ホームページへ戻る

東北編に戻る

その2へ戻る

その4へ進む

雪に閉ざされた青森酸ヶ湯温泉’03編(2003/12/07〜08)

 

 翌日、目が覚めた時間が6時半。気温は、かなり寒い感じがします。時折、強い風が窓を揺らします。暖房を切っていたので、部屋の中はかなり冷たいのですが、それよりもなお、外の方が冷たい様で、窓が真っ白に曇っていました。まだ、時間が早いということで、もう一度、布団の中でうたた寝。二度寝というのは、なんとも気持ちの良いものです。結局、7時半頃に起き上がり、窓の曇りをぬぐって外を見ると、雪がシンシンと降っています。とりあえず、女性専用時間になる前にということで、ヒバ千人風呂に入ります。8時から女性専用ということで、男性用更衣室には、大きな看板がもう掲げられていました。

 お風呂から上がって、食事とします。食事は、和食中心のバイキング方式です。宿泊者からの評価はかなり高いのですが、私としては、まぁこんなものかなぁといった感じです。それにしても、お米がおいしいと感じます。こちらのお宿、面白いのは、宿泊客がかなり献身的でして、お客さんが配膳室に食器などを下げに行ったりします。基本的に、やらなくても構わないのですが、給仕係の人数が少ない為、手が回らないのを見かねて、配膳室に持って行っている様です。こういうところは、「湯治宿」としての性格も何らかあるのだろうと思います。ちなみに、メニューも限られたものを限られただけ提供する様な感じで、無くなった場合は、そのまま終了といった感じでした。

酸ヶ湯温泉、翌朝の部屋から見た風景    酸ヶ湯温泉ロビーから見たフロント

 食事を終えて、30分程休憩した後、最後に「玉の湯」に向かいました。一人で占領出来る可能性が高いので、こちらの方が気に入っていたりします。ただ、ちょうどヒバ千人風呂が女性専用時間が終わった所でしたので、それ以前にこちらに流れて来られていた方で、混雑していましたが、数分後には私だけという状態になりました。やはり女性専用時間のみ「玉の湯」が混雑する様です。

 10時ちょうどにチェックアウトをした後、バスが到着するまでの1時間20分程は、ロビーでぼ〜っとテレビを見ておりました。ちょうど、プロジェクトXをやっており、北海道の霧多布の診療所に関することで、前半を見ていると、「Dr.コトー」のドラマを思い出してしまいます。もしかすると、Dr.コトーのモチーフになった先生なのかもしれません。主題歌がどちらも「中島みゆき」さんであるというつながりは、たまたま何でしょうけど、無理矢理関連付けてみたくなったりもします(^^ゞ

雪の酸ヶ湯温泉    酸ヶ湯温泉・八甲田ホテルにとっては生命線とも言える除雪車

 外を見ると、雪は収まるところを知らないといった感じです。そう言えば、酸ヶ湯温泉を外から撮影していないということに気づき、カメラを持って、外に出てみたのですが、あっという間に雪が体に積もります。一面銀世界といった感じで、今日の帰りの飛行機は問題なく飛び立つのだろうかとちょっと不安に思います。遅れるとか欠航になった時はなった時で、どうやって帰ろうかと悩むのが楽しかったりするんですけど・・・。
 バスが10分程遅れて到着。往路と違い、復路は随分余裕のある感じです。座席の半分も埋まっていない状態です。外の景色を見ようにも、気温差が激しい為か、すぐに窓が曇ります。1分置きに窓を拭くいったことの繰り返しつつ、外を見ます。雪は一向に止む気配は、無く、道路も昨日は路面が見えていたのに、今日は真っ白。森林の雪景色を見ていると、純白な静けさを感じるのですが、運転するとなると、神経をすり減らすだろうと思います。今回は、レンタカーにしなくて良かったと改めて思います。でも、今年の3月は、雪壁でかつ雪の降る中を運転したんですけど・・・一人だとやっぱり不安なんでしょう。

酸ヶ湯温泉の玄関横の池!?    青森ベイブリッジ

 12時30分頃に青森駅前に到着。市街地付近は、雨上がりといった感じで、青空も見えます。雪も粉雪がチラつくといったぐらいで、一安心。今日の観光の目的地は、「青函連絡船 八甲田丸」ですので、駅から北に向かって歩きます。青森ベイブリッジの下にやってきた時、雪が急に降り始め、海風の影響で風も強く、吹雪の様相を呈してきました。とりあえず逃げ込んだのが、ブリッジ展望台への階段。12月8日から冬季閉鎖という旨の掲示が貼り出されていました。ということは、その前日ということで、今年の見納めということになります。そんなわけで、階段を上がって、展望を楽しむことにしてみたのですが・・・橋の上は、猛烈な吹雪といった感じです。手袋もして武装していたのですが、役に立ちません。やはり大阪人は、青森の寒さを舐めていたと改めて思います。12月の初めだというのに、こんなんだったんだという感じです。
 しかし、橋の上からは、八甲田丸が良く見えます。二度と先に進む事は無いだろう函館に向かって、静かに鎮座しているしているといった感じです。役目を終えて、メモリアルシップとして使われる八甲田丸を見ていると、活躍していた時はどうだったのだろうかと妙にノスタルジックな感じを浸れます。

 

ホームページへ戻る

東北編に戻る

その2へ戻る

その4へ進む