ホームページへ戻る

北海道編に戻る

大沼・登別編6へ

 
2002年夏の道南!大沼・登別編

 

 トッカリショの次はとなると、登別方面へ戻り、登別市の隣町、白老町にある倶多楽湖へ向かいました。こちらは、登別温泉と違い、かなり静かな雰囲気だということを聞いていましたので、北海道らしい綺麗な湖なのだろうとちょっときたいじて向かうことにしました。
 場所は、登別温泉の隣ということもあり、登別駅から登別温泉へ向かう途中で東に折れるといった感じになります。車を運転していると、ものすご〜く広い道路から綺麗な林道に入るといった感じでして、ここは冬場だと、我々みたいな外来のものが足を踏み入れることができる様な場所で無いなということは想像できます。運転に自信のある方ならば、問題は無いでしょうけど・・・。

 と、すぐに湖が見えます。湖自体の大きさ周囲8Km程度で、支笏湖や洞爺湖に比べると随分小さく、湖の周辺の道路といっても、西側三分の一程度でかありません。地図帳によると、冬季閉鎖とありますから、先程の印象はそのまま当てはまるわけでして、冬場は人の手が入らないだけあり、秘境に近い状態になるのかもしれません。ということは、動物がそのあたりをうろうろとしていてもおかしいわけでは無く、熊あたりに遭遇・・・・、と対向車が途中で停車しているのが目に入りました。クラクションを鳴らしてくれたので、道を譲ってくれたのかと、スピードを上げて向かってみました。と、近くまで行って初めてわかったのですが、実は道を譲ってくれたわけではなく、道の真ん中で寝そべって動こうとしないキタキツネへの警告だったのでした。私の車も近づいていったので、キタキツネは「もうしょうがないなぁ」といった様子で、ゴソゴソっと湖の方へ歩いていきましたが、なんとも、自然の宝庫だと実感したのはいうまでもありません。
 そういや、北大の植物園に北海道のキタキツネが何かの病気を持っているらしく、キタキツネに不用意に触ると、その病気が感染し、肝臓障害を引き起こす可能性があるといったことが書かれている看板をみたことがあるのですが、犬などと変わらない仕種を見ていると、ホントに触ってしまいそうになります。その話を事前に聞いていたので、そんなことはしませんでしたが、北海道のマスコットキャラとも言えるキタキツネを見ることが出来たとちょっと得した気分でした。

 と、また、車を走らせていると、同じような感じで、またもやキタキツネが道路の真ん中で寝ころんでいます。目に付くから、轢いてしまうことは無いんでしょうけど、もっと端によってくれたらいいのに・・・と思ってしまいます。一応、舗装された道路ですが、車の通行量などからいっても、このあたりは人間が、キタキツネの縄張りに入らせてもらっているということなのでしょう。ちょっと申し訳ないなぁと思っていると、先と同じように、「よっこらしょ」といった感じで、こっちをチラっと見た後、のっそりと退いてくれました。

 この倶多楽湖で唯一と思えるロッジのあるところで車を駐車。観光客を狙っての施設で、ちょっとした食事と、道の駅なんかで良くあるスナック、お土産を販売しています。主にお土産は登別温泉と共通になっており、ここ独自のものは、あまりない様に思います。冬季閉鎖であることを考えると、なかなか通年販売のお土産は作れないのかもしれません。
 ちょうどお昼を過ぎたころですので、食事でもしようかと思ったのですがメニューを見ると、どうも目をひくものがなく、うどん・そば、カレーライスといった定番物ばかりなので、食事の変わりに、串じゃがをいただくことにしました。Y氏はイモ餅だったかな。これも、北海道の道の駅なんかでは、良く見かけるものですが、うどんやそばに比べると、十分「北海道」らしいものと言えます。北海道の大きさから考えると、その中でも名産物がそれぞれ違ってあたりまえなんでしょうけど、私の中では一括りに「北海道ブランド」にしてしまいます。

 水辺に行くと、木製のベンチが一つ置いてあり、そこにすわって先程購入したスナックをいただきます。青空というわけでは無いのですが、少しひんやりとする心地よい気温と、水の音を聞き、贅沢な時間を過ごしているなぁと思いました。なんでも、日本で二番目の透明度の湖とのことで、この水の綺麗さを残そうと、ところどころで看板が目に付きました。

 このロッジでは貸しボートをやっているのですが、範囲を別に決めている様ではなく、湖全体が範囲の様です。目茶苦茶広い貸しボートだなぁなんて思ってみていると、湖の真ん中あたりでぽつんと動いているサイクルボートが見えました。桟橋にあたる部分には、お客さんの割にボートの数が多いのが目につきますが、これだけの広さがあるとなると、いくらボートがあっても全然問題無さそうです。綺麗な水に広い場所、確かにここでボートを漕ぐと気持ちいいだろうと思うんですけど、あまり奥に行ってしまうと、時間内に帰ってくるのは至難の業になりそうです。勿論、男二人でそんなムーディなことしません。あるなぁといった程度の話です(^^ゞ

 ところで、桟橋(といってもそんなに大したものでは、ありませんが)への立ち入りは結構自由な様で、より湖に近づきたいと思うと桟橋に上がります。桟橋から湖を見ると、この倶多楽湖の水の綺麗さがよく分かります。
 神秘の湖、倶多楽湖。日本で2番目の透明度を持つ湖とのこと。一番目では無いけれど、二番目が見れたと満足して倶多楽湖を後にしたのですが、実はその翌週・・・ここから先は、近日公開の秋田編をご覧ください。


 話は元に戻り、車に乗って、今度は支笏湖か洞爺湖を目指そうと、カーナビで支笏湖経由で千歳までセットしてみました。とすると、到着予定時刻が18時と出てきます。カーナビの到着予定時刻は、当初はだいたい余裕を見た時間になるのはわかっているのですが、さすがに、5時間を3時間にするのは無理だろうということで、支笏湖をカット。千歳を目指している途中に何かあれば、立ち寄るといったことに方針変更しました。

 来た道を戻るのも面白く無いということで、倶多楽湖から登別温泉の方に進みました。白老町と登別市の境界に倶多楽湖を展望できる、扇形展望台というところがあり、車を止めて、倶多楽湖を再度眺めました。こちらは展望台のみで、静かな倶多楽湖をさらに静かに眺めることができます。いや、こんなに落ち着いて見ることが出来るんだと思った次第です。

 車をそのまま進めると、地獄谷駐車場までやってきました。本当ならば、このまま極楽通りを下るのが、一番近道なのですが、地獄祭りの最中で通行止め。そのまま、石水亭の前を通って温泉小学校の前を通って、上登別町から南へ下りました。温泉小学校は、地獄祭りの駐車場となっている様で、ここから地獄谷駐車場まで、シャトルバスが運行されていました。このバスが、石水亭に止まってくれれば・・・と思ってしまいます。

 

 ま、それはとせかく、広い広い、国道38号を通って苫小牧を目指します。この国道沿いに、かに道楽やづぼらやも真っ青なぐらい大きな看板のレストランを発見。立ち寄ってみたいと思ったものの、タイミングがつかめず、そのまま通過。とりあえず、Y氏に写真に納めてもらいました。カニにサケに、クマ・・・。う〜む、クマだけなんだか、違うものの様に思えるんですが・・・。

 結局、どこにもよらずに、そのまま千歳駅まで到着。15時30分と予定より30分早い返却となってしまいました。ガソリンを満タン返しとのことでしたので、満タンにしたところ、1000円弱。一定速度でず〜っと運転していたからなのか、それともヴィッツの燃費のせいなのか・・・。
 意外だなと思ったのは、駅レンタカーを千歳で返却した場合、千歳空港駅までの乗車券を無料でくれるんですよね。このサービスには驚きました。確かに空港までおくるのと時間的にはそんなに変わらないんですよね。まぁ、電車がすぐにくればの話になるんですが、千歳駅から千歳空港駅までは2駅5分の距離ですし、電車本数も15分に1本はありますから、全然問題になりません。

 数百円の話なんですけど、なんだか得した気分で電車に乗り込みました。

 と、ここで一応今回の旅行は終わりです。結局、大阪に到着までほとんど食べ物を口にせずに帰ってしまったんですが、初日のひもじさに比べれば全然マシといったところです。そうそう、お土産屋さんで笑ったんですが、「カニ」の形をした「カニカマ」を発見しました。いや、すごいセンスだと思います。味だけではなく、姿も似せようと努力しているんですよね!

 

ホームページへ戻る

北海道編に戻る

大沼・登別編6へ