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桜・神社・JALS初めての松山編(2003/4/5〜6)

 

 今回は、JAL/JAS新ダイヤ後初めての旅行ということで、JEXで松山へ向かう事にしました。理由はかなり簡単で、安かったからなんですが、1万円を切る割引運賃が設定されている大阪発の便となると、かなり数が絞られてきまして、数カ所の中から松山を選択しました。
 以前の徳島編でも触れたんですが、私の場合、四国ってあまり訪れた事が無いので、色々と期待に胸を膨らませながら当日となりました。

 ちなみに、伊丹−松山便は1日4往復運航されており、うち2往復がJEX、残り2往復がJACとなっています。JEXがジェット機でJACがプロペラ機ということで、運賃に差があったりします。ちなみに、3月まではJEXでは無くJASが運航していたのですが、機材繰りの関係かJEXに路線が移管した様です。JASグループの飛行機以外はほとんど乗った事が無いので、受付の方の応対なんかも微妙に違うんだなぁなんて思いながら搭乗。B734型だったんですが、外から見ると、「小さいなぁ」なんて思っていたのですが、中に入るとJASの飛行機よりも天井が高く、機体もなんだか大きいと感じました。それもそのはず、横は3列+3列の6列シート。多客時なんかは効率悪そうですが、今日はだいたい1人一列といったぐらいの搭乗率でした。
 7時50分にボーディングブリッジから離れて、8時頃に離陸。それまでの間に、救命胴衣の説明があったのですが、音声はJEXの方がわかりやすいと感じました。ただ、実演方法についてはJASの方がわかりやすいかなぁといった感じです(救命胴衣を膨らませる時の紐を引く動作なんかがそうです)。

 まぁ、そんな細かいことはどうでもいいのですが、細かいついでに離陸すると機長から航路についての案内が入りました。良く聞いていなかったのですが、言葉の端々が妙に外国人訛りなんですよね。普通に聞いていると、日本人機長の様に思えたのですが、やはり外国人の様な発音になる時があり、あれれ?って感じです。もし外国人機長だとするならば、恐ろしく日本が上手な方だと思います。テレビで出ていると、日本語達者な外国人さんよりも、上手いと思います。

 途中、気流が悪いところを通過したせいか、結構ゆれましたが、なんとか無事にフライトを終え、松山空港に到着。松山空港は東京便が結構ある為か、大きめの空港で、空港バスも頻繁に走るといった具合です。確か直行が30分置きで、路線バスが15分置きぐらいの間隔で運転されていたと思います。これだと便利だなぁなんて思いつつ、空を見上げると、曇りの様な晴れの様な。この調子で行くと、そのうち晴れてきそうな雰囲気なんですが、晴れるならば早めにお願いしたいと思わずにいられません。

 

 とりあえず、空港バスで「JR松山駅」に向かうことにしました。ここだったら、観光案内所もありそうですし、駅前からはバスや路面電車も運転されています。それになんといってもJR松山駅だったら300円の運賃が伊予鉄松山市駅だったら400円と100円も上がってしまうので、松山駅にした次第です。
 松山駅は綺麗になっているのですが、どことなく狭い雰囲気。駅前のバスターミナルもどういうわけか、二重構造になっていて、内側が伊予鉄バス乗り場、外側がJRバス及びタクシーといった感じになっています。駅前には電停があり、結構短い間隔で路面電車が行き来しています。

 夏目漱石の小説「坊ちゃん」に出てきたことからか、あちこちに「坊ちゃん」の名を見る事ができるのが、松山の特徴でしょうか。夏目漱石というと、ラフカディオハーンの資料館に訪れると名前を見る事がありますが、きちんと本を読んだ覚えが無いんですよね。中学校の頃に「我が輩は〜」を習ったことぐらいしかきちんと読んだ事がありません。
 故に、どんな内容なのかは全くわからないのですが、とりあえず知ったかぶりで松山を歩き回る事にしました。

 駅構内はせまいので、このあたりはJR四国共通の問題なのかもしれません。徳島駅ほどでは無いにしても、四国で一番大きな都市である松山にしては、かなりこじんまりとした感じです。坊ちゃんの雰囲気を醸し出すためか、ベンチが木で作られたものだったり、待合室を「坊ちゃん広場」と呼んでみたりと、観光に力を入れているということが、よくわかります。
 駅前に停車している路面電車は伊予鉄道の市内電車線だそうで、地図を見ると、かなりきめ細かい路線がある様で、路面電車健在ということを誇張しているかの様です。松山駅から電停へは地下道を通っていく必要があり、最新型の低床車を何台か見かけましたが、この電停のあり方が低床車の意味を半減している様に感じます。地下道にエレベーターやエスカレーターといったものが無かったですからね。

 

 さて、駅前からゆっくりと歩いて、松山城址に向かいます。8時過ぎの松山は、まだ人通りが少なく、車の通行量もまばらといった感じです。のんびり出来ていいなぁと思いつつ、ゆっくりと歩きました。遠いと思っていたのですが、松山駅から松山城址公園の木々が見えるくらいでして、距離にして500m強といった状態です。途中、市内電車と郊外電車(と呼ぶんでしょうか?)の伊予鉄道線と『ダイヤモンドクロス』する地点があり、こりゃ珍しいと写真をとったりなんぞしておりましたが、曇りなんで難しいもんです(^^ゞ
 ちなみに、ダイヤモンドクロスとは、電車と電車の平面交差で、阪急電鉄の西宮北口駅にあったものが有名でしたが、20年ほど前に撤去されてしまいました。パンタグラフを見ていると、火花を飛び散らせながらの運転ですから、なんともダイナミックといった感じを覚えました。

 南堀端電停近くのお彫りを眺めていると、なんだか水量が多いなぁといった感じです。今朝まで雨が降っていたのか、道は濡れていますから、お掘りの水が多いの納得です。そのお掘りの向こうに桜の木が植わっています。となると、お掘りを渡って、あの下を歩いたらということで、そちらに向かう事にしました。
 桜は満開で一部ではもう散り始めているものもあります。数日、大阪よりも早いかなぁといった状態ですが、ちょうどいい時期であることは間違いありません。不思議だったのは、これだけ綺麗な桜なのに、提灯などが無く、夜桜見物は出来ない様であるといったことでしょうか?

 無意味に桜の写真を大量にとってしまったなぁと思いつつ、一通りの区切りがついたところで、今度は松山城へ上がる事にしました。松山城にあがるには、ロープウェイもしくはリフトを利用するのがオーソドックスな方法なんですが、「登山口」なるものを見つけてしまったので、せっかくなので歩くことにしました。横では大きな工事がされていたのですが、なんでも3月後半の地震により崩落の危険性がある箇所の修復工事だそうです。故に登山口も架設の階段で上がり、途中から本来の登山道になります。登山道といっても横幅4〜5mはある広い道で、ちょっと傾斜がきついかなぁといった感じです。15分〜20分でロープウェイの山頂側の駅前に到着。大きく「祭」と書かれた看板が目につきます。そういや、今日は松山城の春祭りで、それを盛り上げる為の看板なんでしょうか。
 この看板、その後天守閣までの間に、置いてあります。他には、「国」「武」「風」といった感じで確かに、お城にふさわしい漢字が並んでいる様に思います。ちょっと面白い装飾だなぁと思いつつ進むと、ピンク色の桜が目につきました。「コーヨーボク」だったかなぁ、ちょっと名前は定かでは無いのですが、見事に綺麗な桃色で、こういう種類だそうです。開花が他の桜に比べて少し早いらしく、昨日までの雨のせいか、かなり花びらが落ちていました。しかし、この落ちている花びらが、「桃色の絨毯」の様に見え、本当に綺麗。桜色の薄い絨毯もなかなかですが、ここまで鮮烈に見えるのは一種の感動をさえ覚えます。

 空を見上げると、すごい勢いで、雲が動いているのがわかりますので、これまた青空になるのを少し待ってから撮影。本当に勢いが凄いので、「お日さんが出た!」と思って、合わせているとすぐに陰ってしまいます。で、また待って・・・の繰り返しでかなり時間がかかってしまいます。それでも、待つにたる綺麗な桜だと思っておりました。
 いよいよ天守閣の広場に近づいてきたのですが、あちこちに桜の樹木を見る事が出来、山城ということで、同時に松山市外を展望することができます。ちょっと肌寒いですが、桜の時期なので、これぐらいは想定できるかなぁといったぐらいです。あまり暖かいと、散るまでの期間が短くなってしまいますので、これぐらいがちょうど良いといったところでしょうか?

 水がはってある溝があったのですが、そこは見事なまでに桜の花びらに埋めつくされており、幻想的です。小さな溝なので、埋まるまでの期間が短かったのかもしれませんが、もう桜吹雪は間近であると感じさせてくれました。この辺りまで来ると、ござを引いて、昼食をされる方が見受けられます。松山市内の桜の名所なんだなぁなんて思います。門を潜って、いよいよ天守閣前の広場に到着。まず、最初に目に待ったのが、お茶会。一服300円とのことで、お祭りの期間の3日間のみの限定。結構、気持ちが引かれたのですが、そのまま通り過ごす事にしました。まばらだった人がここで一挙に花咲いたといった感じで、三脚にカメラをセットして、桜を撮影されている方が何人もいて、ござを引いて宴会モードに入ろうとしている人や、場所取りの方なども大勢いらっしゃいます。売店も営業しており、貸しゴザもあるところが、花見の名所であることを示している様に思います。まぁ、売店は「山頂価格」なんですけどね・・・。

 お城はそれほど大きいわけでは無いのですが、やっぱり桜とお城って似合いますよね。歩いて登ってきたので、格別に感動したのかもしれませんが、本当に綺麗。桜というと「土手」「城」「学校」だなぁなんて思いながら、城と桜のアングルを探します。この広場では、お昼頃から『野球拳 全国大会』というイベントが行われるそうで、それのリハーサルが行われていました。
 とまぁ、一番いいアングルのところにこの特設ステージがあって・・・なんとも複雑な気持ち。で、その野球拳全国大会っていったい何?と思ったのですが、まぁ、言うなればジャンケン大会の様なものだそうで、3人一組で参加していくそうです。全国大会と書いてますが、ほとんどの参加者が県内で、県外からといっても、結構近場の方ばかりだそうです。実行委員会というか、組織はきちんとある様で、3代目から4代目に引き継がれたことなどが説明されていました。

 

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