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島根県西部地区体験旅行 その1(2002年9月15日〜16日)

 

 島根県へは突然行ってみたくなるものです。なぜかは良くわからないんですけど、どうやらそういう傾向があります。今回も、秋田から帰ってきた時にふと、島根県に行ってみたいなぁと思ったのがきっかけでして、空港に出迎えに来てくれていたY氏に、「島根に行かへん?」と聞いたのが最初です。Y氏の予定を聞くと、3連休の土曜日がいずれも出勤だから、という話だったのですが中日では無いので、旅程を1泊2日、もしくは2泊3日車中泊にすればいいわけで、当初は夜行バスコースを検討することにしました。
 しかし、話が本格化したのは、結局1週間前ぐらいでして、値段や空席状況、さらにどんなところに行くのかといったことを考慮していくと、どうやら高速バスよりも、レンタカーで行った方が安くあがるということが、ぼんやりとつかめレンタカーの予約、ならびに宿泊施設の手配、そして今回メインになっている体験の予約申し込みなどを行う様にしましたが、直近になっての手配でしたので、いずれも空いているところを探すのに苦労しました。

 メンバーはいつもの、Y氏、A女史、私の3名。A女史は風邪をおしての参加ということでして、本当にご苦労様でした。最終的な行程として、撮影旅行もかねますので、撮影スポットも何カ所か抑えておく必要があり、大まかには、14日の夜9時頃に大阪を出発、15日の深夜2時頃に江の川沿いの鹿賀付近で仮眠、午前5時頃に起床し朝焼けの撮影、午前8時頃に浜田市の畳が浦を見学、午前10時頃にゆうひパーキングエリアで食事、午後1時に弥栄ふるさと体験村にてそば打ち体験、午後5時に美都自然の森で宿泊、翌朝午前9時に出発し、午前10時30分に風の国に入って紙漉き体験、午後3時に大阪に向けて出発し、午後7時30分に解散という予定でした。

 

 今回は、かなり余裕のある動きをした結果、これが驚いたことにほぼ予定通り。2日目に雨やら渋滞やらで、30分程度の誤差はあったものの、概ね混乱もなく素晴らしい旅行となりました。ということで、その旅行を少しばかり追ってみることにします。

 まず、午後8時にいつものレンタカー屋さんで車を借ります。今回は車種指定無しのP2クラスだったんですが、予約する時も営業所側がかなり苦労して手配してくれたといった感じでして、残りわずかなP2クラスの中から配車されたのは、bBというスポーティー・カジュアルカーの部類に入るものでした。これはちょっと予想外でして、今までの私の雰囲気から考えてもこの車は合わない・・・。ちょっと驚きつつもとりあえず、それを使ってA女史か待つエキスポランドへ向かいました。天井が高く、車内は広い感じで、センターメーターを意識した作りの計器類などはトヨタ車らしい雰囲気があります。問題は、見た目だけなんですが・・・。いや、この形が不細工とか格好が悪いとかではなくて、あくまでbBが持っている雰囲気に私が似合っていないってことなんですよね。

 ま、それはともかく、エキスポランドで無事A女史を乗せ、続いて私の家に立ち寄り荷物を積み込んで、いざ出発。ちょうど時刻は午後9時となっており、なかなかタイミングが良い感じでした。中国自動車道吹田ICから入り、一路西へ車を進めます。いつも中国道を乗ろうとすると、神戸北ICぐらいまで混雑しているのですが、今回は車の通行量が少なく、スイスイ。宝塚までこんなに早く着くんだと驚いた次第です。まず最初に、西宮名塩SAで飲み物の購入と、私とY氏が夕食をとることにしました。注文したのは、和風かつ飯。味、接客態度ともに・・・。上り線では松屋が入っているのですが、下り線は普通のフードショップでして、こりゃ失敗したなぁと思ったのはいうまでもありません。

 私は、ミネラルウォーターを2種類、京都伏見の水と、大山チロルの水を購入しました。大山の水の方は、玉造温泉長成閣や東郷温泉などで風呂上がり用に置いてある水と同じもの。京都伏見の水は、黄桜がお酒用に販売しているミネラルウォーターでした。個人的に、大山の水の方が好みかな?といった感じです。

 さて、車は南光町を過ぎて、山崎バリアを通って岡山県内に入ります。西宮名塩を出て1時間半ほどかかってようやく岡山県ですから、兵庫県の大きさには驚いてしまいます。bBはとても快調に走ってくれ意外なまでに、安定性が高いというこに驚きでした。とはいっても、私の運転では、その性能の半分も使っていないんでしょうけどね・・・(^^ゞ
 と、ふと給油計に目をやると、もう半分ぐらいガソリンが減っている様です。どれだけガソリン食う車だと思ったのですが、そういや、職場の後輩が以前に浜田に訪れた時に、ガソリン代が目茶苦茶高かった記憶があるという話を聞いていたので、価格にある程度統制感のある高速道路の給油所で先に満タンにしておくことにしました。
 ということで、大佐SAで、とりあえず給油。ガソリン代は1L=99円でしたから、まぁ阪神間と比べてさほど変わらないといった感じです。20Lの給油でしたので、まぁこんなものかなぁといった感じです。いつもヴィッツしか乗っていないと、どうも燃費が気になってしまいます。

 もともとは、江の川PAで休憩をしようかと思ったのですが、江の川PAはどうやら駐車場とトイレしか無い様子でしたので、その手前の七塚原SAで休憩をとることにしました。こちらのガソリンスタンドはJOMO。あ、しまった・・・。JOMOだったら特約店マイルがもらえたのにと思いながら、しばしの休憩。0時周り、1時前に到着といった感じです。ここまでやってくるともう後一息といった感じです。ここのSAでは、パターゴルフができる施設があり、日中でしたら用具一式を無料で貸し出してくれ、息抜きが出来る様になっています。なかなか良いサービスだなぁなんて思いながら、再度車に乗り込み、鹿賀を目指します。

 

 千代田JCTで浜田自動車道に変わります。浜田自動車道は、対面通行の高速道路で制限道路も70Kmと控えめになっています。車の流れはだいたい100Km/hですから、普通の高速道路と速度の面では変わりないんですが・・・。
 広島県最後のIC、大朝ICで高速道路を降ります。長い長い高速道路の旅がようやく一段落したといった感じです。夜中なので、あまりお客さんがこないのか料金収受のおじさんも、私の車がやってくるのを見て、立ち上がったのが見えました。

 ここからは、国道261号を北上し、瑞穂町、石見町を通って桜江町の鹿賀を目指します。高速道路に長らく乗っていると、感覚がなかなか戻らないもので、大変危険だなぁなんて思いながら、運転していました。
 国道の横を濁川が流れるのを見ると、いよいよ江の川をわたり目的地、鹿賀です。6月の時と変わらず、鹿賀大橋付近の土手は工事中で、とりあえず土手あたりに車を止めて、仮眠をとることにしました。ところで、窓を締め切っていたのですが、3人だと暑くてしょうがないんですよね。それに、なんとなく息苦しい。途中、すこしばかり窓を開けることにしました。ちなみに、外は思っていた以上に寒い、そんな気温でした。

 午前5時すぎ。目が覚めると、まだ当たりは薄暗い状態でして、朝焼けには早い時間でした。空を見上げると、雲が多く、朝焼けは無理かななんて思いながら、カメラを用意。私が被写体にしたいものは、朝焼けではなく、鹿賀駅だったのです。夜のローカル駅特有のもの悲しげな雰囲気が鹿賀駅に漂っているのを撮りたかったのです。しかし、駅までの距離が遠くあまりいい写真とは言えませんでしたが・・・。

 午前5時半。夜がだんだんと開けていき不思議なことに雲が流れて言ってくれ、どうやらなんとか朝焼けの写真が取れそうな雰囲気です。午前5時45分。江の川の上流の方の山の向こうがオレンジ色に染まりだし、約30分間朝焼けを移す赤い雲がなんとも幻想的に見えました。日が登り切ると、とりあえず鹿賀駅の方まで歩いていくことにしました。なんとも簡易な駅だなぁと思うと同時に、待合室に蜘蛛の巣が貼ってあり入れないというのが、その利用者数の少なさを物語っている様にも思えます。というか、この鹿賀地区の集落の方が列車を利用しようとする場合、あまり待合室を利用されないだけかもしれませんが・・・。

 

 7時半頃までこの鹿賀の土手におりまして、晴れている今のうちに、畳が浦へ向かうことにしました。ただ、いつもの通り、川戸駅に立ち寄り、そこでダイエットコカコーラのスモール缶を購入し、江津市松川町太田の撮影ポイントでの撮影を行いながらですから、かなりのんびりとした感じで畳が浦に向かいました。今回は、いつもと違って、江津バイパスを通らずに国道9号線の江川橋を通って市街地を抜けるルートをとりました。というのも、江津バイパスにかかる新江川橋と国道9号の江川橋とでは、江の川までの距離が違い、橋を渡る時の景観が全く違います。今回は、じっくりと江の川の景観を見てもらうために、このコースを選びました。
 午前8時前の市街地は、さほど車もなく特に江津バイパスでなければならないというわけでも無いため、じっくりと江の川を見ることができるこのルートはなかなかおすすめです。

 畳が浦には8時すぎに到着。切り立った半島の向こうに石見畳が浦があるらしく、歩道専用のトンネルを抜けて向かいます。このトンネルの近くにも駐車場があるのですが、旅館専用らしく、一時利用は100円の駐車料金を請求される様です。といっても、まだ時間が早いのか係員の方はいないので、わからないといえばわからないんですけど・・・。まぁ、帰ってきてから徴収されても嫌なので、本来の無料駐車場に車を止めました。トンネルの途中で空洞になっている箇所があり、ここから日本海が眺められ、なんとも綺麗な景観を見せてくれます。ここから海へ抜けるための道が3本あるのですが、うち2本は立ち入り禁止の札がかけられており、一番新しく作られたと思われるトンネルを抜けると、そこが畳が浦です。このトンネルの中には、畳が浦に関しての説明が掲示されており、これを見るだけでもなかなかためになります。

 日本海の景観の中に、こういう風変わりな景観があったのかと思える岩場が目の前に広がります。釣り人が、ところどころで魚釣りをしており、すぐ沖を釣り舟らしき船が停泊していました。釣り舟としても良いのかもしれませんが、あれだけちかいと、石見畳が浦の観光用?とも思えます。それだけ、魚がつれやすいいい場所なのでしょう。
 水も綺麗で、良い風景なのですが、空は雲が広がってしまい、先程の青空には間に合わなかった様です。海風がつよく、しばらくすると体が冷えるといった感じです。私の場合、年中長袖なので、良かったんですけど、もし半袖の方がいたら、つらかったことでしょう。秋がやってきていると実感できる感じです。

 1時間程度畳が浦で過ごし、続いて、ゆうひパーキングエリア浜田へ向かいました。朝食をとるためなんですが、だいたいのお店が午前11時からで、開いているのは、セルフサービスのうどん屋さんとモスバーガーのみでした。ということで、うどん屋さんに入り、中華丼を注文。メニューそのものは、サービスエリアのスナックコーナーとさして変わらないといった感じです。ただ、値段が高い様に思えたのですが、うどんはとてもおいしいとY氏が言ってました。ちなみに、ダシは関西風で、メニューも京うどんとありました。
 しばし、道の駅で休憩をしながら、置いてあるチラシなんか見ながら、情報収拾をします。その中で特に驚いたのが、「中国地方初!ホットスポット」というものです。ホットスポットと聞いて、ローソンのほっとステーションを思い出してしまい、一体なんのこっちゃ?と思ってチラシをよくみると、今騒がれている『ホットスポット』のことでした。つまり、無線公衆インターネットのことですね。ゆうひパーキングエリアがそのホットスポットとして開放されているらしく、お試しのために、ノートパソコンや無線カードの貸し出しなんかもやっているといのには驚きです。
 残念ながら、ノートパソコンは車の中に置き去りにしていましたし、うちのノートパソコンは無線LANには対応していないので、カードの貸し出しを申し出なければいけません。今は、そこまで情報に困っているわけでは無いので、別に試してみようとかいう感じにはなりませんでした。ちなみに、回線はADSLにつながっているそうです。

 

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