翌朝は、午前6時半に起床。とりあえず、シャワーを浴びて、午前7時に朝食に向かいます。天気は、なかなかいい感じで、日差しがまぶしいといった感じです。動きが全体的に早いのは、与那国観光をほとんどすることが出来なかったので、飛行機の搭乗に間に合う10時半頃までに、与那国で廻れるところを廻ろうって魂胆です。
 朝食は、普通に定食。可もなく、不可も無くといった感じです。料金を考えれば、これだけの食事がついて、これは納得だなぁって感じです。色々と、不具合もありますが、この当たりは離島といっても、本当に離島ですから、しょうがないところです。鍵にしてもエアコンにしても、「田舎だから、中々修理に来てもらえない」と、宿の方が言ってました。田舎というよりも、離れ小島って感じだと思ったのですが、島が単純に小さいかというと、それほど小さくないし・・・違和感を感じつつも、考えてみれば、やはり田舎という言葉がぴったりなのかもしれません。

 さて、8時過ぎにホテルをチェックアウトして出発。昨日行けなかった、与那国島の東半分を廻るとにします。時間があれば、島を一周して、再度、日本再西端の地に足を運びたいと思います。
 車を東に向けて進みます。祖納の集落を過ぎると、突然、未舗装道路に変わり、しばらく行くと、また舗装された道路に戻ってといった感じ、なかなか変化に飛んだ感じです。どうも未舗装部分は、お墓の近くらしく、お墓の前の道路は、舗装されていない様です。確かに、西崎方面でも、そこから赤石小学校の方へ向かう道でも、同様にお墓の前は未舗装でしたので、この様な信仰があるのかと思います。しかし、沖縄のお墓は、大きいですよねぇ。


ダテイク・チデイ 与那国島(東部)
 窓から見える風景は草原。広々としていて、ごろ寝したい感じです。気温は、南国らしくやはり蒸し暑く感じます。ふと前方に、大きな風車が目に入ると、東崎展望台が近くなってきた証拠です。その手前で、見晴らしのいい丘があり、トーチカの跡の様なものがあったので、一端車を止めてみました。そのトーチカらしきものの近くに、案内があり、「ダテイク・チデイ」と書かれてあります。町指定の文化財の様で、案内によると、1644年に海上監視ならびに通行する船の通報を行わせる為の番屋として利用されていたものとのこと。そして、この番小屋を年に一度作り替えが行われ、それに合わせて祭礼がなされていたそうです。現在では、番小屋の作り替えは無くなったものの、祭礼は続けられているそうです。

 東崎展望台へ向かう前に、展望台よりも下へ向かう道があり、とりあえずそちらに行ってみました。車を駐車すると海が近いんですよね。泳げるかというと、ちょっと無理そうなんですが、サーフィンなどのマリンスポーツをするには、いい感じの波の様に思います(私は、マリンレジャーをほとんどしないので、かなりいい加減な表現です(^^ゞ)
 かなり急な坂を下ってきたので、先程の風車や、東崎展望台が絶壁の上にある様な感じで、独特の景観を作ってるなぁと思います。草原だし、この絶壁だし・・・って考えると、隠岐島の島前にある摩天崖もこんな感じなのかもしれませんね。
 海が近いのですが、岩場が中心で、草原に岩があったりするのですが、これらの岩は、基本的にサンゴが変化したものの様です。普通の岩よりも白くて穴が空いてるんですよね。


東崎付近の海岸と風車 与那国馬
 さて、いよいよ東崎展望台に向かいます。東崎展望台への分岐あたりに、また大量のツバメがたむろしていて、行く手を阻みます。一体何があるんだろう・・・って感じに、群をなしているんですよね。一瞬、ヒッチコックの鳥を思い出してしまいます。
 東崎展望台あたりは、沖縄県の自然環境保全地域に指定されているそうで、自然景観に大きく影響を及ぼす行為が規制されているそうです。車を駐車し、遊歩道を歩いていくと、展望台があるのですが、ここに行くまでには、かなり大きな難関が待っています。それは・・・、与那国馬。

道をふさぐ与那国馬 与那国馬を放牧しているらしいのですが、かなり好き勝手に、草を食べているので、遊歩道をふさいでいるんですよね。体調は、それほど大きく無いとは言え、馬の後ろを歩くのは、かなり危険行為というイメージがあるので、馬が反対向くか、もしくは安全距離ぐらい離れてくれるかを待つしか無いって感じなんですよね。更に、脅かすと駄目だしって感じで、結構気を使いました。3人まとまって、歩くと、刺激するかもしれないってわけで、3人バラバラに移動。どうしても、遊歩道から移動してくれない馬が居て、しょうがないので、我々が遊歩道から離脱して、展望台を目指しました。馬の近くを通る時は、やはり緊張します。

 ちなみに、与那国馬は在来種だそうです。粗食に耐え、かつ足腰がしっかりしているとのことで、古来は中国への輸出も盛んだった様です。ただ、こちらにいる与那国馬・・・粗食に耐えられるとは言え、ちょっと痩せすぎでは無いかと思えてきます。肋見えてるよ・・・って感じで、可哀相に思えてきたりなんかします。ちなみに、性格が温厚だそうで、慣れやすいという特長もあって、人間にとは、とてもいい馬なんですよね。以前は、農耕や駄載、乗馬などで活躍したそうです。

 

 

軍艦岩 東崎展望台をあとにして、今度は軍艦岩に向かいます。与那国島の見どころの一つが、これらの奇岩なんですよね。東崎展望台からだと車で5分もかからない位置になります。東崎展望台を出ると、道路は一挙に下っていき、畑の中を抜けると、また登るといった感じです。回りに何も無いのですが、畑があると人がの手が加わっているのを強調している様で、何となく落ち着きます。北海道にも似た風景だと思います。

 軍艦岩は、その名の通り、軍艦の形をした岩なんですが、軍艦というよりも、潜水艦の様な感じなんですよね。これが自然に出来たのかと思うと、かなり不思議な感じがします。車を止めて、遊歩道が軍艦岩を見ることが出来る場所まで続いているのですが、軍艦岩が見やすい所で、どういうわけか、手すりが無くなってるんですよね。確かに見学するには、邪魔なものなんでしょうけど、安心感が・・・。私は、居てもたっても居られず、とっとと退散。軍艦岩については、やここさんともんたさんに任せることにしました。硬直して動けない感じなんですよね。逆光とかフレームに入るとか全然気にしている余裕が無いんですよね。

 この軍艦岩への遊歩道の入口に、「NHK大河ドラマ琉球風の撮影記念碑」がありました。主人公の結婚の地といった感じの事が書かれてあったのですが、えっ、こんな断崖絶壁のところで、ロケしたんですか・・・って感じで、私には到底無理無理・・・って状態です。いや、ここで柵が無くても本当に安全なのか?そればかりが気になります。落ちた人とかいないのかなぁ・・・。ちなみに、やここさんともんたさんは、全然平気でした。私は、遊歩道をすぐに戻って、駐車場近くの展望台で、待機。この展望台、与那国島の見どころについての説明があり、特に暇をすることなく、過ごせたので、助かりました。しかし、怖かった・・・。

 

  

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