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雪と光の青森・十和田湖編(2003/3/1〜2)

 

 夕食を終え、30分ほど休憩してから、メインイベント「雪と光のファンタビスタ」会場へ向かいました。心配していた雪も降っていない様で、旅館を出てからのんびりと道を歩いて向かいます。十和田湖湖畔全体が会場になっている感じで、雪灯籠をところどころで目にすることができます。会場まで遠いと思っていたのですが、200〜300m程度と近く、便利なところだなぁなんて思いながら、楽しみにしていた会場へ向かいました。
 花火と三味線が20時からということで、それまで会場の他の施設を見ていたのですが、信じられないのは、ドラム缶風呂とボート足湯。本当に屋外にポツンとドラム缶が数個置いてあり、無料で入ることができるのですが、これ入浴するには、かなり勇気がいりそうです。だって、会場で裸になって、入らなければいけないんですからねぇ。その勇気のある方が一名、ドラム缶風呂につかりながら、うどんを食べていらっしゃいました。気持ちいいですよと宣伝していましたが・・・。

 アトラクションというか、出し物というか、それ自信は、雪をモチーフにしたものが多く、その雪にライトを照らすことによって幻想的な世界を醸し出しています。思っていたよりもすごかったのが、雪の滑り台。かなり大きな滑り台を作っており、これに並んでいる方がかなりいらして、ドラム缶風呂と対局の様でした。場所も、ドラム缶風呂の向かい側が滑り台でしたから・・・。
 かまくらもあるのですが、こちらは記念撮影といった感じが強く、あまり長いすることは出来ない感じです。3つ、4つかまくらがあるのですが、それぞれに趣向を凝らしていたのですが、個人的には、こたつのあるかまくらが一番だと思いました。いや、これは落ち着きます。それに、どういうわけか、このこたつには電気が入っていて、暖かかったんですよね(^^ゞ

 

 雨まじりの雪が降り始め、特設ステージでは、はねと体験をやっている様です。小規模な雪祭といった感じがあるのですが、ここでもやはり、陸上自衛隊の方が支援してくれている様で、約1カ月に及ぶ期間の間、維持に多大な助力をしてくださっている様です。また、高校生の作品やら、灯籠については、市民の一般参加、観光客の一般参加が可能なので、札幌雪祭の大きさとは比べ物にはなりませんが、雪祭そのものがより近いといった感じがします。大きい祭りの良さと小さい祭りの良さがあるということを実感した感じがしました。

 雪が本格的に降り始めるころ、花火がいよいよスタートです。ステージの裏手であげるらしく、これまたかなり近い場所。危険なので、開始前にステージから少し遠ざかる様に指示がありました。無風状態の為、花火の破裂後の落下物は落ちてこないだろうということなんですが、いつ風が出てくるか、いつ風向きが変わるかわからないので、その為の措置とおっしゃっていました。
 毎日、花火をしているわけですから、長くて10分、集中させて豪華さを出すなら5分が限度だろうと思っていたのですが、15分にわたって花火が展開。それも、なかなかのボリュームで、かつかなり近い位置で花火を見ることが出来る為、迫力もかなりありました。さらに、花火が始まると花火に合わせた感じ出ン額が流される為、これがうまい演出をしているなぁと感じです。雪の降り方はどんどんと激しくなるのですが、頑張って、花火を撮影、ねこさんは動画で撮影されていました。この花火の動画は要領が大きいので、別サイトで公開しますね(ホスト会社との契約の関係なんです)。かなり大きいですが、なかなか綺麗に撮れています。雪と光のファンタビスタの公式ホームページで公開されている花火の動画よりも綺麗じゃないかと思うんですが・・・(^^ゞ
 空には花火、そして雪が降ってくる、本当の意味での雪と光のファンタビスタなんだなぁと感動しました。ただ、無風状態の為に、花火の煙が滞ってしまい、一部の花火が煙で隠れてしまい、少し残念だなぁと思いました。

 

 この花火には一同大満足で、15分の光のショーを終えました。ただ、雪が本格的になってきた為、この後の行程は一時中断して、ホテル十和田荘に戻り、傘を取ってから出直すことにしました。また、駐車場も広い様なので、ごくわずかな距離ですが、車で会場へ向かいました。今度は、湖畔遊歩道の夜間ライトアップの道を見ながら、乙女の像を目指します。この像が十和田湖のシンボルらしいのですが、どういう言われがあるのかは、わかりませんでした。
 そう言えば、会場から遊歩道へ行く途中に、白鳥の雪像があったのですが、その隣にハートマークの雪の枠があり、これもアトラクションの一つかな?と思いつつ近寄ったら、物販店でした(^^ゞ紛らわしい・・・。まぁ、メイン会場に同じやつがあり、そこをピンク色の明かりで灯し、ちょっくら異様なムードを醸し出していましたが・・・。恋人通しで来られた方がここに入っているのは見た覚えが無く、主にグループ旅行か、家族旅行の方ばかりが、意味をなさない(?)、ハートマークに入って写真を撮っていました。

 遊歩道は、雪灯籠が延々と続き、左手の十和田湖の闇と右手の灯籠のあかりが、幽玄な雰囲気を醸し出しています。その先に明々と照らし出された乙女の像があり、ここで記念撮影をしている方がいらっしゃいました。2方向からライトアップがされていたので、記念撮影をされていない方で撮影を行うことにしました。十和田湖と反対側には、小さな雪灯籠が沢山ならんでおり、ライトアップされていなければ、不気味な雰囲気だったのでは無いかと思います。一瞬、賽の河原を思い出してしまいました。
 と、どういうわけか、我々が写真撮影をしていると、どんどんと人が集まってきて、撮影の順番待ちをされます。逆側は開いているんですけど・・・。まぁ、並ばれたらあまり時間をかけていられないので、今度は十和田湖側で撮影。すると、またこちらに順番待ちをされて・・・誰かが撮影している方が正しいと思っているのかなぁなんて思ったんですが・・・。

 

 そんなこんなをしていると、雪がどんどん激しく降りしきり、傘が重たくなった様な気になります。実際、傘の色が白くなるぐらいの雪で、雪がひどい為か、それとも、時間が遅くなった為か、周りに人がいなくなっていました。
 その雪灯籠の遊歩道は円を描く様な形で、白鳥広場まで続いている様で、同じ道を戻るのも味気ないので、そのまま先に進むことができる道を歩いていくことにしました。

 しんしんと降り続く雪に、積もっている雪を踏みしめる足音、沿道には薄暗いけれども、道が続いていることを示す、雪灯籠が幻想的な世界を演出します。我々だけで、他に人がいないということも、さらにファンタスティックに感じさせます。いや、本当にこの雪と光のファンタビスタは良かったと思いました。

 で、途中に鳥居があり、小高い山に階段らしきものが続いているのが見えました。先は真っ暗なのですが、神社があるとなると、やはり参拝してみたい気分になります。ということで、無理を言って、この神社に参拝することにしました。ただし、雪道の坂道ということで、かなり危険ですから、ねこさんともんたさんは遠慮され、ラヴェル君と私の2名で参拝にまいりました。真っ暗闇の階段ということで、雪灯籠のろうそくをかりて、参拝したのですが、本当にこの灯があって助かりました。
 下から見ていると、延々と続く階段というイメージ立ったのですが、20段程度のさほど長く無いもので、境内に付いた時は、「あれ?もう?」って感じでした。雪に埋まる社殿は、荘厳さが際立つ様な感じがして、とても神聖な気がしました。旅の安全を祈り、階段を下ることにしたのですが、雪の階段って上りよりもつらいんですよね。更に、傘の持ち方が中途半端だった様で、雪にろうそくの日が消されて、またもや、辺り一面の真っ暗闇に・・・。煙草を吸わないので、ライターなどを持ち歩く癖が無いので、灯籠のろうそくは、ただの蝋の固まりになってしまいました。
 足元が滑りやすく、全く見えません。傘と灯籠のろうそくを左手にしっかりと握り、右手で、階段の手すりを握って恐る恐る下っていきます。登るときの3倍近く疲れて、下に戻ることができました。
 とりあえず、火の消えたろうそくは元の灯籠の中に戻して、駐車場に向かって再度歩き始めました。静かな雪の夜、足音だけが聞こえるこの感覚は、もう何年も体験していない貴重な体験だなぁと思いながら、十和田神社を後にしました。

 白鳥広場を過ぎて、駐車場に戻ったのですが、なんだか喉が乾いたので、飲み物を購入しました。また、宿で購入すると、高いですからそのあたりも考えて、3本ばかり購入。自動販売機はどこにでもあるだろうと思っていたのですが、目につくものの、「使用中止」「故障中」の文字ばかり目につきます。なんだかなぁと思うのですが、さすがは有名な観光地だけあって、自動販売機の数では負けません。故になんとかなったという感じです。

 雪はどんどんとひどくなっており、フロントガラスに雪がうっすらと積もっている状態。たった数百メートルなんですが、車でやってきて良かったなぁと思いました。宿に到着して気づいたのですが、どこかでミニ三脚のカバーを落とした様です。まぁ、折り畳み傘のカバーの様なもんですから、さほど気にならないのですが、無いとこれが寂しい気がするもんなんですよね。

 冷えきった体を温めるために、お宿でお風呂に入ったのですが、大きなお風呂でした。露天風呂が無いのが、残念なんですが、昨年の11月に開湯したばかりの十和田湖畔温泉から源泉を引いているそうです。ただし、源泉の水温が低い様ですので、どこかで沸かしている様です。お湯の温度はちょうど良かったですからね。ちなみに、露天風呂のスペースが無いのか?というと、どうもそういう風には見えず、非常ドアの変わりになっているのか、外に出る扉も用意されており、その奥にスペースがあります。これ本当に露天風呂を作っていてもいいのになぁと思った次第です。

 

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