風致地区は、観光にチカラを入れているのが良くわかるくらいに整備されています。郷土資料館もあり、時間があればゆっくり見てみたいと思うのですが、何となく今日はしっかり資料館で中を見てみる気になりません。風致地区を左に折れ、旭川に出ることにします。橋もどことなく、綺麗に整備されています。パンフレットによると、高瀬船の発着所跡があるそうで、それを見たのですが、石造りの護岸がその名残なのかなぁと思う程度です。

 気がついたら、パンフレットに掲載されている谷崎潤一郎の散歩コースを歩いている様です。確かに、散歩にはもってこいだと思います。ふと、スーパーの前にあるたこ焼き屋さんがいい匂いを周囲に振りまいていたので、思わず購入することにしました。たこ焼きを買う時、「1つ」と言うべきなのか、「1皿」というべきなのか、それとも「1舟」というべきなのか、ちょっと悩んでしまいます。なんてこと無いのですが・・・。
 と、たこ焼きを購入すると、たこ焼き屋のお兄ちゃんが、「いいカメラ持ってるね。」と声をかけてくれました。え?いや?、そんな・・・って感じで、しどろもどろになってしまいます。返した答えが、「デジカメですけどね。」って感じです。自分では、気に入っているC−2500Lですが、いいカメラかといわれると、一眼のフィルムカメラには、到底及ばない、コンパクトカメラの気分だったんですよね。でも、普通に見ると、コンパクトカメラよりも大きいですから、いいカメラに見えるのかもしれませんね。そういう風に言われたのが、初めてだったので、ちょっと驚きでした。
中国勝山風致地区 旭川
 鳴戸橋という橋の横から、川原に降りられたので、そこでたこ焼きをいただきます。川の音が心地よく聞こえ、中国勝山の町の重要なアクセントになっている様です。たこ焼きを食べ終え、また商店街を歩いて、一端、JRの駅に向かいます。中国勝山駅では、ちょうど津山方面行きの列車の出発時間が近づいている時間らしく、学生さんが大勢集まってきます。帰りの列車の時間を確認して、バスで帰るかどうかを検討した結果、列車で帰ることにしました。というのも、高速バスって予約無しじゃ乗れないんじゃないか?という不安があったんですよね。

 いよいよ列車の出発時刻が近づいて来ると、駅員さんが学生さんにはっぱをかけます。「ほれ、急げ。時間無いぞ。もうすぐ出発するぞ。」って言うと、学生さんは駅のホームを走ります。列車は2番ホームからの出発なので跨線橋を渡らなければ行けないのですが、ずるがしこい学生さんは、線路を渡っていったりしますが、あまり問題になっていない様です。田舎らしい光景だなぁと思ってみていました。すると、学生さんに混ざって、おばあさんが改札を抜け、その時も、思わず学生さんに声をかけるのと同じように急かしてしまいました。おばあさんは、慌てる。それ以上に、駅員さんが慌てて、「まだ時間あるから、あわてない様になぁ」と大きな声を張りあげます。何だか、この所作が面白いなぁと思います。残念ながらおばあさんだけでなく、回りの学生さんも歩いて跨線橋を渡ることになってしまいました。まぁ、定時運行できたらそれでいいんでしょうけどね。
 但し、本当に出発時間が迫っており、駅員さんは運転手さんに、おばあさんが乗るから、それまで出発を待つ様に声をかけます。こういうことってやっぱり重要ですよね。
 で、学生さんのほとんどがホームから消え、おばあさんが乗り込むと、汽笛一発列車が出発します。残念ながら、乗り遅れた学生さんがやはりいました。この後の列車は、3時間後・・・、重要な列車に乗り遅れた感じですよね。駅員さんのハッパも虚しく、ホームにいたのに、乗り遅れた学生さんもいた様です。
旭川 姫新線 中国勝山駅 駅舎

  

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