大きさは、それほど大きくなく、これといった特色が無いというと、それまでなんですが、灯台であることには間違いがありません。中に入ると、灯台に関する資料が展示されており、それを一つずつ眺めていくだけでも、結構楽しく感じます。やはり気になるのは、以前に訪れた灯台ってことになるのですが、その中でも、思い入れが強いのが、島根県の日御碕灯台と美保関灯台です。その写真を見つけると、どういうアングルで撮影しているのかなんて、考えてしまいます。
 高さは、それほど高く無いので、日御碕灯台の様に、まだか?まだか?と思う心配もありません。それ以上に、下を見ても怖くないということも、大きいですね。風は、決して弱くは無いのですが、突風というわけではありません。灯台から岬を眺めると、防空壕の様な施設があるのを発見しました。眼下には、漁船らしきものが通っており、曇ってはきていますが、まだまだ青空が見えて、ベストコンディションだなぁと思います。

 灯台に登るといっても、少し高台に上がったという感じですから、15分程度で降りてきて、今度こそ、龍飛岬に立ちます。先端部には、レーダー施設があるので、立ち入ることはできませんが、切り立った位置にあるので、私は怖くて近寄れません。そのレーダーの手前に先程の壕があり、そこには、「海軍監視台」という銘板がありました。どうやら、日本海軍がロシアなどの艦船がやってこないか、監視する場所だった様ですが、ただのコンクリート製の壕ですから、冬季の寒さは、絶えがたいものだったのでは、ないかと想像に難くありません。しかし、当時の日本軍にとっては、重要な場所である青森ですが、それを守るというのは、本当に大変なことだったんだと思います。

 

龍飛崎灯台 龍飛崎灯台から北海道を望む
 龍飛岬の見学を終え、駐車場に戻ります。3件あるお店を除き、真ん中のお店で「こんにゃくおでん」をいただきました。おでんって書いてあったのですが、私の中では、青森というと、こんにゃくというイメージがあったので、「1本ください」とだけ、告げてしまいお店の人と妙な間が・・・。色々な具があった様で、ホントにおでんを販売されていた様です。どれを選んでも1本50円という破格値とも言えるのですが、こんにゃくは、小さめですがその分、出汁がしみこんでおり、なかなかおいしくいただけました。
 で、これだけで、お昼ごはんを終わらすのはなぁ・・・と思って、左隣のお店を除くと、「イカ焼き」があり、焼いてないかなぁと思ったのですが、焼き上がったものが置かれているだけでした。それも、パックに入れられているので、なんだか、今一つ・・・と思ったのですが、お店の人が、「今焼いたばかりだから」と声をかけられると、一大決心して、イカ焼きを購入することにしました。1パック300円。普通の相場・・・と思いきや、なんとゲソまで入っている上に、そのイカの大きさたるや、普通のイカ焼きの2倍以上。大きめのお好み焼きを入れるパックに3つ折りで入れてある状態でした。味は、タレではなく、塩味故に、新鮮さが伝わって来る様で、これは、本当においしかったです。あまりにおいしいので、もう1パック購入しようかと真剣に悩んでしまいました。

 

龍飛崎海軍監視台 津軽海峡冬景色歌碑
 車を下の駐車場に移動させます。左手には、津軽海峡冬景色の歌碑があり、どうやら歌が流れている様ですが、風が強くて、聞き取れません。そこから50m程山側に、一部で有名な「階段国道339号線」の入口があります。一部で有名なだけなので、あまり人もいないだろうと思っていたら、ぽつぽつと階段国道目当ての観光客がやってきます。私がすれ違っただけでも、10組程度いらっしゃるわけですから、有名観光地って感じでしょうか。
階段国道 階段国道は、国道339号線の龍飛岬の末端部分で、全長300m程度の距離が、階段になっている部分です。国道でありながら、車が走る事ができないというのが、売りということになります。全国でもここだけしか無いということで、DISCOVER JAPANブームの時に、これで村おこしをしようと頑張ったそうです。いわば、今はその名残というわけですね。
 しかし、この階段国道、歩いてみると結構しんどいんですよね。上がってきた人を見ると、息が上がっている人が多く、たった300mだろう?って思ったのですが、なかなか、大変でした。グループで来ている場合は、上から下に降りていくと、下で、車が待っているというのが、多く、わざわざ下から上に上がる人は、一人旅もしくは、物好きといった方々のみでしょうか・・・。私は、きちんと一往復しました。本当にしんどかったですが・・・。

 

 さて、本当の目的地青函トンネル記念館に向かいます。青函トンネル記念館は、道の駅みんまやに併設されており、JR海峡線竜飛海底駅とケーブルカーで結ばれています。王道としては、JRの青函トンネル見学で、記念館とセットの券を購入すべきなんでしょうけど、こういう施設を慌ただしく見るのもどうかと思って、今回はこちらの施設を目的にやってきました。しかし、残された見学時間は約40分。こちらから、ケーブルカー竜飛海底駅に向かうことも出来る様ですが、勿論、そんな時間はありません。とたあえず、記念館内のみの見学とすることにしました。入館料は300円。お客さんは、まばらですが、全くいないということは無く、ほとんどのお客さんは、海底駅の見学も行う様です。そりゃ、そうですよね。ちなみに、竜飛海底駅には、随分前に訪れているので、それを見ないというのは、それほど、悔しく無いのですが、ケーブルカーは、ちょっと残念だなぁと思ってしまいます。

 

  

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