日本最西端の碑 さて、チェックインを終えて、1時間半ばかり与那国観光に出かけることにしました。西の彼方なので、まだ明るいんですよね。春分の日なので、昼と夜の長さは一緒なんですが、日の出と日没が遅いので、大阪から約1200Km西に移動してくると、日が長いと思ってしまうんですよね。そういや、東西の中心線である明石から西の端まで移動してきているんですからねぇ。経度にして10度以上の移動です。日本って狭い様で、広いですよねぇ。

 さて、与那国島に来たとなれば、やはり日本最西端の地にいかないと駄目ですよね。ホワイトハウスから、空港にもどる道を通ります。天気は、雨は降っていないければ、雲が多い天気です。残念ながら夕焼けは望めそうもありません。
 西の端に行くといっても、それほど大きい島ではありません。日本最西端の地までは約7Km。車で10分ぐらいです。空港の回りは閑散としています。われわれが乗ってきた飛行機が折り返すと、この日のフライトはもう無い様です。しかし、外から与那国空港を見ると、何だか道の駅みたいに見えてきます。何となく、装飾がそんな感じなのかもしれません。やここさん曰く、「道の駅のトイレみたい」とのこと・・・。そう言われると、そう見えなくも無いなぁなんて思ったりします。素直に見ると、南国ムード満点なんですけどね。青い空と白いターミナルは、やっぱりいいコントラストですからねぇ。
 車をすすめていると、やたらめったら「燕」が飛んでいます。それも、道路に群をなしていて、場所によっては、どうやって避けたらいいのかと思うぐらい、道路でたむろっていたりします。ここの燕、車をこわがらないのか、どうどうとしているんですが、運転していると、やはり踏まれた後があったりして、ちょっと可哀相に思います。それにしても、このツバメの大群は一体なんなんでしょう。

 日本最西端には、「西崎灯台」があります。そして、「日本最西端の地」と記された記念碑があります。10台ばかりのスペースの駐車場に車を止めて、100mほどあると、日本最西端の地となります。海を眺めると、台湾らしき影が見える様な見えない様な・・・どちらにしても、曇り空なので、よく分からないといった方が正しいと思います。ようやくやってきたなぁ、日本最西端といった気持で、感慨深かったりします。ということで、20分ばかり灯台周辺におりました。

西崎灯台 与那国島の道(空港付近)
 次に向かったのは、Dr.コトー診療所。誰もドラマは見ていないのですが、かなり有名なドラマなので、行ってみることにしました。やここさんは、マンガで読んだことがあるらしく、興味津々です。Dr.コトー診療所は、ちょうどホテルホワイトハウスの反対側、島の中央の南に位置します。特に観光名所というわけでは無いところなのですが、住宅街に突然、「Dr.コトー診療所」と矢印の書いた看板があります。学校の裏手に車を駐車し、堤防を登ると、そこに診療所のセットがありました。
与那国町比川の海岸付近 建物の近くに、「オープンセット」である旨のことが書かれた看板があります。また、再び撮影に使用する予定なので、無断の立ち入りや落書き等はご遠慮くださいとあります。撮影に使わなくても、当たり前のことなんですけどねぇ。しかし、本島に孤島に立つ診療所ですよね。最果て感が漂ってきます。
 ところで、このDr.コトー診療所のオープンセットの後ろに、粗大ゴミに隠れて、一際目立つ記念碑がありました。「鬚川小学校(通称赤石小学校)発祥の地 創立100周年記念」と書いてあります。せっかくの記念碑が、粗大ゴミとおぼしきものに隠れているのに、ちょっと悲しくなってしまいました。撮影の時の粗大ゴミなのかどうかはわかりませんが、せっかくの記念碑、もう少し日の目を見せて上げてもいいのでは無いか、もっと大事にしてもいいのでは無いかと思います。確かに、観光の一役は担いますが、心なき行動をしている様に思えて仕方ありません。
 それはともかく、通称赤石小学校って・・・小学校に通称があるっていうのは、どういうことなんでしょうね?(鬚川小学校は、明治34年(1901年)に与那国尋常小学校の仮教室として設置されたのが、ルーツだそうです。昭和19年に髭川国民学校として独立し、現在は比川小学校という名になっている様です。)
Dr.コトー診療所のオープンセット 鬚川小学校発祥の地の碑
 島内の東半分の観光を終え、ホテルにもどります。そして、食堂で夕食。1泊2食で7350円ってかなり安いですよねぇ。普通に海の幸の多い定食でした。地域食豊かな食事かな?と思いきや、普通のお刺身定食の様な形なので、ちょっと驚きです。豪華さは特に無いですが、納得できる食事でした。ただ、地域特性なのか、食堂にハエが飛んでたのが気になりました。虫も元気なんですよね。そういや、沖縄って結構、普通にゴキブリが飛び回ってるって聞いたのですが、今回は運良く出会わず、ほっと一安心。できたら会いたく無い生き物・・・ですよねぇ。

 食事を終え、一息付いたところで、与那国の中心地、祖納地区に向かうことにしました。ちょっと飲み物で買いに行こうって魂胆です。しかし、小さい離れ小島ですから、それほど何があるってわけではありません。夕暮れが少し残っていた感じだったんですが、5分ばかり車で走ると、もう真っ暗です。祖納地区に到着したものの、ひっそりとした感じです。何件かの、飲み屋さんの明かりが目に入る程度で、本島に夜の闇に包まれてるなぁといった気分になります。
 1件島で一番大きいと思われるスーパーに入ります。何となく懐かしい匂いのするスーパーです。そういや、与那国島って缶ジュースが110円と少し安いんですよね。何か政策でもあるのかな?ただ、海ぶどうは無く、サントリー天然水阿蘇と、六甲のおいしい水、爽健康美茶などの飲み物を購入して、そのスーパーを後にしました。

 もう一軒、スーパーというか、雑貨屋さんらしき店舗があったので、こちらにも立ち寄りました。ただ、見るからに、あまり無さそうだったので、やここさんが取り敢えず偵察。やはり、置いてないってことでしたので、海ぶどうは諦め、大人しくホテルに戻ることにしました。こうやって、与那国島一番の繁華街(?)を車で廻ったのですが、全体的に明かりが少ない感じがします。ところどころで、商店と飲食店が灯をつけているのを確認出来ますが、暗闇の中にポツンと灯が見えるといった感じです。ただ、車で走ってるだけなんですが、その闇が妙に印象的なんですよね。真っ暗なんですが、記憶に残る風景なんですよね。私は、この風景をもう一度見てみたいなんて思います。
 ホテルに戻ると、買ってきた飲み物と、何故か北海道みやげのじゃがぽっくるをあてに、トランプをしました。贅沢な話なんですが、じゃがぽっくるに食傷気味で、もはやあまり率先して手をつけようって感じではありませんでした。ということで、移動しまくりの初日は、これにて終了。これだけ、飛行機乗り続けたのって、国内旅行では初めて・・・というか、3本も乗り継いだのは、海外旅行を含めても初めての様な・・・。やここさんは寒い部屋に、私は鍵の壊れた部屋にそれぞれ戻って、就寝しました。

  

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