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2002年晩夏、博物館と湖秋田・田沢湖編

 

 結局、1時間半ほど資料センターでじっくりと各種展示を見たあと、続いて旧奈良家住宅に訪れました。
 分館までは秋田県立博物館からは徒歩で15分約1Km程度の距離で、近いというわけではありません。男潟を左手に眺めながら、狭い道を歩いていきます。公園らしき広場があるのですが、町内会かなにかで作られた公園らしく、あくまで「私有地」であることを前面に押し出していて、「ゴミを捨てるな」などと大きく、書かれてあります。当たり前のことなんですけど、綺麗な風景をバックにその文字をみると、ちょっと幻滅気味になってしまうのも事実です。それだけ、マナーの悪い人間が多いってことなのかなぁ。

 この小さな公園に扉が開けっ放しの車が停車していました。公園の水辺のあたりで子供が遊んでいるのが見えましたから、おそらくそのご家族の車なんでしょうけど、盗難とかって無いのかなぁなんて思いながら、旧奈良家住宅を進みます。右手には「奈良」と書かれた表札があり、どうやら奈良家のみなさんはこちらに引っ越されてきたたのかななんてことを考えておりました。
 奈良家住宅の近くの駐車場にも窓を開けた車が停車しており、いや、大阪では考えられないくらいの解放感。秋田では車上狙いなんてことがあまり無いのかなぁと改めて考えました。
 さて、旧奈良家住宅。こちらは、国の重要文化財のひとつで、秋田県立博物館分館となっているのですが、こちらも無料で中を見学することができます。ちょうど、訪れた時は、藁の吹き替えの最中で、畳などを汚さない為に、ビニールシートで覆っている状態でしたが、自由に中に入らせていただき、見て回ることができました。資料や展示説明などは全くなく、古い日本家屋を見ることができるといったものですが、いやぁここが無料で見学できるというのは、なんとも太っ腹な企画です。商売っ気が無いんですかね。これだけの広さの家屋を開放しているんだったら、100円や200円くらいの見学費用は出しても損は無いなぁなんて思っておりました。
 夏に島根に行った時からなんですけど、最近妙に日本家屋の畳みに憧れを感じておりまして。畳みの間から縁側を通して見る風景がなんとも心地よく、ず〜っと座っていたいという気にさせてくれます。
 開放している建物はこの奈良家住宅だけですが、他にも明治天皇だったか昭和天皇だったかの御旅所、昭和時代の建物、土蔵などが敷地内に展示保存されています。

 旧奈良家住宅をあとにし、小泉潟公園に戻ります。次なる目的地は、水心苑という日本庭園です。こちらも無料開放になった様で、以前は170円の入園料が必要だったそうです。無料で開放している日本庭園も珍しいと思いながら、そちらへ向かったのですが、この小泉潟公園内って食事するところ、飲み物を飲むところが無いんですよね。さすがにおなかが減ってきたと思っていたんですが、ちょっとしたものを購入するところもなく、水心苑の入り口横の駐車場に売店らしきものがあったんですが、見事にしまっておりました。しょうがないので、その建物に併設の自動販売機で飲み物でも購入して紛らわすという先週と同じことをしておりました。

 で、ここで大問題。ジュースを購入したのはいいんですけど、ここで飲み干したあと、ごみ箱が無いんですよね。ゴミは持ち帰れって書いてあるんですけど、なんだか、腑に落ちない感じです。普通のごみ箱はいらないにしても、自動販売機があるんだったら、その横に缶用のゴミ箱があってもいいだろうにと思うんですけど・・・。これって、販売するだけ販売して、ゴミの押しつけにすら思えてしまうんですけど・・・。旅行記にたまにかくことがありますが、私の場合大変なお茶や水を飲むんで、こんな旅行にいくと、10本ぐらいすぐに溜まってしまうんですよね。それを持ってあるくって・・・。訪れる人のマナーが悪いからこうなったというのはあまりにも一方的な気がするんですけどねぇ。自動販売機がもともと無いとかだったら別なんですけど、これはちょっと腹立たしいって思った次第です。

 そんなことはさておき、水心苑のお話。日本庭園らしく綺麗に整備されており、園内も思っていたよりも広く、なんでこんなところが無料開放されているのか!?と驚くばかりです。奥の方では、整備の人が水を巻いたり、手入れをしたりしているのが目に入ります。ただ、ところどころに粗め目につきます。例えば、池の水が溢れてたり・・・。公園の池の水が溢れてるってのは、初めて見た感じです。

 奥の滝のあたりでちょっと休憩。意外と、歩き回ったなぁなんて思いながら、日本庭園の庭園美に目をやります。雪の日本庭園も綺麗だろうなぁなんて思いながら、夕焼けに目をやりました。夏の終わりなのか、東にやってきているからか、ずいぶんと日が傾くのも早くなったものだと実感しました。とはいえ、まだ日の方が長いですけどね!

 4時半頃に水心苑をあとにして、ホテルに戻ることにしました。何で帰ろうかと悩んでいたんですけど、そういや、博物館の前からバスが出てたなぁと思い、時刻表をみると、どうも次のバスまで1時間弱ありそうでした。これだったら、駅に戻って電車で帰った方がいいってわけで、駅まで戻ることにしました。しかし、駅まで遠いなぁなんて考えながら歩きます。結構足が痛いって思いながら、踏み切りを超えました。ふと、大きな道路沿いとかだったら、コンビニとかあるかなぁなんて思って、線路沿いの道を歩かず、国道7号線にでることにしました。期待していたコンビニはなく、そのまま追分駅の方に向かって歩いていると、追分駅入口交差点の手前に、バス停がありました。こちらの方がバスの本数が多い様で、時刻表をみると、1分後に到着の予定。
 運賃はいくらだろうか?などと考える間なくバスがやってきました。このバスに乗ると、おそらくホテルに一番近いバス停に停車するはずだから・・・という理由で、乗車することにしました。高くても、駅からバスに乗ってホテルに戻ったと思えばいいだろうという算段です。

 バスはJR奥羽本線に沿って進んでいきます。ただ、時間的には電車の方があきらかに有利な様で、特に土崎付近ではかなり狭い道にそれるので、余計に時間がかかる様な感じです。さらに、タクシーの様に運賃表が目まぐるしく変わり・・・私が下車する日本交通公社前バス停で下車した時は、たしか670円・・・。おいおい、電車だったら230円そこからバスに乗車してもさすがに440円もかからない距離です。これは、大失敗・・・。時間はかかるわ、お値段高いわ・・・。どうりで、バス停に運賃が表示してなかったわけだとショックを受けておりましたが、まぁ、違う経路で帰って来れたんだから、これもまた良しと考えることにしました。

 秋田ワシントンホテルにいく前に、少し周辺をうろうろとしました。旭川なんかもなかなか良い雰囲気で、なんとなく心を和ませてくれます。町の雰囲気としては、大きな通りは整備されているものの、普通の道はまだまだといった感じでして、その差がなんとなく人間らしく好きだなぁと思いました。ワシントンホテルはダイエーの目の前にあり、地の利とては、なかなかよさそうな雰囲気です。あとでダイエーで飲み物なんかを購入しておくといいだろうと思い、営業時間を一応確認すると、21時とありました。これだったら、十分に利用できると思って、チェックインをして、しばらく骨休め。
 19時すぎに食事前にダイエーにと思ったら、なんと閉店しているではありませんか!なんでも、改装前だそうで、営業時間が短く設定されていたそうです。運が悪いったらありゃしない。
 とりあえず、近くにあるコンビニに向かったものの、あまり気に入った飲み物が無く(といっても、最近は地場のミネラルウォーターが主なんですが)、あたりをうろうろと歩き回りましたが、他にコンビニは見つからず、しょうがないので、食事のあとに他のコンビニを探すことにし、ホテルの最上階の和食のお店に入りました。今回は、ミールクーポン付でしたので、全て決まった料理になっており、だされるままに食べ始めます。主に郷土料理が中心ということなんですが、これが出てくる出てくる。いや、こんなに食べられるか!と思うぐらいの料理で、おいしくいただけました。ハタハタ、キリタンボ、稲庭そば、比内鶏など、これでもか!というぐらいの料理内容にびっくりでした。1泊2食付で1万円。ビジネスホテルとはいえ、これぐらいの料理だと大満足でした。

 さて、翌朝は、午前9時にレンタカーを予約していたので、8時30分にホテルをでることにしていました。目的地は、田沢湖。一度、見てみたいと思っていたので、かなり楽しみです。

 

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