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雨の奥出雲 その5(2003年2月22日〜23日)

 

 ところで、ビデオが始まる前に説明員の方と話をしたのですが・・・
「もう学校は卒業されたのですか?」
 って聞かれてしまいました。「ええ」と答えたら、なんだか勘違いされてしまい、「だったら、親御さんも安心ですよね〜」って感じで話がすすみ、どうやら今年卒業したてと勘違いされてしまった様です。う・・・もう三十路間近なのに、まだ学生さんなのか・・・と思ってしまいます。こうなって、くると、本当にいつまで学生さんでいられるんだろう?って思ってしまいますよね(その数日後に、仕事の関係で、職場近くの電気屋さんでパソコンを購入することになったのですが、その時も「学生さん・・・ですか?」って聞かれてしまいました(^^ゞ)

 ビデオが終わった後に、山内生活伝承館の展示を見せていただいたのですが、よく見ると結構面白いものが揃っていました。色々な木で作った炭や、鋤や鍬、さらには昔の風習を伝える絵などもあり、その絵で特に印象的だったのが、死にそうな人がいる家で行われる風習でした。寝込んでいる人の家の屋根にあがり、屋根に穴を開けて、そこから名前を呼ぶというもので、どういう意味があったのかはわかりませんが、人と人とのつながりを感じる風習の様に思いました。

 そして、司馬遼太郎さんが菅谷たたらにこられた時の写真や、もののけ姫公開の際にテレビの取材でこられた野々村真さんの写真なども掲示されていました。説明員の方の話によると、テレビ取材の時には、テレビクルーで百数十人だったそうで、村の人が総出でもてなしたとのこと。人口2500人足らずの町に百人を超えるお客さんがやってくるわけですから、それはそれは、大きなお祭りだったんだろうなぁと想像に難くないですね。

 最後に、たたら製鉄によって出来た角天と呼ばれる最上級の鉄を触らせていただきました。たたら製鉄は、製鉄技術の中でも最高の品質を誇るそうなんですが、その中でも最上級のものが、角天と呼ばれるものだそうで、刀を製作する際にはこの品質のものでなければ、出来なかったそうです。ただし、角天は柔らかい鉄なので、峰の方は品質の悪い方の鉄を使ったそうです。で、この鉄なんですが、それは見事と思うぐらい綺麗に光った鉄で、銀の様にも見えます。といっても、銀をきちんとは見たことが無いので、あくまで想像ですけどね(^^ゞ

 ということで、山内生活伝承館を後にしたのですが、残念ながら時間切れで鉄の歴史博物館に訪れることはできませんでした。こちらにはたたら製鉄に関するビデオがあり、山内生活伝承館の説明員の方は、このビデオを見ると、涙がでるとまで言っておられました。となると、駆け足でみるわけにはいけないだろうと思い、もったいないですが、3館共通券を一枚残して、出雲空港に向かうことにしました。
 ところで、3館共通券・・・、鉄の未来科学館は500円、山内生活伝承館・菅谷たたらは300円、鉄の歴史博物館は500円ですから、見事に損した計算になります。まぁ、そりゃしょうがないということになるんですが、損したことよりも、すごく良かったと思いました。

 これは、もう一度訪れないといけないと心に誓って、出雲空港に車を走らせました。

 あ、ところで、最後にレンタカーを返却する際なんですが、レンタカーって『燃料満タン』が基本じゃないですか?ですので、出雲空港近くのスタンドで燃料を入れたんですが、今回は、1日かかっても100Km弱しか走っていないので、こりゃ少ないだろうなぁなんて思っていたんです。
 500〜600円ぐらいって踏んでいたんですが、伝票を持ってこられて値段を聞いてびっくり、『206円です』。耳を疑い、聞き直してしまいました。本当に満タン入れてくれた?って聞きそうになりましたもん。って、いくらヴィッツとはいえ、リッター45Kmなわけはなく、恐らく出発時は、本当の意味で満タン、というかパンパンに入っていたんでしょう。で、普通にスタンドでいれたら、これぐらいってことになったんでしょうけど・・・かなり恥ずかしかった気分です。よく、嫌な顔せずに入れてくれたなぁと思うばかりです。
 やっぱりレンタカー借りたら200Kmぐらいは走った方がいいのかな?なんて、しょうもないこと考えてしまいます(^^ゞ

 

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