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台風4号!東島根旅行編(2003/5/31〜1)

 

いろり茶屋 隣にあるいろり茶屋で食事をすることにしました。こちらのお店、以前に蕎麦打ち体験が出来るということで、問い合わせの電話を入れさせていただいたことがあるのですが、あまり蕎麦打ち体験に対して力を入れていなかった様で、電話口からもそれがひしひしと伝わる感じで、あまり印象が良くありませんでした。
 で、中に入ると、いらっしゃいませと声をかけてくれるのですが、その後どうしていいやら?勝手に席に座っていいものなか、それとも案内してくれるものなのか分かりません。どうやら、適当に座っていいみたいなんですが、それならそうと、「お好きな席にどうぞ」と声をかけてくれてもいい様なものだと思うんですけどね。

 今回は、割子そばとうなぎ茶漬けを注文してみました。そばは、蕎麦打ち体験をやっているぐらいですから、自家製だと思い注文しました。そばの方がうどんよりも100円高いというのも、自家製麺を使っている証拠の様な気がします。もう一つのうなぎ茶漬けは、なんだかこちらのお店、うなぎ関係に力を入れている様でしたので、それを注文した次第です。だって、割子そばだけじゃ、少ない感じがしたんです。で、後からメニューを見てみると、そば・うどんメニューに+200円で定食に出来ますと書いてあるでは無いですか!あ、しまった・・・と思ったのですが、うなぎ茶漬けも楽しみでしたから、良しとすることにしました。
 先にうなぎ茶漬けだけが出てきたのは、ちょっと考えものでしたが、味は、上々。力を入れているだけあります。そばは、その切り方から自家製で、腰がしっかりとしている感じです。実は、私は、そばをあまり食べない方だったんですが、島根県で割子そばを食べはじめてから、段々と蕎麦好きになっていきました。個人的には、弥栄村のふるさと体験村のお蕎麦が一番好みだったりします。

風土記の丘資料館 さて、車に戻って・・・と思ったのですが、雨足は強まるばかりで、今まで以上にひどい状態。風も結構吹いている様でしたので、よくもこんな状態で飛行機が着陸できたなぁと思います。なんせ、傘を持って車に戻っても、車の中に入る時に思いっきり濡れてしまいます。足元の水たまりは、靴の底より深くなりつつありますし、大きな傘を持って行っても意味が無いぐらいに降っている状態です。とりあえず、目的地を決定しなければいけないわけですが、雨ということで、資料館・博物館系を探す事にしました。ナビゲーションシステムを操作して、目ぼしい博物館を検索すると、「八雲立つ風土記の丘資料館」がありましたので、ここに設定。車を走らせることにしました。
 ナビに言われるがまま車を走らせます。今回の道中は、結構ナビ任せだったのですが、これって方向音痴になってしまいますね。精度が高くなれば、高くなるほどこの傾向が強くなる気がします。これじゃぁ、いかんと一応全体道程や、地名などを覚え込もうとするんですが、これがなかなか的確に案内をしてくれるので、全く意味の無い行動ってことになります。
 雨足は、強くなる一方で、特に玉造温泉の南側の交差点を曲がるまでは、ワイパーを最速で動かしても、水はけがなされないってぐらいでした。普段よりもかなり疲れた状態で、風土記の丘に到着。こんな日に誰もいないだろうと思っていたのですが、大きな駐車場に5〜6台の車が駐車していました。

 幾分、雨足は弱まったものの、本降りの状態であることは間違いありません。風土記の丘資料館は、風土記の丘公園の中にある様で、この資料館まで駐車場から200〜300m程のゆるやかな坂を歩かねばなりません。雨が降っていなければ、なんてこと無いのですが、今回の様な台風だと、この距離が以上に長く感じます。一応、カメラを出して写真もとっておこうと思うのですが、時折雨足が強くなり、カメラに雨が当たるので、なかなかつらい感じです。
 しかしまぁ、傘をさして歩いていたわけですが、ズボンの裾はしっとりと濡れている感じです。えらい日だなぁと思って、資料館に入ります。入館料は200円。建物はコンクリート製の独特の形です。作られたのが、昭和50年代ということで、島根県の他の資料館よりも古いと言えます。中に入ると、主に古代期の展示がなされており、今回は常設展のみでした。私以外に中年の御夫婦が先に見学されていた様で、ちょうどすれ違いに帰られました。

風土記の丘資料館から望む で、古代期の埴輪や土器などの出土品が中心でしたので、あまり興味が無かったこともあって、全体をさらっと流す様な感じが見る程度でした。前日の寝不足などもあって、ちょっと椅子に座ると、ふーっと記憶が無くなり・・・5分程眠ってしまいました(^^ゞ
 いや、こりゃいかんということで、すぐにこちらの施設を後にしたわけですが、外は相変わらずの大雨。本降りのままです。でも、せっかくやってきたのだからと、ちょっとばかり雨の中周囲を散策してみようかと思いました。ずーっと気になっていたのが、竪穴式住居で、この大雨でも雨はきちんと防げているのか気になります。周囲の景色を撮ったものの、傘を持って、カメラを持ってってことになるので、結構大変。生活防水すらされていないカメラとなると、気を使います。
 ふと、資料館の上を見るとどうも展望台になっていることに気づきました。ちょっと変わった作りだなぁとは思っていたのですが、展望台につづく階段が玄関を覆っていたとは全く気づきませんでした。で、一応、登ってみたのですが、危険防止の為か、塀が高く、小さなお子さんでは、景色を見る事が出来ない様な感じです。まぁ、この雨の中、見えなくても当然ですが・・・。いや、そうじゃなくて、晴れている時でも、見にくいってことです。

 続いて、竪穴式住居に近寄っていきます。雨がたまった芝生の上を歩くというのは、結構嫌なもんですが、目的達成の為ということで、そちらへ歩いていきます。と、近づいて分かったのですが、竪穴式住居の中に誰かがいるでは無いですか!ということは、きちんと雨が凌げているってことですね。まぁ、それは確認できたからいいとして、ちょっと周りを撮影していたら、中に入っていた人が気をつかってか、出て行ってしまいました。でも、入り口が狭く、傘やカメラが気になるので、中に入るのを断念。なんだか、若いカップルだったんですが、悪い事したなぁって感じです。こんな、彼らもこんな雨の日に、こんなところにやってくるやつはいないだろうと踏んでたと思うんですけどねぇ。

 

風土記の丘公園からかんべの里への連絡道 さて、一通り見学を終えた後、次に駐車場のところで見かけた、「民話館」に向かうことにしました。駐車場からは約5分とのことなので、濡れているついでだと、歩きはじめました。雨足は、普段のまとまった雨といったぐらいまで落ち着いてきましたので、ちょっとは歩きやすくなっています。しかし、坂道であることは、靴の濡れを大きくします。左手を見ていると、八雲立つ風土記の丘公園の休憩所が目に入ります。すぐに坂になっているので、この道との間に階段を作れば行き来がしやすいと思うのですが、施設が違うということを見せるためなのか、柵がしてあり、駐車場経由でなければ、行き来ができません。ちょっと改良の余地がありそうです。右にカーブすると、自然の森という公園への入り口があります。雨でなければ、確実に立ち寄ったと思うのですが、この雨だ度さすがに利用する気にはなれません。
 まず、左手に工芸館がありました。民話館へは徒歩○○○歩(記憶では253歩なんですが、不確かです)と書いてあり、まだ奥にある様です。この道の先に「駐車場」があり、その手前に民話館がありました。こんなことならば、車でやってこれば良かったと思ったのは言うまでもありません。民話館の前の看板を見ると入館料400円、開館時間は17時までとあります。今は15時30分ですので、ちょうどいい具合かと思います。その看板には、この民話館を作った意義を掲示しており、なんとなく信念がわかる気がします。風土記に出てくる地名「出雲神戸」から、出雲かんべの里と名付け、神話(出雲神話)、伝説(弁慶)、昔話(小泉八雲など)を集め、子供たちに伝承していく発信地にしようというものだそうです。入館料400円にちょっと抵抗があったのですが、まぁ、これもいいだろうということで、中に入ってみる事にしました。

 まず、400円を支払います。この雨の中やってきたことに驚いてる様子で、更に「お時間は大丈夫ですか?」と聞かれました。こちらとしては、全然問題ありませんので、その旨を伝えると、まず最初にマジックビジョンで、小泉八雲の耳無し芳一の上演がありました。50名程度は入れそうな大きな部屋で、私だけの貸し切り上演という贅沢さ。でも、その反面、自由に見せてもらえる施設ではないの?という気になります。とはいっても、「耳無し芳一」の物語の世界にどんどんと引き込まれていき、楽しく拝見させていただきました。上演が終わると、同時に今度は、違う中年の女性かあらわれ、続いて向かい側の「いろりの部屋」に勧められました。ここでも、時間のことを気にかけてくださったのですが、それは全く問題無いので、その旨を伝えました。
 いろりの部屋は、「おばあさんが子供たちに昔話を話す」というイメージで作られた部屋で、いろり自信は模型になっていました。もんぺ姿の女性が、いろりを挟んで向かい側に座り、昔話を話してくれるという設定です。これが、この民話館の目玉の様で、語り部さんが、生の声でお話をしてくれるわけです。今回は、私のみですから、これまたお得というところでしょうか。
 こぶとりじいさんを初め、3編を披露してくださいました。舞台や映像で見ているのとは違って対面ですので、こちらの反応を見ながらお話をしてくださいました。こぶとりじいさんについては、一般的なものとはちょっと違う、出雲バージョンを披露してくださいまして、話の違いなどを聞いているのでも楽しくなります。他に、影食を食べていたたぬきの恩返しの話をしてくださいました。

 

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