残念ながら、私は列車の通っていない鉄橋を撮影するしかありません。その列車に乗らなければ、帰りの飛行機に間に合わないのですから、しょうがないわけですが、やはり後ろ髪惹かれる思いで、後にします。
 ホームで電車を待っていると、1両編成のディーゼルカーがやってきました。車内は、鉄道の日記念乗り放題切符を利用したお客さんで、そこそこ埋まっています。鉄橋から眺める餘部の集落は、やはり小さく、外を見ると列車が中に浮かんでいる様に思います。これが、坂道であれば、それこそ銀河鉄道999の感覚かもしれません。勿論私は、高所恐怖症なので、長くは眺めていられませんが・・・。
 穏やかな海が目の前に広がり、餘部の集落も真下に存在する。これらは変わらないけれども、餘部鉄橋だけが、静かに終焉の時を待っているのかもしれません。私は、後何回、餘部鉄橋を渡ることが出来るかわかりませんが、少なくとも、ここに偉大なる鉄橋が存在したということだけは、忘れたくないと思いました。

  

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