城ヶ倉大橋の屋台のこんにゃく 今度は反対側、八甲田山側に向かって左側、つまり黒石側に向かって右側を眺めます。こちらは、山並みが遠く、青森市内まで続くのが、わかります。先の南側とは打って変わって、視野が開け、一面の紅葉といった状態です。特に、日差しが指した時は、「絶景!」と叫んでしまいます。
 でも、怖くて、近寄れないんですが・・・。

 道路には、観光バスがやってきては、去っていきます。さすがに、車中観光にするにはおしいのか、バスから下車されるパターンが多いのですが、それほど長い時間とどまることも出来ない様で、橋の真ん中で、バスに乗車する姿が良く見られました。そうやって考えると、レンタカーで、思う存分紅葉を見る事ができるのは、贅沢だなぁと思ってしまいます。

 さて、青森側(八甲田山側)の駐車場に到着すると、早速こんにゃくを購入します。1本200円。特に高いわけもなく、安いわけもないなぁと思ったのですが、「はいっ」と渡されて驚きました。こんにゃくが一板(でいいのかな?)を、まるごとなんですよね。え?これを一人で喰えと言うのかい・・・っていうのが、正直な感想。かなり分厚く、そこに味噌が乗っているので、どうやって食べたら、汚れずに食べられるか思案する必要があります。うーむ・・・って思ったのですが、どうしようも無いので、大口を開けていただきました。
 「あつッ、あつつつつ」ってな具合で、いただきましたが、ダイナミックというか・・・。ヘルシーな食べ物なんでしょうけど、これだけいただくと、お腹が一杯っといった具合です。

 

 さて、こんにゃくをたいらげた後、車を八甲田山ロープウェイに向けて走らせることにしました。ただ、紅葉が見事であった為、特に、ロープウェイに乗らなくてもいいかなぁと段々と思うようになり、そういや、頂上付近はもう紅葉は終わってそうだなぁということで、ロープウェイの前に来て、通過することにしました。
 で、どこに行こうかと悩みつつ、とりあえず青森市内に向けて車を走らせます。フロントガラスからは、赤や黄色といった暖色系の木々が目に飛び込んできて、本当に秋真っ盛りの最高の時期に、やってこれたなぁと感慨も一入。そんな中、まさに紅葉のトンネルといった風情の場所があり、『うわっここで写真撮りたい』って思ったのも束の間、車を停車させる場所もなく、そのまま通過したところに、「萱野茶屋」があり、駐車場を発見しました。これ、幸いということで、車を止めて、歩いて先程のところに逆戻り。歩道がある訳ではないので、車に気をつけながら路肩を歩きます。そんなことをしていると、ふと「そういや今年は、日本のあちこちで熊の被害が出ているなぁ・・・」なんて、余計なことを考えると、妙に木々の中が気になってしまいます。元来怖がりなだけなんですけどね。

 

秋の萱野茶屋 萱野茶屋付近の紅葉1
 とはいっても、綺麗な紅葉のトンネルを逃すのは、あまりにおしいので、5分程度歩いて、目的地に到着。やはり、車の中から見たのと同じ様に、見事に紅葉のトンネルといった感じになっています。太陽のひかりがまぶしく、暖かな雰囲気が、この紅葉と見事にマッチする気がします。先程の城ヶ倉大橋からの紅葉は遠景の紅葉と言うならば、今、目の前にしている紅葉は、近景の紅葉ということになると思います。城ヶ倉渓谷の遊歩道は残念でしたが、その心残りを見事に払拭する様な紅葉に、思わず口が空いてしまいます。車通りは、少なくは無いですが、渋滞や車列が続くわけでもなく、ちょっと待っていると、車が途切れますから、撮影にはまったく影響がありません。というか、車すら気にならなくなる見事な、紅葉トンネルといった感じです。
 それでも、クマはやっぱり気になるんですけど・・・。

 ということで、10分程度紅葉を堪能した後、萱野茶屋前の駐車場に戻ります。で、ふとその時に、思い出したのですが、この萱野茶屋の駐車場って、2年前の3月に「チェーンの脱着場しらき駐車場」と言っていた場所なんですよね。なるほど、雪の時とは、これまた風景がここまで変わるんだ・・・って感じです。ちなみに、「雪と光の青森・十和田湖編1」の上から3枚目が、その時の萱野茶屋横の写真です。私が、親切に顔を突っ込んでるやつですね・・・。

 

萱野茶屋付近の紅葉2 萱野茶屋付近の紅葉3
 ここを出た後、どこに行こうかと悩んだ挙げ句、目的地を龍飛岬に決定。車で約2時間程度の距離になりそうですが、青函トンネル記念館に興味があり、こんな機会でなければ、なかなか行く事も無いだろうということで、車を北に向かわせました。流石に、青森市内に近づくと、車が多くなってきたので、国道7号のバイパスを通って、市内を避けることにします。そこから青森西バイパス、国道280号線の内真部バイパスを通って、三厩村に向かいます。このバイパス、最近整備した為か、走りやすく、北海道の道路を彷彿とさせるかの様な、直線が続きます。
 蓬田村でバイパスが終了。蓬田温泉の前を通って、280号線と合流。蓬田温泉は、帰りに立ち寄れそうな日帰り入浴施設でしたので、とりあえず場所の記憶をしておきます。蟹田町の市街地を過ぎると、県道12号〜14号を通る、JR沿いのルートに入りました。どちらも三厩方面に向かえるみたいだったのですが、なんとなく車が少ない方を選ぶことにしました。

 

龍飛崎灯台 これまた山道に入るのですが、こちらの紅葉は終わりを告げている様で、八甲田山ほどの見事さはありません。人家もまばらな山道を突き進むと津軽二股の駅が見えました。道の駅いまべつが併設されており、JR北海道の津軽今別駅もあります。津軽線の今別駅は、津軽二股から先に2駅北側にありますから、なんとも、ややこしい感じはしなくはありません。道の駅に立ち寄ろうかどうかようか悩みつつ、そのまま龍飛岬に向かうことにしました。国道280号線と再度合流すると、いよいよ、三厩村が近づく手前に、青函トンネル入口公園という看板を発見。これまた、気になるなぁと思いつつも、時間があまり無いので、やはり龍飛岬を目指すことにしました。三厩村を過ぎると、急に道路が狭くなり、何となく半島の端にやってきた感じがします。何となく、島根県の美保関に行った時のことを思い出します。あの時も美保関灯台に近づくと、道が狭くなったんですよね。
 狭くなったといっても、今までの道が逆に走りやすいぐらい整備されていた感じがありますから、それほど、大きな問題ではありません。切り立った位置に道路がある為、所々でトンネルがありますが、トンネル内で対向できる程の幅は無いのが、若干不安にさせてくれます。いよいよ近づいて来ると、大きく「青函トンネル記念館」の看板と、工事跡地が目につき、車をどこに止めようかと周囲を伺っていると、半島の上に観光バスが走っているのを発見。どうやら、そこまで向かうことが出来る様でしたので、そちらに向かうことにしました。すると、右手に「階段国道」の文字を発見。あ、そういや階段国道って、津軽半島だったんだ・・・って気づきました。これは、後でよらないといけないと感じつつ、駐車場に到着。意外なことにお土産屋さんが3店舗営業しており、20台程度の駐車がありました。たまたまなんでしょうが、灯台の一般公開をやっており、これは、またタイミングが良いということで、龍飛岬灯台も見る事にしました。こちらは、3時までの開館ということでしたので、とりあえず先に灯台に入ることにしました。

  

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