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蛍・あじさい・三瓶山梅雨の島根中央編(2003/6/14〜15)

 

 市内をうろうろと歩いて、宍道湖と中海を結ぶ大橋川に出ました。ここに松江大橋という橋がかかっており、この南詰めの東側に、ちょっとした広場があります。橋を見るのにはちょうどいいのですが、こちらには記念碑というか慰霊碑があり、説明を読むと、江戸時代にこの大橋をかけるのに大変な難工事で、人柱を立てたそうです。その人柱になられた方への感謝と慰霊を込めたところとのことでした。
 それにしても、日本全国に人柱を立てた話が残っていますが、実際考えてみると、とんでもない話ですよね。ただ、これにより、工事が成功したというのも、不思議な話なんですが、やはり工事を行った人夫さんも、誰かが人柱になったことで、今まで以上に必死になって作ったのかもしれません。今の世では考えられないことですが、当時の日本に置いては、秘策中の秘策といったところ立ったのでしょう。時代が違うので、それが良いか悪いかを論じるべきではありませんが、結果として、当時の人々も人柱になった方に対して、陳謝の意味もあって、石碑や地蔵尊が作られたのかも知れないと思いました。
 ところで、松江大橋ですが、大橋川をまたぐ橋の中で、一番小さい橋の様です。他に宍道湖大橋、新大橋、くにびき大橋、そして中海に近い中海大橋がありますが、いずれも、松江大橋よりも交通量が多い様に感じます。恐らく、この橋へのアクセス道路などが狭く、旧市街地といった雰囲気のところにかかる橋であることがその原因なのでしょう。

 

 そこから少し南に下がったところにある、ペンシルビルというビルに向かいました。松江市の総合庁舎的なビルで、1階が松江市立子供科学館、2階以上に託児所や児童相談所、男女共同参画センターなどが入っています。とりあえず、子供科学館に立ち寄ろうと思い、中に入ると、まず大きな大画面プロジェクターでテレビ放映がなされています。喫茶店があり、そのまま子供科学館に入ります。2階へはエスカレーターがあった様ですが、使用中止の柵がされており、2階から階上に対しても同様でした。もともとは、再開発ビルか何かを目的に作られたのかもしれませんが、不況故に思った様にテナントが集まらず、結果的に市の関連施設のみが集結したといったことなのかもしれません。このあたりは、憶測ですので、その様な雰囲気に感じられました。
 子供科学館は、なんだか、不思議な施設でして、水族館・・・というか、なんというか・・・。力が入っていたのが、ウォーターテレビによる水槽の魚の再現。NECのテレビで、画面の手前に水が入っており、水越しにテレビが見られるというもので、ここに魚の映像を流せば、水槽気分・・・といったものです。本物の水槽で見るよりも、色鮮やかに見る事ができますと説明されていたのですが・・・これは、ちょっとねぇ・・・。とにもかくにも、科学館というよりも、テレビによる水族館といった色が強く、ちょっと期待はずれ。それでも、1時間弱ほど見学しておりました。ちなみに、3Dシアターなるものがあり、こちらは市内の小学生には無料で開放されていました。これぞ住民サービスだな、と思いました。

 

 そこから、しんじ湖大橋を歩いて、松江しんじ湖温泉に向かいました。時間は4時を指しており、のんびりと宍道湖を眺めながら、社会保険センターへ向かいました。確か、土曜日は営業していたはず・・・と思って向かいました。前回2月に訪れた時と、これと言って大差はありません。それでも、やはり観光地近くに歩いて行ける温泉があるというのは、手軽でいいものです。入湯料は300円でした。


 レンタカーの貸出時刻まで約1時間。雲が厚く、宍道湖の夕日は拝めそうにありません。天気に左右されるのはしょうがないわけですが、気になるのは、今晩の蛍鑑賞。「雨が降らなければいいのだけれど」と思いながら、トヨタレンタカー松江南営業所に向かいました。

 途中、しんじ湖大橋の袂にある須衛都久神社に立ち寄りました。こちらは、昨年12月に訪れた時に、鳥居が木々でふさがれており、なんとも不思議な神社だなぁと思ったのですが、今回はその謎を解くといった気持ちに訪れました。結果を先に述べると、こちらの神社が本殿を立て替える時に拝殿の向きが変わった様で、拝殿に合わせた形に鳥居を移動したと見るのが正しい様です。ただし、鳥居は撤去せずに、そこから入る事が出来ない様に木々をその下に植えた様でした。そんなわけで、境内に入っても、その旧鳥居側には何もありません。
 祭神は、イザナミノミコトと、スサノオノミコト。こうやって考えると、島根県にはスサノオノミコトを祭る神社が多いなぁと感じます。神社の鳥居横には見事にアジサイが咲いていました。

 

 

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