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雨の奥出雲 その2(2003年2月22日〜23日)

 

 パソコンコーナーでは、自由にインターネットの利用ができたりして、本当に開かれた施設だなぁという印象です。展示内容は、子供向けなので、パソコンならびにパソコンを使った資料を見る方に回ったのですが、色々と興味深いものがありました。コンテンツも揃っているなぁなんて思って使い捨てカメラのリサイクルに関する映像を見ていたのですが、「2時から超低温の世界を実験室で行います」という案内が入りました。この超低温ってことにものすごく魅力に感じ、映像を中断して、実験室を覗くことにしました。
 小学校の頃、社会見学でガス博物館に訪れたことがあるのですが、その際に見たLNGの低温ぶりに驚いたのが鮮明に残っていました。これをまた見せてくれるのかと思うと、みない手は無いだろうってわけです。
 実験は液体窒素を使い、超伝導物質と強力な磁石、野菜、ボールを使って行われました。ただ、実験を見せるだけでなく、一通り終わると、その実験内容を実際に体験できました。これには驚きで、超伝導物質に液体窒素をかけて、磁石を上に置くといったことや、液体酸素を間近に見せてもらえたり、液体窒素に付けた凍った野菜を握りつぶしたり(勿論、液体窒素を触る場合は、専用の手袋を付けてからですけどね)といったことを、希望者全員に体験させたというのは、特筆すべきことでは無いかと思いました。私は、超伝導の物質と磁石の体験をさせてもらいました。

 その後、2階の軽食コーナーで食事をしたのですが、これが予想を思いっきり裏切って、かなりおいしい洋食屋さんといった感じでした。私は、オムライスを注文したのですが、お値段650円で、きちんとしたチキンライスの上にふわふわの玉子オムレツが乗って出てきました。オムレツの半熟加減がなかなか良くて、この軽食コーナーはお勧めだと思いました。ちなみに、食後のコーヒーは200円、食後でなければ300円ですから、市中の喫茶店とさほど値段も変わりません。というか、私の職場近くであるならば、安い部類になってしまいます(^^ゞ

 しっかり3時間半程度滞在したのですが、エントランスの工事が順調に進んでいる様で、だんだんと形になっていました。ホームページ検索の際に分かったのですが、出雲工業高校建築科のみなさんで作られている、茶室とミニハウスだそうです。明日から公開ということで、今日中に作らねばならないんでしょうけど、果たして間に合うのか・・・と少しばかり心配になってしまいます。そうやって効くと、確かに作業をしている人の中にものすごく若い人が混ざっています。生え抜きの生徒さんなんかなぁなんて思いながら、眺めておりました。

 3時半過ぎに出雲市科学館を出て、トヨタレンタカー出雲店へ向かいます。出雲市駅から随分と離れた所にあるので、通常は出雲市駅からタクシーで送迎ということになるそうなんですが、出雲市科学館からだと、恐らく直線距離で1Km程度の様でしたので、傘を指しながら歩いて向かうことにしました。晴れてたらなぁと思うのは言うまでも無いのですが、このあたりって車で通ることはあるものの、あまりゆっくりと見たことが無いので、ちょっと新鮮でした。国道9号へ向かう為の道は大がかりな工事を行っているのですが、この広さは一体どうなっているのかと思ってしまいます。すごい立ち退きとかがあったのかなぁなんて思います。
 往路の途中、一番気になったのが、上成橋の小さな川沿いの道で、東西を貫いている様なんですが、なんとも昔ながらの風情がある感じです。残念ながら写真を撮らなかったのですが、いつかはここをゆっくりと散歩してみようと思いました。

 4時に無事レンタカーを借りて、出雲湯村温泉へ。国道9号を少し東へ戻り斐伊川沿いに木次を目指します。この道、木次まで全く信号が無いので、結構便利なんですよね。奥出雲からの帰りに何度か使ったことがあるんで、覚えていたんです。特に、314号で出雲湯村温泉へ向かう今回の場合は、木次に入ってもそのまままっすぐに向かうと314号なので、道に迷うこともありません。一番便利な道です。今回は、カーナビ無しなので、パソコンの地図が重要になってくるのですが、さすがにこれだけ通っていると、ある程度は道を覚えるもんなんですよね。結局、パソコンを付けることなく、出雲湯村温泉に到着しました。

 国民宿舎清嵐荘は日帰り入浴をやっている為か、結構混雑している様子です。人気があるんだなぁと思って、フロントで宿泊の受付をし、お部屋へ。共同トイレで、共同洗面の昔ながらの旅館というか、民宿といった感じです。大きな民宿といった感じでしょうか。なんとなく、匂いもそんな感じがして、懐かしく感じます。
 6畳のお部屋で小休止をして、温泉に入ることにしたのですが、思っていたよりも空いていて、常に5〜6人程度が入浴しているといった感じです。内風呂と露天風呂の2つがあり、どちらも言うほど大きいわけではありませんが、この人数にして小さすぎるというわけでもありません。家族風呂も別に設けてあるらしく、入浴施設部分は、最近改装した様です。
 露天風呂からは、斐伊川を見ることが出来、対岸の山が目の前に迫り、雨ということもあって雲が下がってきていることから、水墨画の世界の様に思えます。露天風呂の方は掛け流しで、コップが置いてあり、飲むことができる様でした。こりゃ、本物の温泉だったんだ!と驚いた次第です。お湯の温度が少しぬるいので、ゆっくりとお湯に漬かることができ、本当の意味でのリラックスが出来る感じです。このお風呂は、本当に気に入ってしまいました。
 お客さんが、5〜6人なんですが、不思議と内風呂だけにする方がいる様で、露天の方にはあまり人がこないこともあり、私一人で占有している時間が結構ありました。ちなみに、日帰り入浴の場合は、300円とこれまたお安いので、ちょっとした時に入浴するにはいい温泉だなぁと思った次第です。

 

 お風呂から上がって、食堂へ行き今晩の食事ということになったのですが、これが意外にもしっかりとした内容で、驚いてしまいました。いや、ホントのところ1泊2食で8000円でしたので、全然期待していなかったのですが、何の何の、鳥鍋、刺身、出雲蕎麦、茶碗蒸しに、奉書焼きとまぁ、一通り揃っています。味もなかなかおいしくいただけ、給仕が無いところがコスト削減といった感じなのでしょう。味が良く、量もちょうど良いので、すごい好印象でした。
 温泉良し、食事良しですから、後はお部屋だけなんですが、これを良くすると、値段が跳ね上がりそうですから、このまま頑張ってくれと思ったりします。

 一人旅で温泉旅館ってなかなか難しいんですけど、これぐらいの値段で、この内容だったら大満足、また訪れようと思ったのは、言うまでもありません。あっ、ただ、お風呂の入浴時間が午前7時〜午後9時までという制限があるので、これだけは、前後1時間ずつ延ばしてくれないかなぁと思います。

 

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