ホームページへ戻る

近畿地方編に戻る

 

 

デジカメ・・・デジカメ・・・近畿横断編

 やここ氏が、デジカメを購入した。オリンパスの10倍ズームの手ブレ補正機能付きのC−2100UZだ。そんなわけで、やここ氏のカメラのいい被写体を探す為に、場所を選定していた。当初は、自宅から近い、万博記念公園を予定していたのだが、どういうわけか話がどんどん大きくなって、あちこちの名所を探すようになっていたのだ。
 で、ちょうど翌週利用する青春18切符が2乗車分余るので、それを利用して行きやすい場所を選定した結果、新旭風車村に出向くことになった。どういう施設なのかはいま一つよくわからないのだが、そこそこ名前を聞いたことがあるので、さほど変な施設でもなかろうと思い目的地とした。

 8月12日午前8時45分にJR茨木駅に集合。中途半端な時間なのは、湖西線のダイヤと深く関わっている。9時に高槻を出発する新快速が近江今津行きなので、それに間に合う様に設定したらこの時間ということになった。

 高槻駅から新快速に乗るためホームで待つのだが、何両編成の電車がくるのか皆目検討がつかない。はじめは、8両かな?と思ったものの、もしかすると、12両の可能性もあると思いつつ、人が並んでいないぎりぎりの前よりの場所で待った。もう少し後ろの方がいいかもしれないと思っていたのだが、ハタと、もしかすると、12両編成で前寄り8両だけが湖西線行きかもしれないと気づきその場で立ち止まった。
 到着した電車は案の定、12両編成で後部4両が京都行きとなっていた。ということで、ちょうど9両目の前よりの扉のところだったので、一つ前の扉から乗車した。

 東海道線の新快速の速度は、それはそれはすごいものだと実感する。運転席の速度計は頻繁に130Km/hを指す。しかし、面白いもので、山崎を超えて阪急とのクロス部分では、原則、ちょうどその時に阪急の普通列車がやってきて、普通が追い抜いてしまった。
 その昔、超特急燕号が、新京阪の超特急に抜かれたという逸話を思い出した。全線速度では、到底かな補ないが、部分的にみると、こんなこともあるのだと、阪急びいきな私はちょっと楽しかった。

 その後もまた、轟音とともに桂川の鉄橋を疾走、西大路を超えた時にふと運転席を見ると、扉が開いているでは無いか。高槻を出発した時は、閉じていたと思うのだが、ここではしっかりと開いている。風圧で開いたのか、きちんと閉まっていなかったのかさだかでないが、見ていてちょっと恐ろしかった。開いたまま,京都駅に到着すると、係員が驚くのだろうなぁと思いながら、扉の状況をしばらく凝視していたが、京都駅進入前のポイントで、うまい具合に扉がしまり、何事もなかった様に京都駅に進入。係員が分割作業を行っていた。

 それにしても、高槻から京都まで15分とは本当に速い。対する阪急が河原町まで25分だから相手にならないのも分かる。でも、四条にでるなら、最終的にほとんど時間的差が無いので、特別JRに乗る必要は無い様に感じる。
 とりあえず話を戻そう。なにはともあれ、京都駅に到着。ここで、乗客が入れ代わったので、座ることができた。京都から先は少し停車駅が多めにある。これは、湖西線に限ったわけではないが、山科・西大津・比叡山坂本・堅田の順だ。さらにそこから先は、下記臨時停車の為か、本来近江舞子から各駅停車のはずが、志賀から各駅停車になっている。それでも、目的地の新旭まで1時間。新快速だからなせる技の様な気がしてならない。

 新旭駅に到着。駅ホームには、風車のミニチュア(1mくらいぎ高さだったと思う)がおいてあり、風車の町であることを意識している様だ。ホームには、『新旭風車村まで、レンタサイクル。もしくは徒歩25分』とある。結構、距離があるなぁと思いつつ、やここ氏と歩いて向かうことにした。30分かからない場合は、徒歩圏内のイメージがなんとなくある。
 新旭駅は無人駅では無いにしても、かなり閑散としている。駅前も妙に整備されているのだが、田舎の方特有の町に馴染んでいないというのだろうか、とりあえずそんな感じだ。それにしても、駅を出ると、どの方向に風車村があるのか、皆目検討が着かない。駅前にあった、地図をとりあえず、暗記して向かうことにした。

 あたりは一面田んぼ。稲穂がどうもついている様で、職場の帰り道に見るたんぼに比べて早い様に感じる。後日、お盆開けに見た、職場の帰り道にある田んぼは、まだ青々としていた。また、鷺を良く見かけた。ところで、初めて見るのだが、向日葵も珍しいものを見た。どういう品種のものなのかわからないのだが、一本の茎が枝分かれして、3つ〜4つの向日葵の花を咲かせているのだ。向日葵の町、南光町でもこのタイプは見た覚えが無い。というよりも、今回が初めてだ(注:その後、北海道などでも見かけたので、私だけが知らなかったみたいだ)

 国道を超えて、田畑をみながら歩く。決して、遅い速度で歩いているわけで無いが、20分近く立ってもいっこうに「風車」が見えてこない。本当にこの道であっているのか、不安になってくる。看板も無い。しかし、駅で見た地図によると、この道で間違いが無いはずである。照りつける太陽が、体力を吸い取る様な気がする。
 結局、駅を出て25分立っても風車は全く見えない。30分くらい歩いたところで、一般道から遊歩道に切り替わる。遊歩道の入り口に『新旭風車村』の案内板を発見。道は間違っていなかったと思いつつ、まだ風車は見えない。川沿いの土手にある遊歩道を5分程歩くと、ようやく風車が見えた。手前に公園らしきものがあるが、閑散としていく上、荒れている気がする。果たして、これが有名な風車村なのか半信半疑だ。柵をしているところを見ると、入場料が必要なのかもしれない。
 近づくにつれ、うらぶれた遊園地で流れている様な曲が聞こえる(関西風に言うと、「パラダイス風」の遊園地って言った方が分かりやすいかな?)。柵から見える公園には人がまったくいない。徒歩30分以上かけてなんてところに来たのだろうと、嫌な予感が頭をよぎった。

 結局、徒歩40分で「新旭風車村」に到着。どこが25分なのか・・・果たして25分で来れる距離鳴きかかなり気になった。柵から見える公園は、菖蒲園だったらしく、開花時期で無い為、閉鎖しているとのこと。故に人もいなければ、荒れ果てている様に見受けられたのも納得。

 風車村には沢山の風車が・・・ある訳ではなく、大きなシンボルの様な風車が1台と、少し小さめのものが1台(台と数えるのかどうかはわからないが)があるぐらいで、あとは、整備された広めの公園といったところ。なぜこれがこんなに有名なのかと思ったら、道の駅だったらしく、道の駅としてはかなり整備されていて、綺麗だと思う。木もあれば花もある風車がある風景というのが、どうもいい。それでも、徒歩40分かけてとりあえず到着したことに一種の喜びを感じた。まぁ、徒歩40分かけて帰らねばならないのだが・・・。

 とりあえずクーラーの効いていく土産物売場に立ち寄った。そこで少し涼んで、撮影開始。露出を補正して、こうかな?ああかな?って感じで同じ写真を何枚も撮影。あれもこれも、それもやれも・・・バシバシとってみる。スマートメディア32MBとコンパクトフラッシュ64MBを入れてあり、撮影モードは壁紙にちょうど良い、SQモードの1280×1024のSXGA。もっと大きいサイズで取れるのはわかっているが、印刷するつもりが全く無く、綺麗にとれたものは壁紙もしくは、スクリーンセーバーにするつもりだっただけなので、このサイズで十分なのだ。
 ちなみに、同時にノートパソコンも持ち歩いているので、じゃんじゃん撮影してメモリがいっぱいになっても、すぐにバックアップをとることができる。また、休憩しがてら、ノートパソコンでチェックすることもある程度可能だ(FIVAなので、800×600の表示しか出来ないのがちょっと難点かもしれないが・・・。また液晶とCRTでは発色が違うというのもある。)。

 お昼ごはんは、風車村公園のレストランでいただいた。少し値段が高い設定の様だ。ほとんどの商品が1000円以上であった気がする。私は普通のセットを頼み、やここ氏は、『本日のおすすめランチ』にしていた。私の方は、普通のランチセットだったのだが、おすすめのランチセットの方は、前菜としてエビのカルパッチョ、冷製パスタ、自家製ジェラート、飲み物が出てきた。私はこの日は、お米が食べたかったので、イタリアンなおすすめランチを避けたのだが、出てきたものを見ると、あっちの方が良かったなぁって思ったりした。

 昼御飯を食べた後の行程を話し合い、とりあえず風車村を後にし、次なる目的地を朽木村にした。朽木村へは新旭の隣の安曇川駅からバスが出ているということは判っていたが、バスの時間まで把握していない。その為、時間的に折り合いがつかなければ、また別のコースを策定するという場当たり的な行動に出た。
 帰りもやっぱり『遠い』と感じる40分。近くは無いと、改めて認識する次第。それでも、カメラは手放さず、稲穂や鷺を撮影してみたりトンネルの中から外を撮影するといったことを繰り返した。ここで、私のカメラの電源が無くなり、一昨日購入したばかりのニッケル水素充電池に変更。公称ではアルカリよりもかなり寿命が長いということでなので、昨晩の晩から充電を開始し、満充電になったことを確認して使用を開始した。

 ところが、新旭駅に到着するころには、もはや電池マークが着いてしまい、次の電池を要求してきます。おかしいなぁと思いつつ、予備のアルカリ電池に入れ替えます。ここで初めて気がつきました。そういえば、Ni−MHの充電池って初回だけ二回連続で充電しないといけないということを、すっかり忘れていたわけです。結局、家に帰ってから試したところ連続撮影実験では、300枚以上撮影できました。
 とりあえず、安曇川駅前に電気屋さんが会ったのを記憶していたので、バスの時間を確かめてから電気屋さんで、予備のアルカリ乾電池を購入する様にしました(どこでも売っているけど、電気屋さんであれば割引率が高いんです)。

 電車が到着してバスの時刻を確認すると、8分後の出発。電気屋迄徒歩3分程度。なんとか間に合いそうなので、電気屋に立ち寄り乾電池を購入。駅に戻ると、走って駅に戻った為、まだバスはきていない様。駅の案内所で、朽木村の案内をもらいバスに乗り込む。
 バスの乗客は、10人に満たない程度。
 バスから風景を眺めていると、やはり田んぼが多い。道幅もさほど広いわけではないので、バスがすれ違う様なことがあれば、一苦労の様な気がする。

 空を見ると、午前中の晴天が嘘の様に、今にも泣きだしそうな雲が垂れ下がっている。雨が降るか降らないか微妙なところだと思いながら、見守る。安曇川沿いの道を進むが、ここは朽木村へのメインルートになっているのか、2車線の整備された道。安曇川の流れが、とても綺麗に見える。ここで下りたら、綺麗な写真がとれるかもと、やここ氏と会話しつつ約1時間弱。朽木村に到着した。終点で下車ここから、森林センターてんくう温泉というところに、無料送迎バスが出ている。バスといっても、大型ワンボックスカーで、10人が定員。とはいえ、往路はやここ氏と私の2人だけだったので、これでも十分な輸送力だ。ドライバーの愛想があまり良くなく、なんとなく怖かった・・・。

 森林センターに到着。有名なのは、てんくう温泉。露天風呂に天狗がどど〜んとあり、天狗に食べられている様な温泉だ。人気が高いらしく、森林センターの建物には、『現在30分待ち』と掲示されていた。とはいえ、着替えも持っていない(さっぱりした後、汗まみれのシャツを着るのは、さすがに・・・)ので、ここに入るつもりまったく無かったのだが、他に何もやることが無い。帰りのバスまで約1時間30分。何しようかと困る。とりあえず、森林センターでソフトクリームをいただく。
 これが、特筆すべきくらいおいしい。確か300円だったと思うが、牛乳ときいうよりも、生乳といった様な気がするくらいミルクの味が濃い。このソフトクリームには大満足。

 とりあえず、森林センターとあるので、森林浴を楽しみつつ園内を歩き回る。でっかい原っぱ(恐らくサッカー場だと思うが)がとても印象的だが、後は本当に山の中といった感じで、とりあえず、吊り橋を目指した。急な山道を歩いておりると、結構大きいしっかりとした吊り橋。奈良県十津川村の谷瀬の吊橋を想像していた私は、安心したものの、高所恐怖症であることには変わりない。橋の上に立ち、写真をとろうとするが、落ちない様に妙にへっぴり越しになる、ファインダーを覗く勇気は無いので、想像だけで撮影した。

 降りてきたのはいいが、バス乗り場までまた昇らなければいけない。心臓破りの坂というのに、ぴったりの坂道が目の前に立ちはだかる。かなりゆっくりしたスピードで登り切る。それでも、すごい疲れ方で、早くバス停につかないかと考えるが、道を間違えて、下の方にでてしまった。その為、また坂道を登ることになり、なんだかもううんざり・・・。バスの通り道なので、途中で拾ってくれないと思うほど、疲れていた。

 朽木村のバス乗り場に戻ったが、次のバスまで30分程時間があるので、目の前にある道の駅に立ち寄った。庄屋を模した建物はなかなか洒落ている。が、しかし、道の駅そのものの営業はほとんどされておらず、4時過ぎだったが、売店も閉まっていた。向かい側にあるローソンは繁盛していた。
 サイクルターミナルも何もかもしまっている様子で、掲示には、日曜朝市の旨だけがある。後、高速道路のパーキングエリアと同様、無料湯茶が置いてあるだけで、サービスエリア風の売店を楽しみにしていた私にとっては期待はずれであった。

 帰りのバスに乗車して帰路に付く。結局、安曇川〜朽木村までの往復約1500円を使って、ソフトクリームを食べにいった感じだ。それは、おすすめできる程の味だったものの、1800円のソフトクリームであることを考えると・・・(T_T)

 さて、ここで帰るのかというとそうでも無い。次の目的地は関西国際空港ということになった。というのも、ここまでず〜っと三脚を持ち歩いていたのだが、ただの重しで活躍の場が無かったのだ。ということで、三脚の活躍の場というと、やっぱり夜景だろうってわけで、関西国際空港の飛行機でも撮影しようということになった。
 新快速がいいタイミングでやってきて、乗車。さすがに、疲れているのか会話は少ない。その時、夜景ならば、『明石海峡大橋』なんかも絵になるということを、ふと思いついた。そんなわけで、長い時間、新快速に乗車できる明石に予定を変更。一時の休息。すっかり寝入ってしまった。

 約1時間30分強程で明石に到着。新快速の速さには驚かされる。本当は手前の舞子とか大久保あたりが良さそうだったのだが、新快速はとまらないので、いったん明石で下車。明石から折り返して向かうことにしていた。ただ、明石まで来たのだから、明石焼き(現地では玉子焼きというそうです)をいただぐことにした。母親に駅の中にある明石焼き屋さんが一番おいしいと聞いたことがあったので、駅の中のショッピングセンターを探したら、一軒発見した。母親が言っていたのが、この店かどうかはわからない。お好み焼きと玉子焼きを扱っているお店だった。カウンターに座ったのだが、明石焼きの人気がとても高いらしく、結構長いこと待たされた。時間に余裕が全然あったのでこちらは一向に気にしない。お好み焼きや焼きそばの焼いている様子を見ているだけでもなかなか楽しかった。楽しいだけで済まされず、結局、そのままお好み焼きと焼きそばを注文。お値段が、結構安かったこともあり(基本が500円で、具を増やすと100円アップの様でした)、これもまた大満足。なんだか、食べ歩きみたいになってきたと考えつつも、小一時間ほどでお店を後にした。

 再度、電車に乗車する。普通電車で一駅、JR大久保駅で下車。大蔵海岸に訪れた。7月に花火大会の事故の現場の駅である。降りてみて判ったが、事故は起こるべきして起こったと考えられる構造になっている。花火大会の行われた海岸へは、逆側にある改札口をでて、横の連絡通路で海岸に向かう。海岸へはこの道以外に、方法は無いのである。その事故の起こった通路の最大の欠点は、海岸へ降りる階段にあると思う。通路そのものも、天井があいてあるのだが、横がアクリル板で覆われており、妙な息苦しさを感じる。その通路の先に階段があるのだが、通路と比べてもその幅が半分しか無い。さらに一方向しか階段が無い為、登る客と降りる客がかち合った時、通路の上で滞留するのは目に見えている状況だ。
 お盆前ということもあり、通路上にはお供え物が長机の上におかれていた。無念の死を遂げられた犠牲者の冥福を祈る。

 大蔵海岸は、良く整備された海水浴場になっている。人工の海岸には、花火客やカップル、魚釣りの人などが結構いた。明石海峡大橋への眺望は抜群。警備員も海岸を巡回しているので、治安も悪くなさそうである。ようやく、三脚の登場である。昨年のお盆にも明石海峡大橋の撮影にやってきた(前回はスルッと関西3DAYチケットを使ったので、山陽舞子公園駅、朝霧駅のホームから撮影した)。目の前を遮るものが無いので、ロケーション的にはすばらしい。
 ここで、やここ氏のC−2100UZの威力が発揮された。長時間露光の際のノイズリダクション機能が見事に効いて、すごい綺麗な写真が撮影できる。16秒開けたこともあり、とんでもない光の渦だが、C−2500Lでは出来ない芸当でばないかと驚いた。

 ということで、21時半に本日の行程が全て終了。帰宅とあいなり、茨木到着が23時頃。京阪神間であるものの、結構動いたなぁと思いながら、帰路の車内でFIVAにとりこんだ写真を見つつ、締めくくった。

ホームページへ戻る

近畿地方編に戻る