きく「神秘の湖 田沢湖。摩周湖に次いで2番目の透明度」と書いてあるではありませんか!むむむ。2番目の透明度ねぇ。倶多楽湖も2番目、田沢湖も2番目・・・でも、どちらも一番では無いということは認めている様子でして・・・2番目って怪しい・・・(‥ )
 まぁ、それはさておき、この山の幸資料館。先程まで考えていた、きのこの資料館ではなく、どちらかというと郷土資料館色豊かな展示内容です。山の幸=西木村の糧ということで、狩猟に関するものや、炭に関するものなど、多岐に渡った展示内容であきさせません。この資料館そのものは、クーラーも効いていないのですが、風が館内を抜けるときがなんとも心地よく、重たいお土産をおいて、じっくりと見させていただきました。個人的に一番興味をひいたのは、炭に関する展示で、特級、一級、二級の炭がおいてあり、それぞれの固さの違いが一目でわかるというか、実際に炭を手に持ってみてたたいてみると、その音の違いに驚きでした。ここまで高い音がでるんだと驚くばかりで、等級の低いものほど音も低くなるといった感じです。炭をぶらさげておき、木槌でたたいてドレミを当てようといった展示もあるのですが、どれがドなのかは全くわかりません。もちろん、私に絶対音感なんてものは存在しませんが、答えも無いので、さてはて・・。

 

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