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久々の観光!?柳川と筑豊編 その1(2002年6月15日〜16日)

 もともとのきっかけは、JASのダブルプレミアムキャンペーンとかで、ある期間に5回以上JASに搭乗すると、3000マイルもらえるということから計画しました。とりあえず、1万円前後で行け、時間的に無茶をしない程度のところ、かつ、JASで無ければ意味が無いですから、JASで行けるところという3つの条件を満たす場所を選定したところ、松本・松山・出雲・福岡となったわけです。当初は松本が有力立ったのですが、7月から大阪(伊丹・関西)〜福岡便が大幅減便されることが判明したので、この機会に搭乗しておかないと・・・ということで、福岡にしました。
 ちなみに、予約前に再度このキャンペーンを読んでいると、特定の運賃のみなので、私が利用する割引運賃は対象に入らない模様。ま、きっかけはそんなもんで、この時には、出かけることに重きを置いていたので、キャンペーンはどっちでも良くなってました(^_^; ちなみに、このキャンペーンでは、もう一回7月出雲旅行があったりします(^_^;
 宿泊先は、なんとなく大都会である博多を避けて、久留米としました。

 ということで、当日、午前8時10分の飛行機に搭乗する為、午前7時30分に伊丹空港に到着。この日はJALがバーゲンフェアをやっていた様で、JAL/JAS側の北ターミナルは大混雑でした。そのお蔭でか、JASの搭乗に関しては大きな支障がなく、10分程度で搭乗待合室に入ることができました。減便される路線で、かつ減便される飛行機でしたが、全然搭乗率が悪いわけでは無く、どちらかというと何故減便するの?と思わずにはいられないぐらいの乗客数でした。7月後半〜8月末までの時刻表を見ると、伊丹発着便にかなりの『夏期特別臨時便』の設定が多いことに気づきました。どうやら、関西・伊丹〜福岡で減便されたMD−90機は、ほとんどがこの夏期臨時便に当てられた様でした。にしても、やはり6便が1便になるというのは、ちょっと信じられないんですが・・・。

 飛行機は福岡空港に定刻に着陸、飛行場内の移動に手間取り、結果的に到着時間は5分遅れの9時20分となりました。福岡空港は思っていたよりも閑散としていた感があったのですが、国内線だ第一〜第三ターミナル、向かい側に国際線専用ターミナルを要し、福岡空港のPRパンフレットによれば、成田・羽田・関空に次ぐ4番目に利用客の多い空港とのことです。国内線では羽田・千歳に次ぐ3番目に大きい空港ですから、余計にその規模に期待していたのですが、到着したのが到着が主体の第3ターミナルだったこともあって、到着時はなんだか閑散としているなぁといった感じでした。雰囲気だけだと、伊丹の方が利用客数・便数ともに多い様に思えたのですが・・・。
 でも、考えてみれば不思議なもので、国内で4番目の空港であるにもかかわらず、第一種空港では無いんですよね。現在、中部地区の新たに第一種空港を建設していますが、普通で考えると、千歳や福岡の第一種化を先行させた方が良い様に思えるのですが・・・。

 空港に何か案内は無いものかと案内書でパンフレットを探したのですが、FIFAワールドカップの関連で大分関連の案内は多いものの、福岡県内のものに関してはほぼ皆無。とりあえず、先の空港PRパンフレットだけでいただいて、地下鉄乗り場に足を運ぼうとしました。すると、小さく地下鉄(第2ターミナル)と書いてあり、どうやら空港の中を結構歩かされる様子。歩くことは別に苦では無かったのですが、続いて見つけた看板が、『高速バス乗り場』の案内。西鉄高速バスは均一料金制の採用により、1000区間というのが、多く存在し、今回の私の滞在場所である久留米行きもあるということがわかりました。時間があえばバスにしようと、高速バス乗り場に足を運ぶ・・・といっても目の前なんですが、時刻表を見たところ、基本的に日中は20分に1本程度出ている様子で、バスも5分後に発車とこれまたタイミングが良かった為、高速バスを利用して久留米に向かうことにしました。1000円で高速バスって安いなぁって思ったんですよね。

 西鉄久留米に行きたかったのですが、バスはJR久留米駅行きで、1時間後から西鉄久留米行きのバスになる様です。こないならばしょうがないと思いながら路線図を見ていると、西鉄久留米バスセンターのバス停名が目に入ったので、このバス停は、おそらく西鉄久留米からさほど離れていないだろうと踏みました。ただ、券売機で乗車券を購入する時に、西鉄久留米駅のランプがきちんと点灯しますので、不思議だなぁと思いながら、乗り込みました。バスの車内では、西鉄久留米駅経由JR久留米駅行きと案内されています。あの、バス停の路線図は一体どういうことだったの?と思い約1時間揺られます。九州自動車道をひた走るのですが、席が左側をとってしまった為、日差しがきつく肌の弱い私には結構大変でした。
 お客さんは、乗車率60%〜70%といった具合で、なかなかの乗車率だなぁと思いながら、高速バスから車窓を眺めます。筑紫平野の田園風景が綺麗で、のどかな雰囲気を漂わせています。交通量もちょうどいい具合で、少なすぎず、多すぎずといった感じでした。片側2車線の高速道路は、福岡ぐらいの都市だとちょうどいいのかもしれません。それより大きくなると、混雑する可能性が高くなり、それより小さくなると、いつもガラガラといったことになるのでしょう。

 問題の久留米バスセンターは、西鉄久留米駅の駅前というか、駅併設のバスターミナルでした。ということで、久留米に降り立ったのですが、私の予想に反して、かなり大きな街であったことに驚きました(失礼な話ですけどね)。市中心の道路はどれも片側2車線の大通りになっており、駅前の看板の量もなかなかのものです。ホテルも、ハイネスホテルというなかなかしっかりとしたホテルも用意されていました。なんだか、予想と全く違うと思いながら、高架下を歩くのですが、出来てかなり時間が立っているのかして、最近の高架駅に比べると、照明が暗く感じられます。とりあえず、久留米の観光案内所で、久留米と福岡のパンフレットをいただき、中をパラパラとめくってみると、柳川が目に入りました。水郷巡りというのもいいなぁと思い、思い切って今日は柳川観光にすることにしました。そのまま、西鉄の改札口にあがると、ホークスカードの入会申し込みをしきりにやっており、ああ、福岡県にやってきたなぁと実感しました(まぁ、ダイエーのあるところではどこでもやっているのでしょうけど、本場故に力が入ってる様に感じられました)。

 運賃390円を券売機で購入し、ついでに福岡天神までの料金に目をやると、なんと600円!これを見て、しまったと思ったのは言うまでもありません。どう考えても、福岡空港から福岡天神まで地下鉄で400円もかかりませんから、高速バスより電車の方が安かったんですよね。ちょうど1000円に負けた感じです。さらに、高速バスの方が直接結ぶから速いのかな?と思って調べてみると、福岡天神までが特急で約30分でしたから・・・(T_T) 後は、電車のタイミング次第ってところでしょうか・・・。

 それはさておき、ホームに上がると、普通列車が到着していました。2両編成のワンマンカーというのが、ちょっと新鮮だったりしました。案内では、特急が入ってくることになっており、無料特急ならば乗車しようと思い、案内を探してみたのですが、どこにも有料の文字は無く、入ってきた列車の雰囲気や乗り込む人の雰囲気などからも無料特急らしかったので、特急に乗車しました。遠い記憶の片隅に、西鉄の特急は有料特急というイメージがあったので、あれ?とは思ったのですが、ただの記憶違いでしょう。

 久留米を出ると、大善寺に停車して、柳川に到着します。久留米駅を出発すると連続立体交差事業が行われている様で、すぐに仮線に列車が移動しました。工事の風景は、阪神の西宮市内立体交差事業とイメージがダブります。この工事区間が終了すると、複線の路線が急に単線になります。単線ではありますが、特急故にスピードは出すようで、立っている私はなかなかバランスを取るのに苦労しました。大善寺に到着すると、また複線になったのですが、柳川の数駅手前からはまた単線になり、なかなか変化に富んでいます。ふと線路を見ていて気づいたのですが、枕木がちゃんと木で出来ているやつなんですよね。いつも利用している阪急はほとんどがPC枕木もしくはスラブ軌道に置き換えられているので、木製枕木(なんだか変な言い方^^;)がとても新鮮に感じられます。後、線路がJRとは違い、関西の私鉄に多い、標準軌であることに驚きました。

 柳川駅には約20分ほどで到着。跨線橋をわたり改札口を出ると、柳川巡りの客引きが沢山おいででした。いったんはタイミング悪く、そのまま駅を出たのですが、どうしたらいいのかわからないので、再度駅に戻ってみると、タイミング良く声をかけてくれた方がいらっしゃいました。てっきり一社が独占して柳川巡りをやっているのかと思っていたのですが、どうもそうでは無いらしく、それぞれの客引きが別々の会社だった様です。なんでも、6社が柳川巡りをおこなっているそうです。今回、私が利用したのは、からたち観光さんです。
 乗船場が駅から離れていることから、どうも一番苦しい立場にあるみたいで、結果的に私以外に関西の年配の男性4人組の5名で乗船することになりました。松江の堀川巡りとダブるのですが、あちらはエンジンをまわしてめぐりますが、こちらは人力で動かします。人力ですので、限度があるだろうと思っていたのですが、すれ違う船を見てみると、大体10名〜20名弱のお客さんが乗船されているものが多く、我々の様な5人程度というのは大変珍しい様です。ゆったりと出来るので、空いている船に乗船出来たのは少しばかり幸せを感じました。なお、冬場はこたつと火鉢を積んで営業するそうです。お値段は1回1500円で、乗船時間は1時間10分です。

 話によると、ちょうど田植えの時期に当たったことから、水量が少なく本来に比べるとかなり見劣りする柳川巡りだったそうです。それでも、なかなか情緒豊かな雰囲気で、心が和むというか、時間が全く違う雰囲気になり、非日常的な楽しみ方をしていると実感できました。1500円の価値は充分にあり、なんとも不思議な空間に紛れ込んだ気分になりました。
 ちなみに、川の水は見た目にはお世辞にも綺麗とは言えないのですが、水鳥が多く、青大将なんかも泳いでいるので、見た目以上に綺麗なのかもしれません。外堀を回って、内堀に入り、スポーツの全国大会で何度も耳にする柳川高校の寮の横を通り、簡保の宿の前を回って、柳川一番の観光名所である御花の近くに下船場へ向かいます。

 4人組の中年の男性の話を聞いていると、どうやら柳川はうなぎが有名な様で、その中でも下船場の近くにある若松屋といううなぎ屋さんが一番おいしいらしいとのこと。御花の近くになってくると、うなぎの蒲焼の匂いが漂い、なんとも食欲をそそります。下船したのが、ちょうど12時過ぎでお昼時。これでは、有名なお店は混雑しているだろうということで、先に観光名所を回ることにしました。といっても、何が名所なのかはわからないので、とりあえず有名な御花に向かいました。有名なだけあり、大勢の観光客で賑わい、団体客も沢山いらっしゃる様子。で、いったい御花って何?と思っていたら、どうやら資料館と松祷園という庭があるみたいで、この庭がかなり有名らしいということがわかりました。ただ、私が興味があるのは資料館の方でして、あまりお庭は・・・と思っていたのですが、セット割引だと320円お得ということでしたので、結局両方見学することにしました。ちなみに、殿倉の受け付けの人は、明治・大正時代の女学生さんの様な服装だったのが、なんとも目を引きました。
 資料館は殿倉という名で、柳川城主である立花氏ゆかりの物が中心に展示されていたのですが・・・これはまた、私の興味とは全く違う方向でして・・・。ざ〜っと見て、これはいま一つだったなぁと思ったわけです。説明もさほど無いので、興味が無い私にとっては、本当に素通りした様な感じがありました。

 となると、後は庭だけか・・・とあきらめていたら、どうやら庭だけじゃなかった様で、明治時代に立てられた迎賓館の様な建物の見学もセットになっていた様です。で、こちらには当時の民具や写真などが飾られており、さらに迎賓館を思わす調度品が置いてあり、こちらは、なんとも私の興味を引くものばかり。結果的に、先の殿倉が10分程度であったのに対して、こちらは1時間をかけてじっくりと見させていただきました。明治・大正期の洋風の建物って、独特の雰囲気があって特に好きなんですよね。洋風だけども和風なところが残っているといった感じがとても好きなんです。この迎賓館の建物のことを、御花というそうで、昔は敷地が花畑になっていたそうです。
 庭は仙台の松島を模して造られたといわれているのですが、実物の松島にあまり感動を覚えなかったので、それを模したと言われても・・・といったところが、正直な感想です。でも、いいんです、あの建物で充分に楽しめましたので。

 時計を見ると、1時30分頃をさしていましたが、まだちょっと早いだろうということで、柳川城跡を訪ねてから若松屋に向かうことにしました。場所は、市立柳城中学校と柳川高校の間にあり、現在はただの小高い丘の周りに説明文と、丘の上に広場と石垣の一部があるぐらいです。なんでも、明治5年に失火により消失してしまい、さらに石垣は明治期に堤防工事に使ってしまった為に、ほとんど何も残っていない状態だそうです。また、敷地のほとんどが中学校になった為、時代に適応してきたとは言え、寂しいことであると説明文に書かれてありました。
 ただ、この街を見ていて不思議に思っていたのですが、今も柳川城主を慕う心が市民の間にある様な雰囲気を感じ取りました。立花氏が大変優れた城主だったのかもしれませんが、先の柳川巡りの船頭さんの話にしても、名所にある説明文などから、思い違いかもしれませんが、そんな匂いがしました。

 ゆっくり歩いて、若松屋の近くまでいくと、なんとなくまだお昼を食べようという気分にはなれず、そのまま素通りして、今度は北原白秋の白秋詩碑苑に向かうことにしました。理由は、白秋の生家はお金がかかるから、お金のかからないこちらを選んだわけです。場所は、矢留小学校の隣にあり、六騎神社の隣にあります。まずは六騎大神宮にお参りをして、それから白秋詩碑苑に入ったのですが、なんてことない公園です。白秋の詩、帰去来詩の碑とその説明文があるだけです。ただ、驚いたことに、この説明文の前にたつと、人感センサーかなにかで、自動的に音声が流れ始め、さらにこの詩の歌が流れます。これ、お昼だからいいんですけど、夜中なんかに突然なり始めると、怖いだろうなぁと思いながら、聞いておりました(ナレーターが女の人なんですが、夜、突然聞くとかなり驚く声色です^^;)。

 結局、なんだか不完全燃焼といった感じでしたので、結局、白秋生家に訪れることにしました。入館料は400円だったのですが、これがまた私にとってはすばらしい展示内容。白秋生家は1階の座敷には上がらせてもらえ、明治期の酒造業の母屋をゆっくりじっくりと見ることができました。仏間にあたる部分には、白秋のデスマスクが展示されていたのにはちょっと驚きでした。
 土間には白秋に関する資料、写真が展示しており、適度に説明がありなかなか見応え充分。奥を抜けると、倉があり、こちらにも発刊された本などや写真が展示されており、さすがは白秋一色といったところです。ただ、展示物に関して言えば、本の実物が展示されているのはいいのですが、貴重な為かショーケース越しにしか見ることができず、表紙しか見れない状態になっていたのは残念でした。これだったら、写真でもいいんじゃないか?と思ったりしました。
 中庭には、白秋が中学生以後使っていた書斎があり、その横にある橋を超えると、柳川市立歴史民族資料館(白秋記念館)になっています。一応、建物は生家とは別になっており、管理なども当初は別にするつもりだったのかもしれませんが、今は両方合わせてでしか見学出来ない様になっています。こちらの1階は歴史資料が並べられており、白秋色は薄く、柳川の歴史に重きが置かれています。徳川家康の書状や豊臣秀吉の朱印状が展示されていましたが、そのあたりはあまり興味が無いので、2階へ。こちらは、白秋の年表に合わせて説明と展示がされており、大変見やすく内容も充実していました。さらに隣に3面マルチ映像システムビデオによる映像作品が放映されているビデオシアターがあり、こちらで休憩を兼ねながら、北原白秋に関するビデオや柳川に関するビデオを見ることができました。ちなみ、3面マルチ映像システムって大層な名前がついていますが、3つの画面を同時に制御して一つの作品を映し出すものの様ですが、これが、それほど大層なものなのかは、ちょっと疑問でした・・・。大画面シアターでも良かったんじゃ無いのかな?と思ったりしながら見ておりました。

 白秋記念館で充分に時間を費やしたお蔭で、昼食のうなぎ屋さんである若松屋に到着したのが、16時頃。これじゃぁ、中途半端ダナァと思ったのですが、この際だから、夕食と兼ねることにして、若松屋さんに入ることにしました。店内はさすがに空いており、先客が3組だけでした。まぁ、この時間に客が入っていること自体、かなり有名な証拠なのかもしれませんけどね。
 注文は、上鰻せいろ蒸しにしました。鰻せいろ蒸しが他のお店でも表に出してうたっていたので、おそらく柳川ではこのせいろ蒸しが有名なのだろうと推察したのが、根拠です。ちなみに、並ではなく上にしたのは、値段差が1割強程度だったというのが、理由です。鰻の大きさなんかが変わるのかもしれませんが、上と並の差がどういうものなのは、わかりません。
 面白いなぁと思ったのは、最初にお茶を持ってくる際に、急須と湯飲み茶碗を持ってきて、『少し時間か立ってから、お飲みください』と指定されたことです。急須でお茶を提供し、さらに入れたてというのがなんとも、好ましく思いました。
 大体待つこと5分で注文した上うなぎせいろ蒸しが出てきました。食べてみると、鰻がとってもおいしいんです。少し骨の固さが残っているのですが、身そのものは、特に柔らかく、これは食べた甲斐があったと思いました。まぁ、もともとうなぎが好きですから、その分を差し引いたとしても、おいしいと思います。他のお店がどうなのかは、わかりませんが柳川の名物である鰻は今も、名物だなぁと実感した次第です。

 16時30分に若松屋を出ると、からたち観光のおじさんが声をかけてくれました。柳川巡りをされたお客さんを駅まで送迎するまでが、契約に入っているので、まもなく終了するという旨の連絡でした。私は、歩いて駅まで戻るつもりだったので、断ったのですが、まぁ、よくも覚えているものだと感心しました。ちなみに、声をかけてくれたのは、勧誘してくれたおじさんでした。

 歩いて帰るといっても、4〜5キロといったところなので、約1時間ですからさほど大変なわけでは無く、逆に観光名所しか回っていなかったので、ぜひ歩いて帰りたかったのでした。とりあえず、北原白秋が旧制中学時代に伝習館までの通学路であった白秋道路を歩き、その後は柳川巡りで説明された碑を周りながら歩く様にしました。白秋道路とは名前は付いているのですが、別にこれといった名所があるわけでもなく、単純にちょっと狭い舗装された道路でした。白秋が通っていた頃とは趣がずいぶん変わったのかもしれませんが、道路の大きさなどはさほど変わっていないのじゃないかと思いながら、歩いておりました。
 そこから内堀沿いの遊歩道を歩いていると、うなぎ供養碑がありました。その横には日吉神社という神社があり、せっかくなので、そちらも参拝しました。日吉神社は近江坂本にある日吉神社の分社として設立されたとあり、なるほど、それでなんとなく名前を知っていたわけです。ちなみに、私は日吉神社にはまだ行ったことがありません。

 そこからまたも内堀沿いの遊歩道を歩いていると、乗客を乗せていない帰り舟とほぼ同じ速度で遊歩道を歩いていました。また、その帰り船の風景が絵になるのか、カメラマンが帰り舟を先回りする形で、原動機付き自転車を走らせているのを見かけました。そこからは、直接の水郷から少しはずれ、一般道路を歩いて柳川駅を目指します。途中、あめんぼセンターなる建物があり、どうやら水に関する博物館だった様です。もっと、早くに気づいていれば立ち寄ったのですが、今回はこれを我慢して、柳川駅へ向かいました。

 後から気づいたのですが、柳川駅って柳川市では無く、三橋町にあったんですね。柳川市って電車は走っていないということになるのです。そうこうしているうちに、柳川駅に到着。10分程度の待ち時間で特急がやってきた、いざ久留米に向かいました。

 久留米に到着すると、さすがに疲れていたのですが、お風呂に入りたいということで、チェックイン後、往路のバスの中で気になっていた、『湯坂 久留米温泉』に行くことにしました。文化センターの向かいにあるということまでわかっていたので、とりあえずバスに乗って、文化センターに向かおうとしたら、どうやら文化センターまで1Kmほどということがわかり、結局、歩いて向かうことにしました。
 久留米駅を過ぎて、少し歩くと、左手に『五穀神社』があり、なんとなくそちらに立ち寄ることにしました。神社前の案内を読むと、東芝の創始者の方と縁があるらしく、照明関係の仕事をしている私としては、ランプの供給元である東芝さんの創始者と聞くと、なんとなく親近感が沸いたりしました。五穀神社とはあるのですが、敷地内は公園になっており、散歩している親子やウォーキングに精をだしている方が多く、いらっしゃいました。で、結局、五穀神社は翌日、向かうことにして、今日はそのまま、久留米温泉へ。

 すぐに文化センターに到着したものの、久留米温泉がいったいどこにあるのかわからず、あれれ?と思っていると、道路看板に、右500mとありました。なるほど、文化センターの向かいとは言っても、どの方向の向かいかはわかりまんから、これも間違いではありません。
 中央卸売市場の横を通って、歩くこと10分、ありました久留米温泉の建物が。駐車場には無料の温泉スタンドがありました。建物は、どちらかというと健康ランド風であまり流行ってないのかな?といった雰囲気です。、料金システムなどがよく判らなかったのですが、実際に利用すると、明快で下駄箱100円、90分コースが600円の計700円でした。この90分コースというのは、最近出来た様で、普通の入館料は1300円ぐらいするそうです。そういう風に考えると、とってもお得だなぁと思いながら、中に入ると、お風呂の設備は充実しており、ちょっと驚きました。特に、露天風呂には庭園があり、これが一日の疲れを癒してくれます。温泉そのもののは、48度と少し覚ませば、入浴にちょうど良い温度。なめらかなお湯が本当にリラックスさせてくれます。
 お客さんもそんなに沢山いないので、混んでてどうしようも無いというわけではなく、逆空きすぎててこれでいいのかな?と思わすでない、ちょうどいい雰囲気。サウナ室にはテレビがあり、ワールドカップ中継が放映されていましたが、場合によってはかなり危険な気がするのですが・・・。日経新聞に掲載されていたネタなんですが、昨日の日本−チュニジア戦では、トイレを我慢して応援された方が多かったらしく、水道の使用料が普段に比べて1〜2割り程度少なく、ハーフタイムの際に急激に伸びたという話があったそうです。手に汗握るというか、サウナで握るのは当たり前なんですけど、45分間もサウナに入るのは、かなり危険な気が・・・。

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