無事、出雲空港に到着。出雲空港を降り立つと、体にまとわりつく、湿った空気が感じられます。ちょっとした差なんでしょうけど、本土と隠岐では、体感温度が違う様で、本土の方がまとわりつく気温といった感じになります。
 さて、ここからは、いつものとおりトヨタレンタカーを借りての移動です。今回10時半過ぎに到着でしたので、午後6時まで、7時間の余裕があることになります。ただ、どこに行くのか、全く考えていなかったので、とりあえず車を、いつもの奥出雲のおそば屋さん、玄庵に向けて走らせることにしました。

 おそば屋さんにそのまま行ってしまうと、12時半頃に到着することになり、これはこれでかなり早い感じがします。というのも、この時間、混むんですよね。なので、できれば、昼時は外したいということで、温泉に立ち寄ることにしました。奥出雲に行くまでの間に思いつく温泉というと、おろち湯ったり館、出雲湯村温泉、亀嵩温泉ってところがメジャーでしょうか。比田温泉ってのもあったなぁなんて思いながら、どこに行くという明確なことを考えずに、とりあえず国道54号線を南下させます。出雲湯村温泉がお湯もいいし、値段も安いので8割方、そちらに立ち寄る気分で、車を走らせます。

深谷温泉駐車場から そうそう、今回はベルタという新しい型の車で、車内は結構ゆったりした大きな車といった印象です。7時間程度しか使わないのに、この車ってちょっと贅沢な感じがするんですが・・・。良く乗る、ファンカーゴやist、シェンタに比べて余裕がある感じの、乗用車タイプの車です。たまたまキャンペーンをやってたので、これだと少し安くなるってわけで、ベルタにしておきました。

 で、途中でふと「そういや、深山温泉だったっけ?そんなのが、三刀屋の方にあったと思うけど・・・」と思い出し、今回の温泉はそこにすることにしました。場所も良くわからないし、又聞きの情報なので、不確かなんですが、いつもいく温泉よりもたまには、違うところに行くのもいいかも知れないってことで、今回はそこに向かうことにしました。といっても、本当に場所がわかりません。以前、国道を走っていると、看板があった様な記憶があるので、それを便りに、車を走らせます。

 国道314号との分岐をそのまま通過して、国道54号を掛合方面へすすめます。沿道の看板に注視しながらすすめるのですが、看板がなかなかでてきません。あれ?こんな先だったかなぁと思った時に、『深谷温泉』の看板が発見。どうやら、深山ではなく、『深谷温泉』というのが、その目的の温泉の様です。いい加減にしか覚えていない証拠です。先の分岐点からおおよそ10分くらいの距離の位置にその看板がありました。信号を右折ということで、大きな道路への分岐があったので、曲がろうとしたのですが、そこは信号がありません。あれ?もしかして、間違い?ってことで、先の信号のところまで、行くと、深谷温泉の案内標識があります。

 この案内標識、要所要所についていて、大変分かりやすくなっています。不安になってきたなぁって思うと、看板があるという感じで、結構適当なところに看板を立ててるなぁと感心しました。
 しかし、国道から離れてからが、結構険しい道のりで、対向車きたらどうしようと思わせる道が延々と続きます。ところどころで、小さいですけど、落石があったりするので、余計に不安感をかきたてます。今回のレンタカー、ちょっと大きい気がするので、本当に大丈夫か?なんて思って、びくびくしながら運転してました。

 距離は、それほどないのですが、山道ということもあって、15分ばかり走った先に、深谷温泉「ふかたに荘」はありました。まだ11時半だというのに、車は結構止まっていて、盛況な感じがします。温泉入浴施設というよりも、ちょっとした集会所といった感じの施設です。
 入浴料を支払い、とりあえず温泉に入ることにします。

 お風呂はかなり小さく、浴槽は大人3人でちょうどといった感じです。カランは3つ。ということで、最大定員が6人って感じです。我々が入った時は、他のお客さんがちょうど出たところなので、貸し切り状態でした。お客さんが多い時は、ロビーで順番待ちをする様です。
 露天風呂があるわけでもなく、ただ内風呂だけ。循環・加水・加温という表記がされていました。これだけ見ると、温泉としては評価低い様な気がしますが、何となく落ち着ける雰囲気です。また、お湯の温度が低めに設定されている関係で、長湯ができてしまうんですよね。ただ、混雑している時に長湯するのは、かなり迷惑なんですが・・・。なんといっても、小さいお風呂ですからねぇ。

深谷温泉看板 でも、本当に加水で循環してるの?って感じです。循環用の排水口が見当たらなかったんですが・・・。ちなみに、『源泉』と書いた蛇口があり、それをひねると、「つめたーい温泉水」がじゃ〜っとでてきます。どうやら、源泉の温度はかなり低い様で、となるとやはり加温は必要な様です。加水に関しても、加温の絡みじゃないかなぁと思ったりします。というのも、温泉資源保護の為、加水していますとあるのですが、ふかたに荘の入口前には、『温泉水です、ご自由に、お持ち帰りください』と源泉をかけ流しにしているんですよね。この太っ腹ぶりに対して、お風呂の方は、加水、循環って何か、他の理由があるとしか思えないんですけどねぇ。
 実際、お風呂に入っての感想としては、いい湯だったと思います。出雲湯村温泉ほど肌がすべすべになるわけでは無いですが、紛れもなく温泉って感じの無色・透明のお湯でした。

 お風呂からでて、休憩スペースで、ちょっと一息取ろうと、椅子に座ります。ちょっとした食事ができる様になっているのですが、ちょうどお昼時で、バタバタをされている様です。冷や奴がかなり気になったのですが、何となく食べる機会を逸してしまいました。手作り冷や奴とのことなので、どんなのかなぁとかなり気になっています。
 お土産コーナーには、なぜかゆで玉子が置いてありました。3個で100円・・・って、これかなり破格値じゃないか?って思うんですが・・・。まぁ、駅の売店なんかでも、50円だから、そんなに激安じゃないのかもしれませんが、北海道の硫黄山の玉子売りの値段に比べたら・・・。ということで、ゆで玉子をいただくことにしました。3人なので、ちょうど一人一個ずつ。イスに座って食べようとすると、お店の方がどうぞ食べてくださいって、机の上に置いてあるお漬け物を薦めてくださいました。10種類ばかりあるでしょうか。お茶のみながら、漬け物食べて、ゆで玉子食べて・・・、何かとっても贅沢している気になってきます。湯上がりで体が火照ってるのですが、心地よい風が吹き抜けてくるのも、なんともいい感じです。
 しかし、地元の方の利用が多いんでしょうね。野菜の即売なんかもやってるんですが、白菜やら大根やらを買って帰る方が多いんですよね。お風呂に入って、昼食とって、野菜買ってって感じです。微妙なバランスで、成り立ってるんでしょうね。

  

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