ホームページへ戻る

中国編に戻る

その2へ戻る

その4へ進む

蛍・あじさい・三瓶山梅雨の島根中央編(2003/6/14〜15)

 

 午後7時にレンタカーを借りて、大東町の赤川にある蛍棲息地に向かいます。上手い具合に、空が晴れてきて、宍道湖方面の空が赤くなっています。宍道湖も気になるけれど、今回は季節ものの蛍を重視することにし、県道53号を大東町の方へ向かって車を走らせます。大東町で蛍の鑑賞会が行われているのは分かっているのですが、いったいどこでやっているのかがわからず、適当に車を走らせていると、ガードマンの方が2人立っている道がありました。試しに、その道を入ると、ほどなく、駐車場があり、こちらで車を駐車、ここから棲息地に向かって、500mほど歩いたところが、会場になる様です。私が、車を駐車しようとした時には、まだ10台弱の車しか無かったのですが、後から後からどんどんと、車がやってきます。タイミング的にはどうやらバッチシの時間だった様です。
 蛍の里であることを演出する為に、竹製の手作り灯籠がろうそくの明かりに照らされており、幻想的な世界を演出してくれます。まだ、歩きはじめた時は、真っ暗というわけでは幾分空も青い状態でした。しっかりと、蛍の観測にこれれた方は、きちんとハイキングスタイルで、手には懐中電灯をお持ちでしたので、私のいい加減な姿では、少し恥ずかしく感じました。といっても、大多数は、気軽に訪れたという感じなんですけどね。
 ちょっとした広場があり、ベンチに沢山の人が座っています。ここが、第一会場なのか?と思って、川の方を眺めたのですが、まだ、明るいのか、蛍の姿はちらほら見られる程度です。明らかに蛍よりも人の方が多いといった感じです。ちょっとした小屋とその奥にトイレがあり、どうやらここが蛍観測の拠点の様です。ほとんどの人がここから動かなかったのですが、もしかするともう少し奥に行くと、蛍がいるかもしれないと思い、歩いてみることにしました。

 

 といっても、そこから先はちょっとした集落の様で、両側にしっかりとした日本家屋が並んでいます。田畑も近く、蛙の鳴き声が日本の夏を感じさせてくれます。気温は幾分涼しく感じ、蛍が一番活動しやすい蒸し暑い夜ではありません。それ故に、数が少ないのかなぁと思っていたのですが、数百メートル歩きはじめると、ぼーっとした光が目の前を横切ります。言葉通り、幻想的な風景に一瞬唖然。遠くで見るよりも、近くで見た方が感動的に思えます。
 集落が途切れるあたりで、一台の車がライトをこちらに向けて照射した状態で停車していました。おそらく、該当変わりなんでしょうが、逆に明るくて、蛍を鑑賞するには無用と感じました。そこから先、道路はちょっとした山を登っていくようで、川沿いは農道というか山道の様な状態になっています。奥に向かって車が一台走り去るのを見たところ、この農道の方向と、車道は最終的につながる様な雰囲気でしたので、頑張って山道を歩くことにしました。そこは、蛍の明かり以外は遠くの民家のあかり程度で、足元もよく見えない状態でしたので、デジカメの液晶のあかりで足元を確保することにしました。時間が立ってきたこともあり、そこかしこで蛍が待っています。思っていたほど蛍が多いわけでは無かったのですが、数が多すぎるわけでなく、人も少ないのでゆったりと鑑賞できます。これほどまで、蛍を鑑賞することができたのは、いったい何年ぶりだろうと感傷に浸りました。成虫になって、一週間程度しか生きることができない蛍のこの光は、時間の大切さを感じさせてくれる気がします。

 結局、たっぷりと約2時間、蛍を堪能し駐車場に戻ることにしました。先程の拠点となる小屋では、地域住民の方が、お茶を振る舞ってくださっており、そのお茶の味が素晴らしくおいしいので、驚きました。さすがは出雲銘茶と言われるだけあると思ったのですが、どんなお茶を入れてくださっていたのかはわかりません(^^ゞ 大東町のみなさん、ありがとうございました。

 

 車は、そのまま国道54号にでて、大和村へ向かいました。ここに道の駅があるので、ちょっと仮眠をとるには最適というわけです。ちなみに、大和村の隣に羽須美村という村があるのですが、こちらも蛍が有名だそうで、島根県で蛍というと、羽須美村を指すようなぐらいインターネットでかなりヒットします。こちらは、別の機会に寄せてもらおうということで、今回は遠慮させていただきました。
 大和村では、ぐっすりと睡眠をとってしまい、いったいどのあたりがどう、仮眠なのか謎ですが、結局、活動をはじめたのは午前9時半すぎ。たしか、8時頃に目覚めたはずなんですが、ぼーっとしていたら、9時すぎになっていたというわけです。すっかりと遅くなってしまいましたが、とりあえず朝の散歩。今日は、晴れるということだったのですが、天気は曇のままです。ただ、雨が降りそうな雰囲気ではなかったので、そのあたりは助かったというところでしょうか。

 土手にあがり、中国太郎の異名を持つ、江の川を眺めます。このあたりは、まだ、水量がすくないのか、大きな川といった感じですが、それでもその雄大さは見事です。あれだけ雨が降った後だというのに、水量がそれほど増している様に見えないのは、この川の懐の大きさなのかもしれません。江の川の島根県側としてはかなり上流に位置することになるのですが、江の川全体でみると、このあたりは、もう中流にあたる様です。この後、広島県の三次市に入ったのち、ぐるっと180度回って、広島県の大朝町・芸北町あたりが水源になっている様です。河原におりて、しばし江の川を眺めます。見ているだけでも、飽きないのですが、今日の目的地は『三瓶山』ですので、小一時間ほど引き上げることにします。どちらかというと、しっかりと時間をつぶした感じはしますが・・・。

 

 ところで、土手にあがると中学校があったのですが、こちらの中学校、地域に根ざしているというか、学校特有の閉鎖感が無く、好感が持てました。土手と学校の敷地はフラット面でつながっており、その間に柵はありません。学校用プールは、土手を階段状にして大会などがある際には、こちらを観客席にして使える様に整備されていました。池田の小学校の事件があったので、都会でこれをするということが、果たして可能かどうかという点は別にして、学校という閉鎖的な部分が開放されるというのは、やはり好感が持てます。でも、私みたいな旅行者が、たまたま通りかかって、しげしげと見ていると、これはまた『不審者』ってことになってしまいそうですが・・・(^^ゞ

 道の駅に併設の地域振興施設では、大和村の特産品が売られています。といっても、それほど数があるわけではなく、お客さんもまばらといった感じです。道の駅自信は、トイレと道路情報があるだけの簡素なもので、横にある地域振興施設がこちらの道の駅のメインになっている感じです。ここでは、『またたび茶飴』なるものを購入。「猫にマタタビ」といいますが、そのマタタビがこの大和村の特産品だった様です。

 

 車を走らせ、今度は『大和荘』に立ち寄りました。潮温泉という温泉がわき出ているそうで、目ざまし変わりというわけです。料金は315円。お風呂には、ボディシャンプーが用意されていましたが、洗髪用シャンプーなどはありません。この値段で、そこまで要求するのはどうかと思いますけどね。石鹸があるだけでもありがたいと思わないとね!
 源泉は20度以下の冷泉の様です。つまり、沸かし湯ってことになります。ということは、循環湯?と思ったのですが、どうもそうでは無いようで、湯船からお湯がどんどんと溢れています。お湯は濁り湯なので、簡単にそれとわかります。大きな湯船の他に、泡風呂というよりも、完全なジャグジーがひとつ、後はどう操作したらいいのか良く分からない、打たせ湯などがあります。打たせ湯は横の蛇口をひねるのかな?ボタンがあるわけでは無く、お湯も流れ出ていなかったので、使えるのかどうかは、わかりません。ちなみにジャグジーは、無色透明のかなりぬるいお湯でしたので、こちらは温泉では無い様です。

 ちょうど、お昼の時刻にかかった様で、段々とお客さんが減って行ったといった感じです。この日は、お昼に団体客があった様で、かなりバタバタとしている様でした。ここで、食事もできるとのことだったので、どうしようかと悩んだのですが、なんでも、食堂は団体客の貸し切りとして営業していた為、お昼ごはんにはありつけませんでした。

 

ホームページへ戻る

中国編に戻る

その2へ戻る

その4へ進む