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〜関西で最後の桜を求めて'03〜奈良吉野山編(2003/4/27)

 

 旅というよりも、日帰りの気楽なものですが、恐らく初めての、奈良県吉野山へ出かけました。
 目的は、日本一の桜の山である吉野山ですから、やはり桜にです。染井吉野の咲き誇る吉野山とはどんなところなのか、果たして、まだ、桜が残っているのか、などなど、気になる事は沢山あります。そして、なんといっても桜の季節の雨・・・。一昨日の雨がどれだけ影響しているのかが、一番危惧だったりします。
 それでも、関西で住んでいながら、吉野山に行ったことが無いというのは、ちょっと失礼(?)だということで、今回、訪れてみる事にしました。

 午前8時に起きて、ぐずぐずしていると、あっという間に10時になってしまい、結局、電車に乗ったのは、10時50分。こんなにぐずぐずしているんだったら、もっとゆっくりと寝ていれば良かったなんて思うわけですが、そんなものは後の祭です。
 奈良の吉野へは近鉄電車が便利なわけですが、さてどの経路をたどって行くべきか・・・と考えたところ、今回は、京都周りで向かう事にしました。順当なのは、天王寺経由なんですけどね。茨木だったら、京都経由という手も使えるなぁと思ったわけです。

 綺麗な青空は、初夏を思わせる強い日差しなんですが、暑いという印象は無く、心地よい風が吹いている感じです。こんな、旅行日和は無いと思い、意気揚々と電車に乗り込みました。そういや、あまり阪急茨木市駅茨木市駅で写真を撮ったことが無かったなぁと思って、何枚か撮影。こんな写真も何十年後かには、貴重な一枚になるかもしれません(^^ゞ
 電車は快調に京都へ向かい、長岡天神駅の線路端の花壇が見事な花を見せてくれます。そして、新駅の洛西口駅を通過。そう言えば、洛西口駅開業後は、まだ一度も京都方面へ出かけたことが無かったことを思い出しました。開業イベントも一息ついたのか、今日は、ひっそりとした様子。駅前広場には沢山のタクシーが停車していたのは、物珍しいと思いました。特急からだと、直前に洛西口駅を列車が出た後なので、いつみても空いているという印象なのかもしれません。

 烏丸で乗り換え、地下鉄烏丸線を利用で、京都駅まで向かい、京都から近鉄線に乗り換えるという方法で向かいました。地下鉄烏丸線は竹田で近鉄線へ乗り入れているのですが、奈良行の次の急行まで20分程度ある為、急行の本数の多そうな近鉄京都駅から利用することにしたわけです。
 京都からだったら、橿原神宮前行きの急行があるだろうと思っていたのですが、こちらも残念ながら本数が少なく、次に発車するのは、天理行きの急行。まぁ、天理の分岐駅あたりで、普通の橿原神宮行に乗り継げるだろうと踏んで、そのまま乗車しました。
 近鉄京都線にはあまり乗車する機会が無いので、物珍しい雰囲気で乗車します。この電車に乗車した時点で、すっかり旅行気分になってしまいます。関西といっても、特に淀川から北側の北大阪あたりに住んでいると近鉄線って乗車する機会が少ないもんなんですよね。

 結局、天理線との分岐駅である「平端」まで乗車したのですが、残念ながら乗り継げる列車には出会えず、平端駅で次の電車を待つ事にしました。時間にして、約8分。これが、旅行に行っている時は、タイミングが良かったと思うのですが、なんだか関西にいる時は、長い時間待たされると思ってしまうのは、不思議なものです。
 平端駅で、何本か電車を撮ってみることにしたのですが、私、電車の撮影って、かなり下手なんですよね。とりあえず、露出の勉強ということで、色々と試した結果、晴天時のホームからは、F5.0の1/250秒で撮影するとなかなか良い雰囲気になるということがわかりました。ちなみに、風景写真の場合は、F8.0の1/200がベースになります。まぁ、とりあえず、そんなどうでもいいことをここに書いているのは、「忘れない様にする為」だったりします。私の備忘録も兼ねている旅行記だったりするんです(^^ゞ


 南海の高野線みたいなところを想像していたので、思ったよりも町だなぁというのが、吉野の第一印象です。駅舎は大きなドーム状のもので、さすがは観光地だなぁと思ったのですが、外から見ると、橿原神宮駅と同じ形式。近鉄の標準的な観光駅の駅舎はこのデザインなのか?と思ってしまいます。あまりに似すぎているというのが印象です。駅舎は、言うほど面白くなかったのですが、観光地らしい駅前の土産屋さんがならんでいるのが、特徴でしょうか?
 観光地なので、飲み物類は、山価格かと思いきや、こちらはまだ通常の120円。ここから、ロープウェイで上がったら、観光地特別価格になることを予想して、先にペットボトルのお茶を1本購入しました。

 ロープウェイは、駅から歩いて200m弱のところにあるのですが、これどういうわけか、「ケーブルカー」という名前で案内されています。いったいどうして?と思うのですが、まぁ、ケーブルで引っ張っているといえは、引っ張っていますからねぇ。
 このロープウェイは、かなり小振りで定員が28名となっていましたが、15名程度で満杯。座席店員8名ですから、まぁこんなものでしょう。車内を眺めていると、色々なステッカーが貼られた跡が合ったのですが、私の目の前にあったものが、「いい旅しよう!92キャンペーン」というもの。さすがに、10年間以上も貼られているので、随分と色あせていました。92年というと、11年前というと、まだ、高校生だった様な気がします。そりゃ、色あせも起こって当たり前ってやつですね(^^ゞ
 さて、20名程度の乗車で出発。狭くて身動きが取れないので、眼下の景色を見るということは、なかなか出来ません。ところどころで桜が咲いているのが見え、これがこれからの桜を期待足させてくれる気がします。

 

 吉野山までは、ほんの2分程度で到着。お値段350円はさすがに高い?と思ったのですが、まぁ、急な山を直線で登ったので、随分と短くなったと考えるべきかもしれません。そういや、電車とロープウェイの間にバス停があったのですが、そのバスも350円の運賃と書いていたと思いますから、山の上まで350円というのが、相場なのかもしれません。

 小さいロープウェイ故に、到着する時の揺れは中々のもの。というか、運転している時の揺れも結構大きく、窓が開いているので、高所恐怖症の私には、スリルが味わえます。別に、味わいたく無いんですが・・・。下車する時に、下の駅で購入した乗車券を回収するシステムだったのは、ちょっと珍しいと思ったのですが、良く考えると、延暦寺のケーブルカーなどもそれに近いシステムだったかもしれません。

 

 駅を出て、地図に沿って、道を歩いていきます。思っていたよりも、大きな町が形成されており、メインの通路である為か、沿道には土産物屋さんがズラリとならんでいます。また、温泉が出ている様で、旅館も多いのですが、問題は、道が狭いということ。車と人の分離がされていないのですが、それどころか、この狭い道が一方通行では無いので、大きめの車同士がすれ違いを行おうものなら、すぐに渋滞になってしまいます。こうなると、人の通行もままならないので、これは何らかの対処が必要に思いました。かなり大回りになりますが、ここは一方通行にでもしておかないと、危なっかしくて、おちおち歩いていられません。

 結構きつい坂をえっちらおっちらと歩いていると、目の前に黒門という門がありました。なんでも、金峯山寺の総門らしく、かなり格式の高い門だったそうです。高麗門という様式だそうで、昭和60年に建て替えられたものだそうですが、確かに威圧感というかそういうものを感じます。ところで、金峯山というのは、吉野山から大峰山へつづく峰続きの山のことだそうで、修験道関係の寺院が沢山あるところだそうです。そう言えば、女人禁制の大峰山は、修行場でしたよね。

 

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