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今度こそ桜か!?春の道東縦断編(2003/5/17〜18)

 

 いや、意外な観光が出来たと思って、次に進みます。屈斜路湖を高台から眺めていると、今度は近くから眺めてみたいと思うものなんですが、その希望に答えるかの様に、和琴半島バス停に到着。ここでは約10分の停車で、湖畔近くに停車してくれます。バス停から湖畔まで徒歩3分程度。湖しか無いので、これぐらいの停車時間で十分と言えば十分なんですが、トイレに行っていたり、年配の方なんかだと、ちょっと忙しい感じです。
 和琴半島もちょっとした観光名所の様で3〜4件のお土産屋さんが営業されていました。そのお土産屋さんのところに、「クッシー」とかかれた大きな置物が・・・。あ、そういえば、聞いたことがあるなぁと思っていたのですが、良く見てみると、結構あちこちにある様で、町おこしの材料になっている様です。湖畔の県道を「クッシー街道」と名付けたりしているの、その一環なんでしょうけど、作りがなかなかねぇ・・・(^^ゞ

 湖畔までの林道には水芭蕉が咲いていました。少し終わりに近い様で、なかなか花の写真って難しいもんだと思いながら、それを撮影してから湖畔へ向かったわけですが、なんとも静かな湖面に驚きでした。摩周湖の人を寄せつけない雰囲気とは違い、母の様に雄大で包み込んでくれる雰囲気の屈斜路湖とバスの案内では言っていましたが、まさにその通りだと納得しました。この湖畔は、夏はキャンパーの方が多く訪れるらしく、先の駐車場や土産物屋さんも、それを当て込んでいる様でした。温泉は・・・どのあたりにあるのかちょっとわからなかったんですけど、地図を見ると、温泉マークは付いているので、どこかにあるんだと思うんですけどね。
 

 続いて、今度は砂湯バス停で15分の停車。砂湯ってなんだろうと思っていたら、湖畔の砂を掘るとすぐにお湯が沸いてくると場所らしく、まさしく砂湯ということなんですね。ここも名所になっている様で、駐車場とお土産屋さんが完備されており、バス停からすぐに湖畔に立ち寄ることができます。駐車場からのアクセスが一番良いせいか、観光客が結構訪れている様で、お土産屋さんものぼりを立てて、活気がある様に感じます。こちらもソフトクリームが販売されていたのですが、なんだかいろんなソフトクリームがある様でして、気になります。恐らく、私は食べられないであろう「ビールソフトクリーム」。日本初とうたっている「ピスタチオソフトクリーム」、逆側のお土産屋さんでは、日本一おいしい夢のソフトクリームとしている「クレアートソフトクリーム」とまぁ、色々とあるもんです。一番気になったのは、夢のソフトクリームなんですが、お値段が400円とあきらかにバニラ味のソフトクリームとしては破格の様で、断念してしまいました。ちなみに、ビールは500円、ピスタチオが350円。普通のソフトクリームは250円ですから、お値段は即ち自信につながっているんだろうと思います。でも、やっぱりソフトクリーム400円は高いって思うんですが・・・。

 

 湖畔の砂浜を見ると、あちこちに穴を掘った後があります。結構挑戦しているんだなぁと思ったわけですが、私も多分にも洩れずやってみました。砂遊びを思い出すのですが、本当に20cmぐらい掘ってみると、暖かいお湯が沸いてきます。本当に暖かいので驚いたのですが、もしかしたら、湖面の水が出てきただけなのかもしれないと、湖の水を触ってみると、明らかな温度差があることに驚きました。本当に砂浜を掘るとお湯が出てくるんですよね。湖面は、冷たいですから、いったいどうやって水とお湯が分離しているんだろう?とおもいます
 足湯や飲用のお湯なども無料で用意されており、足湯は時間がなかったので、お湯を飲むだけにしたのですが、自然な感じで飲みやすい温泉水と感じました。といっても、あまり温泉を飲んだ経験が少ないので、参考にはならないと思います(^^ゞ
 そうそう、ここにもクッシーがおりました。こちらは山車になっているのか、足にコマが付いている仕様。といっても、全体的な作りはなんともいい様がありません(^^ゞ

 そして、16時45分に川湯温泉に到着。バスの運転手さんのサービスで、ホテル前でバスを下車させてくれました。本当にちょっとの距離の差なんですけど、年配の方には素晴らしいサービスでは無いかと思います。いろんな意味で暖かいサービスを展開してくださった、阿寒バスの運転手さんに感謝です。本当にありがとうございました。
 

 ホテルは、川湯ホテルプラザ。こちらを選んだ理由は、一泊の料金が異様に安かったということで、特に期待はしていなかったのですが、ロビーもしっかりとしており、お部屋にトイレとお風呂が付いていないことを除いて、時に大きな問題はなさそうです。川湯温泉の中心に近いところに位置する様で、ちょっとした散策には便利な様でしたので、チェックイン後に1時間半ほど、うろうろと川湯温泉を歩いてみることにしました。まず、要チェックなのは阿寒バスのバスターミナル。こちらは、明日の行程によっては利用する可能性がありますので、そのバス停を探していて、乗り遅れたってことになるとかなり悔しい思いをしてしまいますからね。

 ホテルの前に郵便局がありその隣が公衆浴場になっていました。その向かい側が、川湯温泉足湯とのことで、どうやらこのあたりが川湯温泉の中心地の様で、足湯前に小さな広場が設けられており、硫黄山までの早朝ハイキングの集合場所になっている旨の看板がありました。毎日やっているのかは不明なんですが、集合時間は午前5時45分。本当に早朝ですね。距離は約2.5Kmで、説明を交えながら約1時間かけて歩いていき、帰りはバスで3分という行ったきりコースになっています。色々と工夫しているんだなぁって思います。
 そこから林の中をつっきる様な道があったので、温泉外を離れてそちらに歩いていくと、「環境省エコミュージアム」なる博物館がありました。資料館らしいのですが、残念ながら営業時間は午後5時まで。つい先程、閉館した様ですが、もう誰もいないといった感じです。
 

 その横に散策路があったので、歩いていくと、2つのコースがあったのですが、片方は柵がしてあったので、断念。大きい方の道を選びました。まぁ、段々と暗く暗くなってくる時間ですので、細くて先の長い道は遠慮しておいた方が無難ってことなんですよね。大きい道をてくてくと10分弱程あるいていくと、突然大きな広場に出ました。先の案内によると、「森の広場」と書いてあったので、これがそうなのかと思いながら、広場のここち良さに感動していました。ロッジがあり、夏期には森の散策の拠点か何かするするんだろうと思います。斜面にはなっていますが、理想的な森の中の草原といった感じです。なんとなく、数年前の高野山スキー場を思い出したのですが、良く見ると、ロッジは、山小屋では無くて「スキーロッジ」だった様で、ガラス越しのスキー板が並んでいるのがわかりました。だとするならば、リフトも何も無いのに、どうやって上から滑るんだろうなんて思います。というか、それ以前にスキー場としては、ちょっと小さすぎるのでは無いかと思うわけです。
 しかし、スキー場にしては、交通も特にいいわけでは無いですし、そもそも駐車場からスキー場まで遠いのでは無いかと思ったりして、どんどん謎の深みにはまってくる感じです。
 

 また、エコミュージアムに戻り、今度は硫黄山を目指して歩きはじめることにしました。アスファルトで舗装されている遊歩道を歩きます。この遊歩道をあるき始めた時に、「一体何?」という感触に覆われました。というのも、なんだかふわふわしているんです。どうやらアスファルトを固めるのを柔らかくして弾力性をもたせる様にしていて、散歩するには、なんともいい感じです。ところどころで、桜が咲いていますが、いずれも高所の日当たりの良い部分のみで、バスの運転手さんが言った通り、まだまだ咲き始めたばかりの様です。
 阿寒バスが駐車している駐車場を超えると、ふわふわとしているアスファルト舗装が幾分固くなった様な気がしますが、それでも、道路に比べると、土の上を歩いている様な感じがします。
 太陽はまだ出ていますが、夕暮れ時の感が強くなり、段々と山陰に隠れていく感じです。林の中を歩くといっても、本州の林とは違い、木々の感覚が広く、白樺とミズナラの木で構成されており、白樺の葉は落葉したままの状態ですので、太陽の光が入ってきます。こまかく右へ左へと遊歩道は進み、数百メートルごとに、この遊歩道沿いの説明が書かれた看板があります。こういうのを読みながら歩いているのもいいものです。基本的に説明文が好きなので、余計にそうなんでしょう。

 木々の植生が急に変わり、視界が開けました。なんでも、硫黄山による影響だそうで、ミズナラの木は無くなり、白樺の木についてもまばらになり、更に高さが10mを超える様な大木は無くなっているそうです。そう言われると、面白いもので、ところどころにある白樺の木はどれも3〜5メートル程度の様に思います。
 その先には、硫黄山のビジターセンターが見え、硫黄山が蒸気を放出しているのがよく分かります。奥から硫黄山、かぶと山、帽子山と言われているそうで(硫黄山以外は通称だそうです)、いずれもポッコリとした山の様です。硫黄山の名は、その名の通り硫黄が採掘できたことに起因するそうです。今も蒸気を放出している硫黄山の横のかぶと山は、左右によって見事に木々の生え方が違うのがよく分かり、硫黄山に近い左側の斜面には酸性の土壌にも強いハイマツという樹木しか育たないそうです。

 

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