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24000歩の苦労が実った?室蘭編1 |
最初にお断りしますが、かなりの長文ですので、2つのファイルに分割しております。(このページは28Kbps153Sec)
夏に北海道にいくことは、5月に決めていました。しかし、お盆休みは船が満席でとれなかったというのは、新旭風車村編、南紀一周編で触れています。で、当初予定では九州に向かう予定であった、JASのバースデイ割引を北海道行きに当てることにしました。私の誕生日期間は、多客にあたる為、少しずらしての割引期間となるのものの、夏休み中であることから予約をとるのはかなり難しい様に感じていました。
で、結局、とれたのが、往路が新千歳空港行き、復路が青森発・・・。かなり変わった行程になるなぁと思ったものの、他に良さそうな選択がなかったので、新千歳〜青森は列車で移動して、函館などで宿泊しようと考えていました。
しかし、函館あたりのホテルも特に見つけることが無く、時間だけで過ぎていき、お盆が空けてから、室蘭のホテルサンルートに予約しました。最悪の場合は、札幌発函館行きの夜行列車という手も考えておりましたが、予約がとれた室蘭ということにしました。
しかし、前後の電車の時間、青森からの飛行機の時間などの制限があるので、どの様に行程をたてるべきかあまり深く考えずに望み、室蘭の観光名所すら良く把握せずままだったので、どの様になるのか、不安もあり、楽しみもある旅行です。
ちなみに、2001年8月〜9月の旅行ラッシュき幕開けです(北海道・サイパン・宮崎を2週間おきに旅行します)。
午前8時20分伊丹空港発のJAS661便に搭乗する為、自宅を7時過ぎに出発しました。今日から大阪モノレールのダイヤ改正が行われ、12分間隔から10分間隔に運転時間が縮まるので、以前より大阪空港へ行きやすくなると期待しましたが、朝の時間は、阪急が15分間隔(15分に普通が2本のダイヤ)だった為、待ち時間が長く、大阪国際空港に到着したのが、午前7時55分でした。
大阪国際空港のリニューアル工事が完了し、JASのカウンターが、モノレールの駅に近くなり、カウンターの構成も大分模様替えされていました。
ずらりと並んだ、自動チェックイン機は透いているものの、友人カウンターは行列。バースデイ割引は搭乗の際に、公的書類の提示が必要という旨を読んだのですが、自動チェックインカウンターの場合はどうなるのかなぁなどと不思議に思いながら、チェックイン。問題無く、チケットが出てきたので、一体いつチェックするのだろうと不思議に思いつつ、手荷物検査場へ。
手荷物検査場で、腕時計や財布をカゴに入れて、搭乗券をチェックすると、半券部分が記入されていません。「ありゃ?これは?」と思って、搭乗券をじ〜っと確認すると、『自動チェックイン出来ません』と記入されているではありませんか。うわっ!ってな具合で、あわてて、腕時計をはめて、財布をもって、チェックインカウンターへ。行列は納まることなく、とりあえず、一番後ろに並びました。並び始めたのが8時。チェックイン終了が一応出発の15分前とのことだったので、あせりながら、順番を待っていました。
前に20人程いたのですが、同一グループの人が並んでいたり、チェックインカウンターの手際が良いということもあって、3分程で順番が回ってきました。半分印刷されていない搭乗券を差し出し、免許証のJASカードの提示。1分程で手続きが終了し、そのまま搭乗ということになりました。
にしても、紛らわしい半分印刷した搭乗券を発行せずに、画面に『自動チェックイン出来ませんので、チェックインカウンターをご利用ください』といった旨の表示が出てきた方が混乱しない様に思うのですが・・・。なんだか、なぁってと思いました。そんなこんなで搭乗口に到着した時には、もう搭乗手続きが開始されており、待合所には人がいません。
8時20分定刻通りに出発、天候は雲が多いものの晴れ。このまま北海道まで晴れていてくれているといいなぁと思っていたものの、津軽半島を最後に白い雲に覆われてしまいました。そのまま新千歳空港に到着。空は雲に覆われているものの、雨が降りそうな様子ではありません。
予定していた電車は10時52分発。これに乗れば、各駅停車の乗り継ぎで室蘭に向かうことができます。時間は10時10分だったので、十分に時間があります。そんなわけで、JRのみどりの窓口に行って、2日目の予定を立てることにしました(今回は時刻表を持ってなかったので、事前に検討していませんでした)。
到着ゲートを出て、ふと室蘭行きの高速バスがあるかもしれないと気づき、バス乗り場に。11時出発室蘭行きがあることを確認し、JRみどりの窓口へ。時刻表で、まずは室蘭行のバスの運賃と時刻を確認。所要時間が1時間40分で室蘭に到着することが判明。これを利用すると、普通電車の乗り継ぎで室蘭まで向かうのに比べて、安価でかつ早く到着することが確認できた為、JRで室蘭に向かうことは断念。
次に、二日目の行程を検討。青森空港18時00分出発の飛行機に搭乗する為、青森駅に到着するのは16時30分頃が適当であると予測。ただし、連絡バスの出発時刻がわからない為、これは電話で確かめることにした。時間をたどると、どうふら11時9分の特急北斗に乗ると、函館に13時30分頃に到着。13時39分出発のはつかりかもしくは、その後の海峡に乗り継ぐと、はつかりの場合、15時34分、快速海峡だと、16時41分に到着。
最終決定はバスの時刻。時刻表に乗っているバス会社に電話をかけると、16時40分発だという。おしい。これは、間に合わない。そういうわけで、はつかりで向かうことにした。みどりの窓口で東室蘭から青森までの乗車券と特急券を購入。余計に1600円強を支払わなければいけなくなったが、タクシーで空港に向かうのに比べれば安いと考え、納得。
バスはどうやら国際線搭乗口の方が始発らしいので、ちょうど逆側のバス乗り場まで歩いて向かった。
ただ、新千歳空港の工事中ということもあり、外側の通路が軒並み閉鎖。館内の通路は出発客でごったがえしており、なかなか歩きづらい。
バスは定刻に出発。当初は東室蘭で下車して先にチェックインし、その後地球岬にでも向かおうかと思っていたのだが、この時間、さらにこのバスであれば、先に地球岬に迎えそうな気がしてきた。更に、もしかして、母恋付近のバス停に到着するならば、願ったりかなったりでかなり便利な気がする。バスに乗っている最中に予定を変更して先に地球岬に向かうことにした。
室蘭東町バスターミナルを出発すると、乗客がすっかり減ってしまい、私ともう一人だけになった様子。すると、運転手がこちらに向かってきて、どこまで行かれますか?と聞いてきました。母恋のバス停が悪のかどうかわからないものの、とりあえず、『母恋』と告げると、母恋駅前バス停があるそうで、とりあえずここで下車。当初は、JRの母恋駅で下車するつもりだったわけで、全然問題無い。
母恋駅前で下車すると、地球岬通りと銘打った整備されている通りがあった。やっぱり、母恋からだと近いんだと認識して、地球岬通りを歩く。以前立ち読みしたガイドブックによると、室蘭駅からバスで地球岬団地下車7分となっていた。しかし、地図で調べると、母恋駅からは3キロ弱とのこと。これくらいであれば、バスに乗るよりも歩いた方が良さそうと思い、母恋から歩く様に決めていた。
花の町室蘭と書いたプランターが沿道に並び、整備された歩道は歩きやすい。しかし、15分程歩いたところで、普通の道路となった。プランターはまだ続く。一体どこまで続くのだろうと思いながら、30分弱程歩くと、地球岬団地バスターミナルに到着。ここから地球岬までは1.2キロとある。地図では判らなかった坂道が足を遅くさせた様だ。
坂を登りきると海が見えた。金屏風と名付けられた名勝地の様だが、こじんまりとしている。地球岬が果たしてどれくらいのものなのか、なんとなく、嫌な予感が頭をよぎった。金屏風から800m。とはいえ、また坂道が続く。体から、滝の様に汗が吹き出す。平地で800mというと、気楽に歩けるのだが、坂道で800mというのは、かなりしんどい。ここまでの道のりも坂道、これから先も坂道。眼下に見える室蘭の町並みがとても綺麗に思えるとともに、ここまで登ってきたのかと驚く。
地球岬が近づくと、音楽が聞こえてくる。どうやら、何らかの施設がある様です。時間的にもお昼時なので、昼食もできるかと思いながら近づくと、3件ほどのお土産物屋が並んでいて、その上には、室蘭郵便局の特設出張所。最近は観光地に出向くと、かならずといっていいほど郵便局が販売に来ているなぁと思いながら前を通りすぎて、地球岬へ。更に坂を登ったところに、地球岬展望台かあり、そこからの眺めは、聞きしに勝る大展望。地球は丸いというのを、確かに実感できる気がします。何が違うのか考えてみたところ、どうやら180度以上が海という環境がその様に感じさせるのかもしれません。さらにその先、少し下りたところに、『チキウ岬灯台』があります。ただ、地球岬展望台よりもかなり低い位置にあるのが不思議な感じがします。普通、灯台って高台にありませんか?
展望台の少し奥まったところに、鐘があり自由についていいようです。どの様についたらいいのかわからず、何度か繰り返して挑戦したら、とんでもなく大きな音が出てしまいました。
お土産物屋さんで、ソフトクリームを購入。北海道らしい味です。食事をすべきかどうか悩んでいたところ、そのソフトクリームを扱っているお店で、『アイスクリームの天ぷら』を扱っていることがわかりました。是非一度食べてみたい。でも、もうソフトクリームを食べているので、さすがに二個連続というのは・・・ということで、うろうろと迷っていたあげく止めてしまいました。おなかは空いている様なそうで無い様な状態であった為、他に何も食べずに地球岬を後にしました。
帰路は同じ道を歩いて母恋に戻るのと、距離的には1Km程長くなるものの、違うルートの室蘭に出る方向とありどちらにしようか悩んだのですが、室蘭コースにしました。道路は、きちんと整備され歩道が確保されており、さほど苦しくありません。ただ、やっぱり汗はでてきます。
15分程でチャラツナイ展望台に到着。金屏風よりもひっそりとしており、私が到着する前に一台の車が駐車場内を素通りしていっただけで、展望台に立ち寄った時は、私だけ。寂しいなぁと思っていたのですが、展望台の雰囲気を見ると、瞭然。展望というよりも、木々の間から少し見えるといった感じで、特にここで展望する様な光景では無い様です。
そこから先、道路が急に狭くなり、歩道も無く一般の山道といった様な感じになってしまいました。ところどころ、展望台とまで整備しなくとせ、見晴らしの良い場所地は車が止めれる様な広場があり、室蘭の岬が見ることができます。
更に歩くと、急峻な山の中に墓地があり、その前後から下り坂に転じます。下りきったところで、赤い番傘が飾ってある家があると、その中から、おじさんの声で『お茶飲んでいかないか?』と声を掛けられました。「え?」っと思っていると、小さく、峠の茶屋とかかれた看板が。あ〜、お茶屋さんかと思っていたらそういうのでは無く、峠を降りてきた人、また登る人の休憩所になればと思って無料奉仕してくれているとのこと。さすがに、ここまで歩いてくるとしんどかったので、休憩させていただきました。
赤い傘と赤い毛氈で、和風な雰囲気の休憩所をイメージされたお庭で、しばしお茶をごちそうになりました。先客が2名(年配の女性です)がいらっしゃって、4人で、少し雑談をしておりました。その女性二人は姉妹だそうで、妹さんの方が大阪在住で夏の1カ月だけ、実家に戻って来られているとのこと。
また、北海道の暮らしも少し教えていただきました。室蘭は札幌に比べて雪が1/3程度だそうです。しかし、風が強く、冬場は5〜6メートルは当たり前とのこと。風と雪のどちらがいいかと考えると、雪は雪下ろし、雪かきなどの労働がきついそうで、風の強い室蘭の方がすごしやすいと仰ってました。雪がはらはらと落ちてくるのは、ロマンチックで雰囲気はいいそうですが、その後の労働を考えると、雪が積るのは閉口されるそうです。ちなみに、室蘭は風が強いので雪が落ちてくると、吹き飛ばされてしまうそうです。
15分程休憩させていただき、駅までの残りを歩くことにしました。ところが、先程の方が車で送ってくれると仰ってくれました。せっかくなので駅まで歩きたいという気持ちかあったので、断ってたのですが、何度か誘ってくれるので、特別歩くべきものでもないし、せっかくの機会でしたので、乗せていただきました。
峠の茶屋のご主人は、『10月までやってるので、いつでもいらっしゃい』と声をかけてくれました。なかなか、貴重な体験をさせてもらったなぁと感謝しております。
室蘭駅まで送ってくれると思っていたところ、室蘭駅周辺の案内も兼ねて、一通り目ぼしいものを見せていただきました。記憶に特に残ったのが、サッカー場。入り口がフェリーの形になっており、汚れ具合からもフェリーっぽかったです。
更に、室蘭港の説明(天然の良港だそうで)と突堤の方まで行っていただき、室蘭湾をまたぐ白鳥大橋までつれていっていただきました。さらに、白鳥大橋の道の駅で駐車していただき、資料館の見学時間まで設けていただき、なんだか、非常に恐縮してしまいました。結局、白鳥大橋を渡り、私が宿泊する予定のホテルサンルートの前まで送っていただき、ありがたいことこの上ありません。
その道中、登別温泉でお祭りをしている旨を教えていただき、この時間からだと、16時30分頃に東町ターミナルからバスがあるとのこと。また、時間的に明るいうちに到着するので、地獄谷を見ることも可能で、登別温泉の日帰り温泉「さぎり湯」のお湯がなかなかいいので、これから予定が無いのならば、そんなに遠くないので、行ってみるといいということを話していただきました。何から何までありがたい感じです。
そんなわけで、ホテルのチェックインを済ませ、10分ほど休憩した後、東町ターミナルに向かって歩き始めました。
私の泊まるホテルは、JR東室蘭駅の西口を出て5分ほど歩いたところにあります。東町ターミナルはJR東室蘭駅を挟んだ反対側にあり、駅からこれまた5分ほど歩かなければいけない様子なので、少し時間に余裕を持って、4時すぎにホテルを出ました。
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