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今度こそ桜か!?春の道東縦断編(2003/5/17〜18)

 

 日記の方で少し取り上げていますが、4月18日〜19日、5月3〜5日、そして今回の5月16日〜17日の北海道隔週連続旅行の最後です。旅行記としては、あまりに移動中心だった5月3日〜5日を作るのはあきらめたのですが、間違い無く行ってきました(^^ゞ

 今回の旅程は結構簡単で、伊丹空港から女満別空港に到着した後、バスで川湯温泉に向かいます。そして翌日派、釧路まで下って、釧路から関西空港に到着するというものです。ちょうど、関西国際空港では、SARS感染者が利用したというニュースが流れた翌々日の利用でしたので、ちょっと緊張していたのは、言うまでもありません。とはいっても、消毒済ですから全然関係が無いと言えば、それまでですけどね。

 女満別空港行きは、11時30分出発ということで、ゆっくりとした出発となります。そう言うわけですので、往路に豊中に立ち寄り、こちらの駅前にあるビルの1階にあるおにぎり屋さん、「五飯」というお店で、お弁当とおにぎりを購入して飛行機に搭乗することにしました。11時30分出発の13時35分到着なので、ちょうどお昼時になるわけです。
 ということで、わざわざ豊中に立ち寄ってから向かったわけですが、豊中に立ち寄るというだけで、40分ばかり余裕が必要になってくるわけです。まぁ、その40分の価値があるぐらいのおにぎりと言えると思うんですけどね。値段は1個あたり税込み100円。おにぎりの大きさ、にぎり具合は、しっかりとしたもので、かなりおいしいと思います。注文してから握るのとは違いますが、個人的には、チェーン展開している目の前で握ってくれるおにぎり屋さんよりも、おいしいと思います。
 五飯の紹介はこのあたりで止めておかないと、旅行記というよりも日記らしくなってきてしまいそうですね。

 

 ということで、本来の旅行記に戻るわけですが、豊中から大阪国際空港までは駅数にして2駅なのですが、次の蛍池駅で大阪モノレールに乗り換える必要があり、この乗り継ぎが絶妙に悪い為、意外に時間がかかってしまいます。それが分かっていながら利用したのですが、それでも、やっぱり・・・。ちなみに、豊中に到着したのが22分。そこからお店に行って、購入して帰ってくると約6分。ちょうど改札を通る頃に普通が出発しているといった具合です。で、しょうがないので、約9分待って、次の普通に乗車して、蛍池で乗り換え。ここでも、阪急が蛍池駅に入ってくると同時にモノレールが蛍池駅に到着するので、乗り換え時間で絶対に間に合いません。で、これまた9分待って・・・ということになるので、なんとも乗り継ぎが悪すぎなんですよね。近いところで待たされるので、ちょっとイライラしてきます(^^ゞ

 

 でも、大阪空港に到着したのは、10時50分でしたので、十分に余裕のある時間。飛行機は満席ということなので、女満別便は意外に人気がある様です。ANAが朝晩に関空から飛ばしているので、日中の中途半端な時間に飛ばしているJASとしては苦戦するのでは無いかと思ったのですが、団体利用などで着実に成果を上げている様です。しかしまぁ、出発ゲートは20番ゲートというこれまた遠いところ。23番ゲートが使われていない今となっては、手荷物検査場から一番遠いゲートでは無いかと思います。日中の空いている時間なんだから・・・と思うんですが、他の機材が到着する時間になっている様で、これといって空いているスポットは無い様です。
 でも・・・20番ゲートだったら、オープンスポットから搭乗の方が楽な様な気がしなくも無いんですけどね。オープンスポットからだと搭乗も楽しいですしね(^^ゞ

 飛行は約2時間。13時35分に到着の予定です。大阪の高曇の空を超えると木曽山脈、アルプス山脈を眼下に見ながら飛んでいきます。このあたりは、札幌便と変わりません。日本アルプスでは、残雪がなかなかすばらしく、まだまだ春は来ていない様な印象を受けました。日本海側に出て、新潟県上空を飛びはじめると、急に厚い白い雲に大地が覆われ、旅の前途が不安になってきます。確か、天気予報によると、網走地方ならびに釧路地方は晴れということだったんですが・・・。
 不安をよそに、機内サービスのお茶と先程購入したお弁当を食べ、そして食後のコーヒーをいただくということにしました。ついでにこれまた機内サービスでちょっとしたお菓子をいただいていましたので、食後のデザートがわりになり、なんだか妙に得した気分。食後のゴミまで回収してくださいましたので、やっぱり飛行機ってサービスが簡素化されたとはいえ、細かい気配りがなされているなぁと感心する次第です。
 日高山脈を超える頃、眼下を見てみると、見事なまでに雲の有無がはっきりしているのを確認することができました。これ、あまりに見事だったので、写真を撮ってみました。左手側が道央・道南で、右手側が道東。どうやら雲は日高山脈よりも低い位置にある様で、山脈越えが出来なかった様です。途端に、見事な晴れ間が広がり、不安は解消。これだったら、大丈夫か?とちょっと胸を撫で下ろします。
 13時10分。最終の着陸態勢に入る時に、女満別空港周辺の天気予報の案内がありました。気温が摂氏5度、天候は曇りとのこと。えっ?ということで、またも不安が頭をよぎります。ちょうど釧路湿原の西方を飛んでいたのですが、どうみても雲は見当たりません。ということは、女満別周辺だけ、私が訪れるところだけ曇りなのか・・・とまたも残念なことになるのかと不安になりつつ、どこまで雲が無いのか、じーっと窓の外を凝視する様になりました。阿寒湖のあたりは大丈夫、美幌方面もどうやら大丈夫、と思っていると女満別空港に到着。

 

 おだやかな春の日差しが滑走路脇の草花を照らし、黄色の花が春の訪れを告げている様に見えます。どうやら、曇りという情報は、出発時のものだったらしく、今は見事に晴れており、心配していたことは、ただの取り越し苦労で終わりました。気温は5度ということだったのですが、もう少しある様で、空港前の温度計を見てみると、12度を指していました。大阪では、25〜29度の間の日々が続いていますから、10度前後の開きはある様ですが、前回やってきた程のことはなく、着実に北海道の気温が高くなってきているのを感じます。
 確か、4週間前は雪が舞って、2週間前は氷が張っていたわけですから、全然違います。2週間ぶりの女満別空港もおだやかな日差しで、春独特の穏やかさがある様です。さて、ここから川湯温泉へ向かうわけですが、川湯温泉までのバスが予約不要の定期観光バスしか無いので、それの出発時刻まで女満別空港内をうろうろとします。前回は、すぐにレンタカーということで、あまりゆっくりと見ることができなかったので、今回が初めての様なものです。
 まずは、観光案内所に立ち寄ったのですが、ここで、牛乳を無料でサービスしていることに気づきました。前回もこの観光案内所でパンフレットをもらったのですが、その時は、全く気づかなかったので、ちょっとばかり悔しい感じです。さすがは北海道の牛乳、やっぱり味が濃いと感じます。これを無料で飲めるというのは、なんと素晴らしいことかと、好印象になりました(^^ゞ 女満別空港を利用される方、これは要チェックですよ!

 バスまで約40分程時間があるので、見学展望台にあがりました。入場料は50円。といっても、特に何があるわけではなく、ただの屋上なんですが、ちょうど全日空の名古屋便が出発する時だったので、それなりに楽しめました。といっても、北海道ならではの大きさの為か、滑走路までが遠い様で、私のカメラの倍率では、あまりズームになる様な感じではありません。
 15分程度、展望台で空港を撮影した後、今度は駐車場から女満別空港のターミナルビルの外観の撮影を行いました。友人と来た時は、いつもターミナルビルをバックに記念撮影をしようとするのですが、なかなか空港名が表記されているのをバックに撮影することは難しいのですが、ここでも、空港のバックに撮影しようと思えば、随分と高い位置を見上げなければいけません。にしても、この表記って一体誰の為に表記されているんでしょう?遠くから見る為に高い位置にしているにしては、文字が小さい様な気がしますし、近い位置からだと、見上げないと見ることはできません。ましてや、飛行機からは言うに及ばず・・・もっと大きい文字にしないと本来の意味をなさない様な気がするんですが・・・。伊丹空港なんかでも同じなんでしょうけど、伊丹の場合だと建造物密集地なので、隠れてしまい全く意味が無い様な気がするんですが・・・。

 

 14時10分頃にバスが到着。私はてっきり路線バスだと思っていたのですが、定期観光をかねた路線バスということらしく、なかなか面白い趣向です。路線は、女満別空港を出発したのち、JR美幌駅、美幌峠、屈斜路湖、川湯温泉へと向かいます。本来は、そこから先の摩周湖を経由して、阿寒湖まで行くバスらしいのですが、阿寒湖行きは13時発が最終便になるそうで、川湯温泉行についてもこれが最終便だそうです。これに乗り遅れると、レンタカーもしくはタクシーしか無いということで、なんだか秘境に向かう様な感じがします。

 乗客は私と年配の御夫婦の3名のみ。大きな観光バスに3名だけで占有といった状態です。川湯温泉までは2980円で距離にして約60Km。路線バスにしては結構安い部類に入る気がするんですがどうでしょう?
 せっかくの青空の大半をバスで過ごすというのも勿体ない感じがしるのですが、川湯温泉へ向かうにはそれもまたしょうがないわけでして、バスの運航中に写真でもとろうかとカメラの用意をしていました。バスの運転手さんに聞いたところによると、お昼まではやはり「曇り」だったそうで、お昼から急に晴れてきたそうです。車窓を見ていると、桜があちこち咲いており、見た感じでは、5分咲き〜8分咲きといったところでしょうか。これまた運転手さんの話では、川湯の方は、ようやく桜がいくつか咲き始めたところらしく、今朝も暖房を付けてバスを走らせたそうです。
 美幌駅に到着する時に、写真を車内から撮影していると、運転手さんが写真撮られるんだったら、待ってますから下車して撮影してくださいねと声をかけてくださいました。一度は断ったんですが、構わないですよとのことだったので、お言葉に甘えさせていただき、下車して女満別の駅を撮影させていただきました。といっても、あまり待たせるわけもいけないので、駆け足で撮影した感じですが・・・。しかし、こうなると、逆を気をつかってしまって、おちおちカメラも出せないなぁなんて思ったんですが、この後のバスの行程を知って、安心しました。

 定期観光バスと路線バスが一緒になった形で運航されている為、美幌駅を出ると次の停留所の美幌峠までの間、観光案内の車内放送が流れます。美幌町の話や北海道の話、トウモロコシやビートの話と多岐にわたった話が繰り広げられ、なかなか楽しめます。車窓は北海道らしい広々とした田園風景が見渡せ、あちこちでトラクターが畑を耕しています。

 

 美幌峠に到着すると、バスは25分の休憩!?ちょっと驚きだったんですが、このあたりが観光バスらしい状態なんですよね。この美幌峠バス停は、道の駅にあり、屈斜路湖を見渡せる展望台がすぐ近くにあるわけです。そういうわけで、この展望台の観光時間を設けてくれているということになるわけで、案内でも自由に散策しても構わないと言っています。展望台までは、大体徒歩で5分程度。峠というだけあって高台にあり、まさに屈斜路湖を一望できる位置にあります。思っていたよりも屈斜路って大きい様に感じたのですが、それもそのはず、サロマ湖に続いて、道内2位の大きさを誇るそうです。火山の噴火により出来たカルデラ湖だそうで、以前はイトヨリなどの魚が沢山泳いでいたそうですが、大正年鑑だったか、昭和初期だったかの水中噴火により、水質ががらりと変わってしまい、今は特定の数種類の魚(バスの案内で、魚の名前を言っていたのですが、すっかり忘れてしまいました(^^ゞ)しかいない湖になってしまったそうです。

 立ち木は無く、ごつごつとした岩が露出しているのが、この展望台の特徴の様で、ゆるやかな階段を登っていきます。道の駅の建物には、北海道らしく「ソフトクリーム」の文字があり気になったのですが、とりあえず先に写真をとろうと展望台に急ぎます。観光客は結構多く、主に家族連れが多い様です。ただ、家族連れといっても、年齢層は様々なんですけどね。
 展望台からは、まさに一望。中島も結構大きい様です。観光船らしく船が湖面を航行しているのが見えます。鬱蒼とした木に覆われた中島に興味が沸いたのですが、どうも中島への上陸は出来ない様です。出来たとしても、今回の行程では無理があるんですけどね。切り立ったところにある為か、風が強く、10分もいると体が冷えきってしまう様です。一番上の展望台でちょっと写真を撮っていると、他の観光客の方はとっとと引き返してしまう様で、しばらく一人っきりといった感じになっていました。

 時計を見ると、出発8分前。25分なんてあっという間だなぁと思って、下ったわけですが、これまた写真を撮りつつ下っていると、バスの出発時間が迫ってしまい、結局ソフトクリームは断念。『くま笹ソフトクリーム』かなり気になっていたんですが・・・。

 

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