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大満足!!充実の石見・出雲2003年夏編(2003/8/12〜16)

 

唯浦トンネル付近から義勇の碑を望む 30分程ひまわりの写真を撮影した後、今度は平田市の塩津漁港に向かう事にしました。白い船の舞台となったところです。天気を少し心配したのですが、うまい具合に塩津漁港方面だけは晴れているといった感じで、タイミングが良さそうです。狭いトンネルを抜けると、美保の集落が見渡せる高台があります。青い海が強調され、心が洗われる様な穏やかな風景が目の前に広がります。
 前回は、雨上がりの風の強い日でしたので、その雰囲気の大きな違いに驚きです。映画の世界が迫ってきているといった感じです。といっても、あの映画そのものが、日常的な映画でしたので、映画の世界といっても日常的な静けさといった感じです。
 今回は、塩津小学校の校舎も見学できるかなとちょっと期待したのですが、結果的にそれは叶いませんでした。とりあえず、漁港を通り過ぎて、神社に向かいます。前回、ここから写真を撮るのに強風で苦労したところです。今回は晴れ渡る青空というほどでは無かったものの、それでも、十分に綺麗な塩津の海を感じさせてくれます。

 

塩津小学校校舎 お盆休みということもあり、どうやら「白い船」目当ての車がやってきているのを見かけました。といっても、映画の舞台であることを示すものは、ごくわずかで、ここの日常そのものが映画の世界なので、映画を見た人だけが楽しめるそんな雰囲気です。これで、もしも、便乗商売が目についてしまうと、考えものですが、のぼり以外にそれらしいものは目につきません。これが、何とも自然体といった感じで好感が持てます。

 

 塩津小学校に向かうと駐車場があり、車を止めて、運動場の方に向かいます。「狭い」というのが、第一印象ですが、目の前に広がる校舎は映画そのもの。こんな校舎があったんだと感動ひとしおです。白い船の舞台となった学校ということを強調するかの様に、学校の玄関横には大きく伸ばした九越フェリーが大写しになっている室蘭市フェリー埠頭公社のポスターが掲げられています。運動場脇には、映画白い船の記念碑が作られていました。玄関には、校舎内への立ち入りが出来ない旨の掲示がされていますが、横に「九越フェリー」の配船表が掲げられているのは、観光客が訪れるのをある程度予測されている様でした。
 ちなみに、私が塩津小学校に訪れている時に、もう一組、白い船目当ての観光客がやってきていました。大きな町おこしといったことまでは無理としても、それでも、塩津という集落を知ってもらうことには寄与した様です。私も、映画がなければ、こちらにやってこようとは思わなかったですからね。また、塩津小学校の印象的な校舎は何者にも変えがたい様で、職場の後輩も白い船の映画を見終わった後、みんなあの校舎を見てみたいと感想を述べていました。

 

夕日パーク三隅から山陰本線を望む 続いて、車を西に走らせ、三隅に向かいます。国道9号を西に快調に勧めます。途中、電気屋さんがあったので、3件ばかり立ち寄ったのですが、どうも値段的にも容量的にも今一つの感じなので、購入せずに浜田市に入ります。そのまま、道の駅夕日パーク三隅に向かい、ここでようやく「朝食」となりました。時間は14時過ぎ。やはり3時間半程度はかかる様です。
 この夕日パーク三隅は、夕日パーク浜田と同じく、高台にあり夕日が良く見えることから名付けられた様ですが、規模・ロケーションともに浜田に負けているといった感じは否めません。それより何より、大変気分が悪かったのは、「ゴミ」を捨てさせてくれないといったこと。家庭用ゴミとまではいかないのですが、「缶ジュース」の空き缶すら捨てさせてもらえない様になっているのは、大変気分が悪いです。空缶を捨てて変りの飲み物を購入する習慣なんですが、見事にそれすら阻止させる様な感じです。自動販売機や物販の販売をしながら、そのゴミを捨てさせない様な売り方というのは、やはり許せません。よっぽどコンビニの方がしっかりとしていると感じる事象です。
 まぁ、これは思いっきり余談なんですが、恐らくかなりマナーの悪いドライバーがいて、その対策の結果、こうなったのかと思うのですが、それでも、観光客の事を考えていないなと思うことしかりです。逆に提案として、「ゴミ廃棄料金制」なんてものを導入したらどうでしょう。スーパーのゴミ袋程度ならば10円程度の料金を取るというのであれば、OKかなと思います。まぁ、それよりも、どうしても廃棄をさせたくないならば、売らなければいいと思うんですけどね。売るのに、捨てさせないというのは、あまりにひどいと思います。

 

大麻山神社の鳥居 夕日パーク三隅を出て、かっこさんに紹介いただいた、大麻山へ向かいます。かっこさんの説明によると、大変道幅が狭いとのことだったのですが、国道9号から大麻山へ向かう道に入ったとたん、鬱蒼と木が生い茂り、山道と化します。すれ違いとなると、どうしようかと考えるぐらいの道幅に驚きました。確かに、島根県ではたまにこんな道に出会うことがあるのですが、国道9号から突然なので、さすがに驚きました。急に気を引き締めての運転とならざるをえません。だいたい、携帯を持っていないわけですから、もしもの場合にどうやって連絡をとるべきか考えると、かなり難しい問題です。
それはともかく、狭い道を進んでいくと、大麻山神社に到着。駐車場があったので、いったんこちらに車を止めて、参道を歩いていきます。駐車場には、大麻山尊勝寺庫裏跡の説明書があります。なんでも、大麻山神社は神仏習合の神宮寺『尊勝寺』だったそうです。尊勝寺は、明治5年の浜田地震で被災し、廃仏毀釈の時代ということもあり、再建されることなく廃寺となったそうです。現在は、駐車場付近に尊勝寺庫裏の礎石が発掘され展示されているだけにとどまっています。
 駐車場横には、社務所があり社務所の裏に、『遠州流庭園』があります。勝手に見てもいい様なんですが、社務所といっても、民家で、土足で民家の庭に入る気分で、あまり長居できそうな雰囲気ではありません。
 鳥居をくぐって、結構長い石段を登ったところに、「大麻山神社」の拝殿がありました。山深いところにある神社という雰囲気なんですが、境内は綺麗に掃除されています。こちらで参拝した後、境内の横から伸びている参道を通って、大麻山山頂へ向かうことにしました。

 

大麻山山頂の展望台 綺麗な山道なんですが、山深いこともあって、蛇やムカデが出てこないものかとちょっとビクビクしながら歩いていきます。結構苦手なんですよね。気温は、真夏といった感じは全くなく、かなり涼しいのですが、湿度が高いので、結構汗ばんできます。10分弱ほどで、山頂ということになるのですが、いやはや、山頂についてびっくり!放送局の送信所だらけなんですよね。あちこちに鉄塔が立っていて、ある意味、素晴らしい景観といった感じです。ざっと見ただけで、5つぐらいの送信所が所狭しと並んでいます。その中に、鉄骨の展望台があり、より見晴らし良く、日本海が望める様になっています。高さは15mとのことなので、下から見ると、さほど高くなさそうなので、頑張って登っていくことにしました。ちなみに、私は高所恐怖症です。
 その造りがチャチいというか、不安というか・・・ということで、螺旋階段3回分のところで、怖くて動けなくなってしまいました。半分以上登った気分だったんですが、下からみると、半分にも達していない様なところ。うーむ、高所恐怖症というのは、困ったものです。とりあえず、階段に座り込んで、展望を撮影。風が強いので、手すりから手を外すことができません。螺旋階段なので、下が見えるので、下も見れません。目茶苦茶中途半端なところなので、放送局のアンテナなどが邪魔をし、思った様な写真は撮れないといった感じです。それでも、これ以上、高いところに登ることは私には不可能ですから、必死になりながら、降りていきました。
 この展望台以外に、送信所の斜面のあたりにも、『展望台』らしき休憩所がありました・・・が、あまり利用客がいない様で、鬱蒼と雑草が生えており、ベンチに行くことも不可能な感じです。その奥に電話ボックスの跡があるのが、大変寂しげでした。というか、ここに公衆電話が必要だったのかちょっと不思議なんですが・・・社務所周辺だったらわかるんですが・・・。
 でも、有名な山らしいので、私と入れ代わりで、観光客が車でやってこられました。大変なんでしょうけど、除草剤をまくなどして、雑草は取り除いた方がいいと思うのですが・・・。曇り空でどんよりとした風景でしたが、晴れていたら、見事だろうなということは、簡単に推察が可能です。本当にのどかで、見事な展望でした。

大麻山山頂の送信所群大麻山山頂展望台からの決死の風景(^^;

 

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