勾玉とあご その2 |
天守閣を後にして次に目指したのは、先程の船。特別急いでいったわけでは無くあちらこちらをのんびりとうろうろと歩いて、船乗り場に到着。堀川めぐりというそうです。船着場について驚いたのは、この時期の最終が15時であったこと。また、値段が一回ではなく1日というところが珍しく思いました。船着場が3カ所ほどあるので、市内観光の移動手段としても利用することができる様です。ただ、堀川一周に約1時間を要するそうなので、かなりのんびりとしますが・・・。一日1200円の乗船料金を支払うと、寒さ対策の為か、使い捨てカイロを下さいました。また、防寒着の無料貸出も行っている様です。
冬季はさほど乗船客がいないらしく30分に1本程度の割合で運行しているそうですが、1船に10人程度しか乗船できませんので、結構臨機応変に船を続けて出発させる様です。このあたりは、妙なこだわりがなくて、観光客本位で交換が持てました。最終便も2本連続で運転することになっていました。
気温は、相変わらず温かくて、カイロは結局使わずじまいでした。船ははっきり言ってせまいですが、こたつが用意されています。堀川をゆっくりと左回りに進みます。船頭さんが、肉声で案内をしてくだり、本当に観光客向けに仕立てられています。問題の橋の近くにやってくると、橋の幅が狭いので、手を出さない旨と、屋根がつっかえるので、頭を下げる様に説明されます。これが、予想以上に屋根が下がり、みなこたつに顔をつけないといけない状態になります。
これは、すごいというか面白ささえ感じます。堀川は左手が城址になるのですが、右手側は一番南よりのところでは繁華街、一番北よりのところでは風致地区といった感じで変化に飛んでいて面白いです。私は進行方向右手側にいたのですが、風景を楽しむなら、左手側がおすすめです。1200円の価値はあると感じて、1時間の堀川めぐりを終えました。しかし、船頭さんも話していましたが、この冬一番の温かさというかおだやかさというぐらい絶好の船乗り日和だったそうです。風が吹きすさぶ時期だったりしたら風景を見ている余裕が無いかもしれません。夏場だったら、アスファルトの上よりも涼しいかな。
堀川めぐりはなかなかおすすめです。ホント、島根県の観光ガイドによく載っていますが、その通りだと思いました。
16時少し前に到着しましたから、つづいてどうしようかということになりました。たまたま、事前にホームページで得た情報でおいしいケーキを出す喫茶店があると聞いていた為、そこに向かうことにしようということになったのですが、『場所』も『店名』もわからない始末。全然覚えてなかったんです。どこかにインターネット端末があれば調べることもできると思うのですが(どこのページで見たかは、なんとなく記憶していたので)わからなければ、『からころ工房』のジェラートでもいただこうということになりました。
私がたまたまカメラの電池を購入したいとういこともあり、ベスト電器がプロアトラスに載っていたので、そこまで移動。ついでに、電池以外にインターネット端末を発見。とりあえず、その喫茶店を検索すると、名前を発見。場所は、朝日町とありました。朝日町がどこなのか、インターネット地図のマップルで検索後、大体の検討をつけ、そこに向かうことにしました。番地や目印が書いてあったのですが、マップルではそこまでは判別できず、とりあえず、駅から近いということまで発見できたので、駅に向かうことにしました。この時16時20分頃でした。
ベスト電器を出ると、目の前の黒田町バス停から左回りの松江ウォーカーで停車したのを確認、走ってバスに飛び乗りました。いやぁ、頻発している100円バスというのは、便利だと思います。バスの中で私が持っていた観光ガイドを見てみると、どういうわけか『お店の名前だけ』地図に掲載されていました。バスの系統図を見てみると、朝日町バス停というのがあるらしく、終点の松江駅の一つ手前の様です。駅から戻ってくるよりも、朝日町バス停で下車した方が近いはずということで、朝日町で下車することにしました。
いざ下車してみると、観光ガイドの地図によると、どうもバス停の前あたりになるはず。バス停の記述はなく、グリーンホテルの前のあたりになる様子。中途半端なところに印がついていたので、表通りにあるのか裏通りになるのかもわからず、確かにバス停の前に喫茶店はあるものの、どう見ても目的の喫茶店ではなさそう。最近、店舗が変わったわりには古そうな雰囲気です。
周囲をうろうろと探し回ったのですが、見つからず、いったいどうなっているのか?と何度も地図を確認。すると、どうもその地図が微妙におかしい雰囲気であることに気づいたのです。もしかすると、グリーンホテルが東寄りに書かれていて、目的の喫茶店はもう少し駅寄りなのかもしれないと思い、駅の方に向かうと、証券会社だったか保険会社の看板の向こうにあったのです。保険会社の手前の筋を曲がっていたりしたので、ほんの数メートル向かえば見つかったのですが、ちょっとしたことで全くわからない状態に陥っていたのでした。
時計を見ると、16時50分。レンタカーの受け付けが17時からでしたので、私がレンタカーを借りに行っている間に、ケーキをいただいてもらうということにし、私一人離脱しました。というのも、日本旅行のクーポンにはレンタカー会社(トヨタレンタカー)の支店名が書いていなかった為、どこにあるのかいま一つわかっていなかったんです。ちなみに、さきほど喫茶店を探していた時に見かけた住宅地図には、近くにトヨタレンタカー営業所とありましたので、もしここだったら簡単に見つかると思っていたのですが、なかなかそういうわけにはいきませんでした。
喫茶店から駅までは200mあるかないかといった距離でテルサ(だったと思う)というショッピングセンターの前にあります。そのショッピングセンターでは、アメリカ『村』フェアというなんとも変わったイベントが・・・。アメリカフェアではなく、アメリカ村フェアなんですもんねぇ。大阪からやってきたとか書いてありました(^_^;
結局、よくわからなかったので、クーポンに書いてあった電話番号に電話をかけて(最近、公衆電話を探すのも苦労します)、場所を聞くと、迎えに来てくれるとのこと。結局、車で2〜3分といった距離であり、歩いても5〜6分といったところにありましたが、先の住宅地図にあったトヨタレンタカーの営業所とは違う場所でした。後から調べてみると、先の住宅地図のトヨタレンタカーの位置は、現在駐車場になっていましたので、もしかすると昔はここにあったのかもしれません。
手続きやらなんやらで、結局17時20分頃に到着。喫茶店に近いコイン駐車場に入れて、喫茶店へ向かいました。喫茶店に入ると、みなさんケーキを食べて小腹を満たしている様子。話を聞くと、とてもおいしいとのことでした。私は、とりあえず、コーヒーのみいただきましたが(ここでケーキを食べると、旅館での夕食が心配だったんです)結構おいしいコーヒーでした。
会計をすまそうとしたところ、目にとびこんできたのが、このお店ご自慢のプリン。インターネットでも話題になっておりましたので、いちど買ってみようということで、購入しました。6個入りで600円だったかな?大きさの割りには高い感じはしますが、玉子の殻の中にプリンが入っているという手の混みように驚きでした。
玉造温泉へ15分程度で到着。前回玉造温泉にいった時は玉造温泉駅からタクシーだったのですが、なんとなく道は覚えているもんなんですよね。ただ、初日の旅館『松の湯』の位置がどのあたりかは思い出すことができませんでした。といっても、わかりにくいところではなく、ゆっくり走っていれば目につきますから、それも問題ありません。ゆ〜ゆ館の前というのもなんとなくではありますが、覚えていました。
18時頃に到着しのんびりする暇なく18時30分頃から食事。お風呂に入ってからとしなかったのは、日本手拭いがもらえる「安来節実演」を見に行く為でした。食事は向かいの部屋に用意されておりました。前回と同じサイズの部屋で、2名では広いと感じた部屋が4名ではそんなに広い感じは受けませんでした。また、サービスの質も少し落ちた様な感じでして、料理内容もいま一つ納得のいかない感じ。選んだパンフレットがカニカニプラン故のことだったのかもしれませんけど・・・。また、一番忙しい時間に食事をお願いした為、仲居さんもバタバタしている様子でした。
お食事で印象的だったのは、やはり「カニ」なんですけど茹でガニ半身、焼きガニ一杯、カニスキで半身とさほど大きいカニではありまんが、二杯分のカニはかなり辛かったです。さらにカニミソをA女史、M女史お二方からいただいたものだから・・・かなり『カニカニ』といった感じでした(^_^;
いや、食べ始めた時は、おいしいと思ったんですよ。でも、「これでもか!」って感じでしたので・・・。
後は、マグロのスペアリブ。おいしいんでしょうけど、冷たくなっていたので、このあたりは改善の余地がありそうでした。。
結局、カニを食べるのに手こずり、旅館を出ることができたのが、20時40分頃。フロントに行って、湯めぐりプランのタオルをいただき、向かいの安来節実演へ。こちらでは日本手拭いをいただけるという話だったのですが、配布は終わった後だった様で、もらえずじまいでした。あ・・・安来節自体は、なかなか面白い様に工夫して実演されておりました。まぁ、中年以上の方ばかりでしたが・・・。
21時すぎに安来節実演が終わり、湯めぐり。玉造温泉の何カ所かの旅館のお風呂が利用できるとのことでしたので、ゆ〜湯館から近い、佳翠苑皆美へ向かいました。21時30分までにフロントにいかなければいけなかったので、情緒なく、カラコロと下駄をならして走っていきました。ホントに忙しい・・・。さらに忙しいことに玉造温泉のゆ〜湯館の無料入場券がついていたのですが、通用が当日限りでさらに最終の入浴受け付けが22時半とのこと。とりあえず佳翠苑皆美では30分程度の入浴時間として入ってみることにしました。ちなみに、佳翠苑皆美は、日本旅行の茨木支店の店長さんがえらくおすすめしていたんです。
佳翠苑皆美の大浴場は、一般的な大きさと思います。すごくベーシックな作りな為、松の湯の様に綺麗な庭園に面しているとか、吹き抜けがあるとかいった感じではありません。露天風呂は岩風呂ですが、これがなんと深いんですね。岡山県の真賀温泉ほどでは無いにしろ、普通の湯船よりは確実に深いです。おしりを床に付けようものなら、頭までお湯に浸かります。ただ、入浴しているととてもここよくて、星空が満天とまでいかないにしても、なかなかよく見えます。深いお風呂ですが、岩がうまいぐあいに配置されていて、イスに座る様な感じでリラックスすることができました。ただ、このお風呂で、なんであんなに支店長さんがおすすめだったかは謎が残ったのですが、展望浴場というのが、別にあったそうです。実際に入ったわけではなく、見学にいった女性陣の話によると、さほど大きくは無いということ。となると、違いはやはり部屋とサービスといったところなのかもしれません。松の湯に比べて7000円ほど一泊料金が高かったんです。
そんな外来客ですが、フロントや入り口の支配人らしき人は、それぞれ丁重に案内とお見送りをしてくださいました。お金を払うわけでもなく、ただお風呂を利用しにきただけのもうけにならない客なんですが・・・。その応対が良くて、次回玉造温泉にくる時は、一度利用しみようということで意見が一致しました。
ただ、団体客が多い様で、かなりフロントやお土産物売り場は賑わっておりました。
佳翠苑皆美を出たのが、22時を10分ほど過ぎてからでしたので、またまた走って玉造温泉ゆ〜湯館へ。カラコロカラコロと慌ただしい音を流しながら、玉造温泉の温泉外を駆け抜けます。でも、なんか足元がおかしいと思っていたんで、「なんか、下駄が小さいみたい」といったら、A女史が「え?なんか、下駄が大きいみたい」返してくれました。どうやら、松の湯で無意識に借りた下駄だったのですが、大きさがあった様で、私が使用していた方が大きい方だった様です。そんなわけでA女史と下駄の交換。馬鹿の大足なので、それでも先のものに比べると、全然歩きやすく(走りやすく)なったわけです。ちなみに、Y氏とM女史も下駄の交換を試みたのですが、こちらは同じ大きさだった様です(^_^;
しかし、まぁ、温泉を走り回るってのは、これじゃぁ、鉄腕DASH!だな。
今度は玉造温泉ゆ〜湯館に飛び入りました。今回は無料入浴券なので、バスタオルなどの貸し出しは無い様です。お金を払うと、バスタオルとタオルの貸し出しがあるそうです。とにかく、湯めぐり用のタオルがあったので、それはなんとかしのいで、いざお風呂へ。地上5階だったか6階だったかに位置するお風呂ですが、展望風呂というわけではなく、お碗型の前衛的な外壁の中にお風呂があります。男女別ですので、そのお碗を真ん中で区切り、中程が大浴場、外側に露天風呂とサウナが配置されています。サウナはどういうわけか別料金でした。
さすがに、立ち寄り湯なだけあって、温泉旅館のお風呂とは雰囲気が異なります。いろんな施設があるものの、どことなく銭湯といった風情が感じられます。スーパー銭湯といったところでしょうか。露天風呂は広々としているというか、うなぎの寝床の様な感じで、広いんだけど、横(奥)に長いといった感じです。サウナがどうして露天の中程にあるのかもいま一つ、よくわかりません。
23時に閉館ということで、22時40分頃に湯船から出ました。というか、さすがに2件続けると、のぼせ気味。A女史、M女史を待つ間、館内にある休憩所で横になっておりました(そんなにのぼせては無いんですが、普通のイスとは別に横になれるイスが置いてあったんです。たとえるならばビーチに置いてある様なやつですね。名前は何て言うんでしょ?)
宿に戻ると、とりあえず疲れた〜ってな感じ。なかなか、濃い内容の一日だったと思います。・・・とふと気づきました。そうだ!プリンを食べねば。ということで、4人で6個のプリンだったのですが、さすがにカニのお蔭であんまり食べたいとは思いません。味は、とてもおいしいと思います。ただ、本当におなかがいっぱいなので、意図通り、おいしくいただけたとはなかなか思えないんですが・・・。残り2個は翌朝、Y氏と私でいただくことになりました。