三瓶山のあじさい 梅雨時期に島根県に行く機会が多いことふと気がつきました。昨年は前半だったので、ちょうどホタルの時期で、ホタルの乱舞に酔いしれておりました。今年もと思ったのですが、6月の最終週の土曜・日曜にしか日程を取れなかったので、残念ながら時期を外してしまいました。

 今年は島根旅行が基本的に一泊二日で構成されることが多いのですが、これというのは、いい個人手配ツアーが見つかったことに起因しています。大阪発で中国・四国方面へのツアーというのは、JR利用では多くみかけるのですが、飛行機利用ではほとんど見かける事がありません。昨年、見つけた時には、衝撃的な価格設定で驚きだったのですが、往復の航空運賃にホテルが含まれた様な価格設定で大変重宝しています。それも、JR利用の場合、土曜出発が高いのですが、今回のパンフレットでは土曜出発が「安い」んですよね。これというのは、大阪−出雲の利用客層がビジネス客が中心ということを意味している様な気がします。

 で、今年3度目になると思うのですが、そのツアーを利用して島根に飛びました。今回の目的地は、三瓶山のサヒメルです。プラネタリウムが見たくなったわけです。

 

 さて、出雲空港に到着後、いつも通り、トヨタレンタカーで車を借りて、三瓶山へ向かいます。段々と、道路に慣れてきた感じなので、出来る限り国道9号線は通らない様にと、斐川町の役場前あたりから、一本南側の道に入り、南神立橋、島根医大を経由して、県道を西へ進みます。これで、交通量の多い出雲市内をバイパスしたことになり、江南駅を超えてすぐに、県道の湖陵掛合線を南下します。途中、山越えの難所があったのですが、トンネルが開通していた為、あっという間に佐田町に到着。あまりのスムーズさに驚きでした。その後は、国道184号線を南に進み、志津見ダム建設地区を通りすぎると、三瓶山に登ります。このダム建設現場付近は大変道幅が狭く、待避所がところどころ設けられており、その待避所に「次の待避所まで**メートル」といった表示があります。この状態が7Kmほど続くので、結構ひやひやです。ほとんど車通りは無いのですが、私の前には、何故か4tトラックが走っていて、対向車が見えにくいので、止まるべきなのかどうかの判断で、ひやひやだったりします。
 この難所も現在、工事が進んでおり、恐らくダム工事と関連して、急ピッチで高規格な道路に生まれ変わる様です。ただ、工事の状況から考えて、まだ2〜3年先かなぁといった印象です。運転する身で話をすると、横を神戸川が流れている関係で、待避所意外ですれ違わなければならなくなると、「落ちないかなぁ」とひやひやしたりします。

 

サヒメル エントランス そんなこんなで、1時間40分程度で三瓶山のサヒメルに到着。思ってたよりも早く到着したなぁという感じです。久しぶりのサヒメルですが、今回は「この際だから、年間パスポートを利用しよう」ということで、年間パスポートをお願いしました。年間パスポートは1400円ですが、サヒメルの他、縄文杉の展示施設や、夜間観測の利用もOKとのことです。1年間に2〜3回くれば、元が取れる計算です。

 とりあえず、中に入ると、前回常設展はほとんど見たので、特別展を中心に見学します。また、野鳥の観測をしてみようかと思ったのですが、野鳥の観測は残念ながら、雨天の関係で、30分待って、50%の確率でしか見ることができないとのことでしたので諦めました。前回は、晴れていた為か、沢山の野鳥を観測することができ、特に水浴びする姿が印象的だったので、それを考えると、余計に残念に思います。

 

 特別展といっても、それほど大きなスペースでは無いのですが、地球か誕生し水が出来るまでの図や、高津川、江の川、斐伊川を中心とした島根の河川の説明、水力発電所の模型と水力発電の種類の説明、簡単なゲームを揃えているといった感じで、私個人としてはかなり勉強になる感じです。気になったのは、人間が30cmに小さくなった時に見た川の中という模型で、リアルにもわざわざ空き缶を再現していたところに、何かこだわりというか、訴えるものを感じました。
 スペースの関係もあるとは思うのですが、水害と治水事業の関係や、治水事業の環境配慮といったところについても深く説明があると、より良く学べた感じがします。特に、近くで志津見ダムの建設をしているわけですから、かなりいい教材だと思います。

 高津川・斐伊川・江の川の上流〜下流までの写真を掲載して、3つの河川をランダムに並べて、この河川はどこか?といったいったクイズがあるのですが、結構見たことがある景色なんですよね。江の川や高津川の上流はあまりよく分かりませんが、ちょっとした説明があることから、そこからすぐに推察ができる感じです。下流は、ほとんどが見たことのある風景なので、難なく答えるとが出来ます。こういうクイズに正解できるくらい島根県に足を運んでいるんだなぁと改めて感じたりしました。

 

 40分程度、特別展を見学していると、1時30分から全天周映画の案内がありました。こちらの施設の目玉は、まさしくこのプラネタリウムドーム(サヒメルではビジュアルドームと呼んでいます)を使った映像作品ですので、ビジュアルドームに向かいます。170席強の座席に20名程度のお客さんという、贅沢な環境で、映像作品が始まりました。大体、どれも20分程度の作品で、このあと4時30分まで、毎時0分と30分に4作品を交互にやっていきます。
 この日の1時30分からは、三瓶山の冬をテーマにした映像作品で、あるカメラマンをモデルとして、三瓶山の厳しい冬に迫るといったものです。それにしても、夏に向かっているこの時期に、三瓶山の冬って・・・一体・・・ねぇ。さすがに、暑いので、冬の実感がわかないというか、やはりこれは冬場に見るのが一番良さそうなんですが、冬場は逆に雪深いので、観光客が少ないのかもしれないと思ってみておりました。でも、映像作品として、とても綺麗で、真っ白な三瓶山が大変印象的です。

  

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