そして、司馬遼太郎さんが菅谷たたらにこられた時の写真や、もののけ姫公開の際にテレビの取材でこられた野々村真さんの写真なども掲示されていました。説明員の方の話によると、テレビ取材の時には、テレビクルーで百数十人だったそうで、村の人が総出でもてなしたとのこと。人口2500人足らずの町に百人を超えるお客さんがやってくるわけですから、それはそれは、大きなお祭りだったんだろうなぁと想像に難くないですね。
最後に、たたら製鉄によって出来た角天と呼ばれる最上級の鉄を触らせていただきました。たたら製鉄は、製鉄技術の中でも最高の品質を誇るそうなんですが、その中でも最上級のものが、角天と呼ばれるものだそうで、刀を製作する際にはこの品質のものでなければ、出来なかったそうです。ただし、角天は柔らかい鉄なので、峰の方は品質の悪い方の鉄を使ったそうです。で、この鉄なんですが、それは見事と思うぐらい綺麗に光った鉄で、銀の様にも見えます。といっても、銀をきちんとは見たことが無いので、あくまで想像ですけどね(^^ゞ
ということで、山内生活伝承館を後にしたのですが、残念ながら時間切れで鉄の歴史博物館に訪れることはできませんでした。こちらにはたたら製鉄に関するビデオがあり、山内生活伝承館の説明員の方は、このビデオを見ると、涙がでるとまで言っておられました。となると、駆け足でみるわけにはいけないだろうと思い、もったいないですが、3館共通券を一枚残して、出雲空港に向かうことにしました。
ところで、3館共通券・・・、鉄の未来科学館は500円、山内生活伝承館・菅谷たたらは300円、鉄の歴史博物館は500円ですから、見事に損した計算になります。まぁ、そりゃしょうがないということになるんですが、損したことよりも、すごく良かったと思いました。
これは、もう一度訪れないといけないと心に誓って、出雲空港に車を走らせました。
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