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ぶらっと松江旅行 その1(2003年2月2日)

 

 旅は突然決まるものですよね。特に日帰りなんかだと、あまり事前から計画することなんてほとんどありません。
 ということで、前日に決定して、出雲へ日帰りに言ってまいりました。今回は、松江に絞るつもりは無かったのですが、結果的に松江に絞ることになったのですが、最初で予定が大きくずれたので、できる限り短く、旅の徒然を記させていただきます。

 一応、前日に予定したのは、JAC471便を利用し、出雲に降り立つのが9:40。そこからレンタカーで、木次方面へ向かおうかと思っておりました。帰りは17:30発のJAC480便で18:25に伊丹空港に到着するという予定でした。

 で、前日に決めたので、あまり割安な航空券は無く、色々と検討した結果、2月にもう一度出雲に行こうとおもう様になり、4回回数券を購入して向かうことにしました。どうやらチケットレスで決済することも可能とのことでしたので、とりあえずチケットレス決済を行い空港へ8:10分に到着。いざ、いつもの通り、自動チェックイン機でチェックインを行おうとしたところ、お取り扱いできませんとのこと。
 ん?って思いながら、搭乗カウンターへ行き、その旨を伝えると、どうもチケットレスで回数券を購入したことになっていないとのことでした。なんだか、よく分からないのですが、決済をしないまま4回回数券の利用登録をしてしまったそうです。う〜ん、ホントによくわかんないなぁ・・・。で、結局、普通に回数券を購入し(チケットレスで無いので、4回分で800円ほど割高!)たのですが、もうその時にはかなり厳しい時間でしたので、係員のお姉さんに先導してもらいながら、伊丹空港を走ったのでした。

 SAAB340に搭乗すれば、あとはこっちのものですから、まぁ、これといって何をするわけもなく、間もなく、機体が動き出します。滑走路へ向かうためにエプロンを快調に走って行ったのですが、途中で、突然スピードが落ち始め、急に左へ曲がるではありませんか?あれれ、なんで?って思ったところ、180度回転し、JALの駐機場近くで一端停止。すぐにアナウンスが入りました。
「現在、出雲空港は着陸できない状態の為、一端駐機場へ戻り、待機いたします。お急ぎのところ、誠に恐れ入りますが、ご了承のほどよろしくお願いいたします。なお、駐機場にて詳しいご説明をさせていただきます。」
 とのこと。え・・・!?って感じです。天候調査とも何も聞かされてなくて、それこそ突然でしたからね。結局、駐機場へ戻ると、タラップを下げ、すぐにバスが到着、ターミナルにて説明するとのことでした。そんなこんなで、ターミナルに戻ると、「JAC471便が欠航になった」とのこと。客室乗務員さんからは何も知らされなかったのですが、客室乗務員さんも知らなかった様で、タラップを下げるのかどうかというのも、空港係員に聞いていたぐらいでしたからね。

 原因は、雪だそうで、除雪作業の為、滑走路が使えないとのこと。そんなにすごい雪なのか心配してまいます。とりあえず、JAC473便へ振り返るという話だったのですが、除雪作業次第というところもあり、その飛行機も天候調査の状態。とりあえず、一本遅い飛行機で行くんだから、帰りの飛行機を後ろにずらすことができるかどうかを確認し、出来るならばJAC473で向かうことにしました。ただ、そんな雪の中、自動車を運転する自信は無いですから、欠航ということでレンタカーをキャンセル。ということで、松江市内観光に急遽切り換えることになりました。
 しかしまぁ、北海道で財布落としたことと、今回の欠航や航空券の手配ミスなどが重なり、今年はあまり旅行しない方がいいのかなぁなんて、不安に思ってしまったりするんですが・・・。

 

 それはともかく、JAC473便は10分遅れで「天候調査の条件付き」で出発。出雲空港で降りられない様であるならば、伊丹空港へ引き返すとのことでした。ちなみに、一本遅くなったことで、SAAB340の36人乗りの小さな機体から、74人乗りの最新鋭機Q400になりました。
 就航二日目にして乗れたというのは、なかなかお得な感じ(というか、当初予定の帰り便がQ400だったんですが)。先程搭乗したSAAB340とは明らかに違い、70人乗りとなると、えらく大きく感じます。JACとしても、かなり力が入っている様で、Q400を機内アナウンスでもしきりに説明しています。設備はこれといって何も無いのですが、座席が従来のものに比べて薄くなったことで、圧迫感が無くなった感じがします。シートピッチが変わらないのかどうかわからないのですが、SAAB340に比べると、膝のあたりは明らかに広くなっている様に感じました。

 滑走路へ向かい、いよいよ離陸ということになったのですが、この時の加速感というと、プロペラ機とは思えないぐらいです。いや、ジェット機よりも加速感が味わえる様に思えます。高翼機ですので、離着陸時に車輪が見えるところも今までに無い感じです。音は噂通り、SAAB340に比べると幾分小さくなった気がします。

 客室乗務員さんは3名乗務されており、36人乗りの場合の1人に比べて効率悪いなぁなんて思っていたら、「研修の為」と断りが入りました。なるほどなるほど。となると、今後は2名乗務になるのでしょう。
 そうこうしていると、出雲空港に到着。問題の滑走路は?天候の具合は?ということで、外を見ると、別に一面銀世界とかいうわけではなく、除雪した後はあるものの、道路にもいうほど雪はありません。確かに、雪が降ってはいますが、それが積もるといった感じでは無かったので、ちょっとばかり拍子抜け。

 いざ、松江へ向かってバスに乗車しました。JR松江駅まで25分1000円。どこに行こうか悩んでいたのですが、とりあえず温泉は無いものかと、松江駅で調べることにしました。玉造温泉は何度も言っているので、どちらかというと、パスしたい気分。松江駅前のバスターミナルを見るのですが、どこにいけば温泉に出会えるのかわからずじまいです。バスはいろんな行き先のものがひっきりなしにやってくるのはいいのですが、路線図などの表示があまりわかりやすくなく、出来れば、大きな路線図を一カ所に掲示していてくれるといいのになぁなんて思いました。
 温泉はあきらめ、100円バスで小泉八雲、ラフカディオ・ハーンの資料館へ向かうことにしました。武家屋敷なども近くにあるので、観光するにはいいかな?と思ったわけです。

 

 小泉八雲資料館で入館料を支払います。松江城と資料館、武家屋敷の3館共通入場券が940円で販売されており、この入場券を見せることで他の施設も割引になるということで、考えたのですが、松江城に向かう予定はなく、資料館と武家屋敷のみの利用で考えると、あまりお得感は無いと判断、通常にお金を支払って入館しました。
 小泉八雲の旧居というと、熊本に訪れた時に一度入ったことがあったのですが、今回はその資料館。小泉八雲について色々と細かく説明されていました。かなり有名な資料館なのか、外国人の方も見学にこられていたのは、意外でした。こうやって、資料館を見ていると、小泉八雲が書いた本を一度読んでみようかなぁと思ってしまう自分がいるのは不思議な気がしました。
 ただ、読み物として資料館を考えると、熊本の旧居の方が、面白かった様に思います。逆に、資料価値としての物品はこちらの方が揃っている様に思います。

 

 結局、1時間ばかりそこで見学をした後、隣にある小泉八雲旧居に入りました。こちらの入館料は250円。資料館とセット料金、もしくは資料館との共通入場券でも作ればいいのにと思ったのですが、運営主体が違うのか、そういうことにはならない様です。
 こちらは、何があるというわけでは無く、ただ単に「旧居」といった感じです。説明といっても、資料館の説明と重複することが多く、ここで無ければいけないということは無く、これは少し残念と言うしかありません。説明では、武家屋敷だったそうで、それを1年ほど借りていたそうです。庭が三方に面しているのが今の日本家屋との大きな違いの様に思いますが、それ意外は、和室の旧家と何ら変わらない、そんな感じです。この旧居で一番気になったのは、畳の大きさなんですが、出雲地方では京間ではなく、江戸間だったのかなぁってことです。昔の家の畳って大きいってイメージがあるんですが、この旧居の畳はどうも小さく感じました。後は、仕事がら電灯なんかにも注目したのですが、シーリングカバー(電源線と電灯器具の接続部分を隠す天井のカバー)が陶器製ってことにも驚きでした。まぁ、これはどうでもいいといやぁ、どうでもいいわけで、小泉八雲がこの旧居で済んでいた時に果たして電灯が付いていたのかという点もよく分からなかったりしますからね。
 でも、考えれば、三方が庭というのは、ほとんどの部屋が電灯いらずなんですよね。この点はすごくエコロジーですよね。庭が良く見られる様に庭への扉がガラス張りになっていたので、余計にそう思ったのですが、各部屋には裸電球が1個ずつしかなく、それも窓の無い玄関近くの部屋以外は、消灯されていましたが、暗いという印象がありませんでした。このあたりは、日本家屋の優れた所だったんだなぁなんて思いました。

 

 

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