注記:この旅行記は、草の根BBS、アンダルシアネットで1995年に公開したものを、再構成しました。なお、当時写真を撮影する習慣が全くありませんでしたので、文章のみとなっております。

 今日は鉄道の日でした。JRではこの日を記念して、記念乗り放題切符を数種類発売していたので、私はこの切符を利用して、新見・津山を回ってくる予定でした。たまたま、職場のパートさんも、この乗車券を使って、日帰りで倉敷に行く予定とのこと。そんなわけで、大阪駅で、合流して、倉敷までご一緒させていただきました。

 まだ、震災の余震が続いており、今朝発生した地震で、朝から福知山線の列車に遅れが発生しておりました。大阪駅でパートさんと待ち合わせをしていたのですが、列車の遅れからギリギリセーフ。一応、一本前の新快速で姫路に向かう予定でしたが、乗車していた新快速もみるみるうちに遅れていき、結局明石駅を出発した時には、遅れの案内はなく、ちょうど1本後の列車ダイヤで運行するという、汚いやり方。そんなわけで、姫路駅で三原行の列車に乗り継ぐ時間は約3分という駆け足状態でした。

 

 倉敷駅で分かれ、今度は伯備線の列車に乗り換えます。やってきたのが、備中高梁行きということで、それに乗車します。車窓から見える川を見ていると、旅行しているなぁという気分になります。備中高梁で、列車乗換の為、1時間程待ち合わせが『備中高梁』という駅であり、昼食を兼ね下車しました。そこで、お好み焼き屋さんに入ったのが運のつきで、出てくるのに2・30分かかってしまい、急いで食べた後は食後のコーヒーまで付いてくる為さらに時間がかかってしまいました。量・味ともに良く、これで600円は安いと思ったのですが、時間的に・・・。余裕のある旅だったら、大満足で次回も来ようと思えるお店だったんですが・・・。
 結局、急いで駅にいったものの私が時間を勘違いしていて、3分前に発車。次の電車が1時間半ほどまたなければならなくなってしまいました。

 

 1時間半ほどとなると、駅で『ボォ〜ッ』とするのもなんだしということで、歩いて5分位のところにある郷土資料館というところを見学することにしました。この郷土資料館は明治36年に建てられた小学校の本館を利用して使われており、受付の学芸員の方もこの小学校の卒業生ということでした。
 郷土資料館というと、舞鶴で市政記念館ってのがありましたが、それとは全く違う方向性で、内容が大変面白いんですね。昔、使っていた生活道具をむやみやたらに集めた感じで、蓄音機や鉱石ラジオ、扇風機や旧制学校の教科書、農作物用具から教育勅語、更に広告や看板まで多種多様なものが展示されていました。
 さらに驚いたことに、これらの道具のうち、壊れていないものに関しては触れてもいいとのことで、大正時代のオルガンを実際に音を聞いたり、電話交換機を見せていただいたりしました。
 専門家が見ると、卒倒してしまいそうな位に触らせていただきました。でもただ展示しているよりも、触れて楽しめるという方が面白いなと思います。後世に残す貴重な資料としてみる、大きな問題になるでしょうが。
 ここの資料館で結局2時間ほど見学していましたので、またまた列車を乗り過ごしてしまいました。全く、どういう旅行なんだか・・・と思うのですが、こういうのがやっぱり楽しいんですよね。予定に縛られない旅もいいもんです。
 結局、予定していた時間より3時間半後の列車に乗ったため、全く新見・津山は観光できなかったわけです。

 

 でも、高梁は他に観光できるところが多い様なのでまた今度足をむけたいと思う様になりました。機会があれば、備中高梁の郷土資料館に足を運んでみてください。私のお薦めの資料館です。

 ちなみに、途中、津山で1時間にみたない程度の時間があったので、駅弁でも購入しようかと、いったん駅舎から外に出ることにしました。事前にパートさんから、銀天街にある虎屋さんという和菓子屋さんがおいしいときいていたので、それも一つの目的です。ただ、時間との戦い、銀天街という商店街を探して、とりあえず和菓子屋さんを発見、自宅にお土産用に一つ購入したんですが、和菓子って結構なお値段するんですねぇ。ちなみに、味の方は、私の口に入らなかったので、わからなかったんですが、おいしかったよと声は掛けていただきました。

 で、肝心の駅弁なんですが、駅弁といったものは購入できず、普通のお弁当になってしまいました。これは、少し残念でしたが、背に腹はかえられません。

 

 で、ここまででアップしようと思っていたのですが、帰りに姫新線の佐用という駅で約40分の待ち合わせがあったので、ここでも下車してみたところ、秋祭りだった様で、タイミング良く、神輿をみることができました。地元では夏祭りはあっても秋祭りの習慣がないので、興奮気味になりました(やっぱり祭りは特に神輿はパワーがみなぎっている)。

 列車の待ち合わせで下車してみると、意外な事があったりして面白いです。だから、結構ローカル線の鈍行の旅って結構好きです。そういや、舞鶴の街を知ったのも小浜線から舞鶴線の接続時間でウロウロとした時でした。

  

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