さて、これで市内電車は全線乗車したことになりましたので、今度は鉄道線に乗ってみようかと思い、松山市駅から古町までの間の乗車券を購入しました。実際の目的は、例のダイヤモンドクロスを大型車両で渡ってみたいって思ったわけです。目的地が、市内電車で行ける範囲にしたのは、本当に試乗の為だけで、古町からは、また市内電車に乗れば、往復乗車する必要がありませんから、お得と考えたわけです。まぁ、細かいですけどね。
高浜線は15分に一本の割合で運転されており、松山市駅で郡中線との乗り継ぎも考慮されたダイヤが組まれている様です。横河原線と高浜線が乗り入れて運転されているので、別名になっていますが、実際には1本の路線の様な感じだと思いました。2面3線のホームの2番線から高浜線の列車が発車します。1駅目の大手町駅には2分弱で到着。いよいよ、ダイヤモンドクロスに入ります。「ごとごととん、ごととん」といった音と振動が体に伝わりますが、乗ってみると、まぁこんなものといった感じです。
電車は大型の2両編成で立ち客もいるぐらいの乗車率。まだまだ、松山には電車が根付いていると思ったのは言うまでもありません。基本的に電車が好きなので、嬉しい気持ちがします。
古町まで約5分の旅を楽しみました。路面電車と比べると、ショートカット効果もあるのか、時間的には全く違うといった感じがします。ちなみに、運賃は市内電車と同じで150円ですので、市内電車に合わせた運賃設定になっていると思います。もしかすると、市内電車が合わせた運賃なのかもしれませんけどね。
すぐに古町駅から路面電車に乗車して、今度は南堀端へ移動しました。乗車した電車は松山市駅行きだったのですが、JR松山駅でお客さんが結構待っておられました。そのお客さんが運転手さんと何か話している様子だったのですが、それを聞いていると、どうやら大街道で大名行列をやっているらしく、道後温泉方面行きの電車全くこないということらしかったです。
ここで、初めて・・・しまった・・・と思ったわけです。そういや、大名行列を見ようと昨日、松山に着いた時から思っていたのでした。これをすっかり忘れてました。しかし、電車がかなり詰まるということは、通行止めでも実施していたのかも知れません。
|
南堀端で下車する時に、もう一人のお客さんが大街道へ行くので、乗り継ぎ券を要求したところ、運転手さんが妙な態度を取って、怒り気味に「大街道へ行く場合は、次からJR松山駅前で乗り換えてください。南堀端では乗り換えができませんから。」と話していました。私は、それを聞いて、え?って思ったわけです。松山市駅へ分岐するのは、南堀端なのにここでは乗り換えできないっていったいどういうこと?って思うわけです。車内に特に掲示があったわけでは無いので、まさかここで乗り換えて怒られるとは思わなかったわけです。となると、何らかのルールが市内電車にある様ですが、これってかなり分かりづらい気がします。坊っちゃん列車に乗車した時にJR方面へ行く場合は、南堀端で乗り換えを案内していたわけですから、余計に分からなく感じたわけです。
それでも、乗換券を配布してもらえないというわけではありませんが、いったいどこで案内していたんだろうと不思議に思っても無理は無いと思うわけです。ちなみに、西堀端から本町線の電車が加わってきますから、大街道方面に行く列車は南堀端が一番多いということになるんですけどね。まぁ、本町線は20分に一本ですから、それほど乗り換えに難があるわけでは無いとは思うんですけど、やっぱり疑問に思います。ホームの島を変えれば、市駅からくる列車にも乗り継げるわけですから、ここで乗り換えてはいけないと案内するのは、疑問があります。
|
まぁ、それはさておき、随分と太陽が沈んでしまったわけでして、最後に夕日と桜をセットで撮影したいと思い、お掘りの遊歩道を歩いていました。こちらでも、宴会をされている方がいらっしゃるのですが、桜の木の本数に比べて人間が少ないので、余裕がある感じです。ところどころにベンチも設置されていることから、のんびりと散歩しながら桜を見る事ができます。ずっと気になっていたのが、城の内側にある土手の様な高台で、こちらに上がってみると、こちらも同じく遊歩道になっていました。目線が違うところから桜や松山市街が見られるわけですから、最後にいいところを見つけたと思って、夕日に照らされる桜を撮影しました。
たった2日間でしたが、時間的にかなり有効に使えたのでは無いかと、思いながら松山市街をながめていました。いい町にやってきたなぁと本当に思いました。
松山駅を18時前に出発する連絡バスが飛行機への乗り継ぎに便利なんですが、少し早めの17時30分頃の路線バスを利用して空港に向かいました。路線バスに乗車して初めてわかったのですが、この路線バスも市内の初乗りは150円。どうやら、伊予鉄道グループは市街地を150円に均一している様で、路面電車、鉄道、バスのいずれを利用しても同じ値段で、かつ重複した路線を運転させながら、便利に利用できる様にしている様でした。これは、利用者にとってはうれしいやり方ですよね。こういうやり方てあれば、気軽に公共交通機関が乗れそうな気がします。
|
ところで、このバス終点近くになると両替の10円玉が不足してしまった様で、乗客に10円玉の利用を呼びかけていました。この時に話していたのですが、このバス会社の運賃は全て50円単位に設定されているそうで、150円、200円、250円といった値段設定がされていました。だとするならば、なんで10円玉が出てくる両替機になっているんだ・・・と思ったりするわけですか、まぁ、規格物でしょうから、しょうがないことなんでしょう。
松山空港に到着し、帰りの航空券のチェックインを行い、時間が余ったので空港展望台へ。ちょうど全日空の飛行機か出発する時間だったのですが、ぼーっとしていたら、離陸してしまいまして、見事に写真に納めることができませんでした。
夕日をバックに撮影ができると思ったんですけどね・・・。じゃぁ、着陸を狙おうと思って、待っていたのですが、あまり飛行機が飛んでこない時間なのか、なかなかやってきません。特に音も聞こえません。そうこうしていると、中日本エアラインの飛行機の登場が始まりました、それ見ていると、ANAの飛行機がスポットに入って来ようとしている所でした。あれれ・・・?とキツネにつままれた感じでした。
NALの飛行機が飛び立って、しばらく飛行機の動きがなさそうでしたので、注意深く滑走路の方を見ていると、突然ジェット音が聞こえて、飛行機が滑走路に顔を出しました。これまた、なんで・・・?と思ったわけですが、どうやら管制塔か何かのビルに着陸コースが隠れて見えない様でした。こりゃ、写真には向かないなぁと思って、カメラを構えるのはあきらめ、ゆっくりと夕日が沈むのを確認して、展望台を後にしました。
|
しかしまぁ、松山で松山らしいものを食べてないなぁなんて思って、レストラン街で、食事所を探す事にしました。ぞの中で、たこづくし御膳というのをやっているお店があり、そちらに入る事にしました。
タコ刺し、タコてんぷら、タコの酢の物、タコ御飯などが乗っており、1500円。味は値段相応だと思ったわけですが、タコ刺しってなかなか食べる機会が無いので、このメニューにして正解だったと思いました。ただ、このお店、今一つよく分からないのが、ラストオーダー。ラストオーダーが19時だったのですが、その際に店員が回ってきてラストオーダーの注文を聞いて回っていたのですが、その後からも数組が入店されていました。いったい何故?と思ったのですが、まぁ、そんなものなんでしょう。
そんなこんなで、松山旅行を終えたわけですが、不思議な魅力のある町だなぁと思った次第です。というか、路面電車が息づく町であることに、好印象を得たのかもしれません。飛行機の値段も手頃ですし、運航ダイヤも良い時間帯ですので、日帰りで手軽に行ける場所の様に思います。ちょっと暇が出来たら、また寄せてもらおうって思いつつ、松山の夜景をみて柄、大阪へ向かいました。
|